大人気レクサス RX(20系)の中古車を買う前に。知っておきたいグレード間の違いを解説
レクサス RXは、中古車市場でも高い人気を誇るラグジュアリーSUVです。
とくに先代の2代目(20系)RXは、ベースグレード、豪華な装備が魅力の「バージョンL」、スポーティな走行性能を持つ「Fスポーツ」の3つのグレードが用意され、それぞれが異なるニーズに対応しています。
ここではそれぞれの違いについて解説します。
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- 200万円台後半の個体もチラホラ。先代(20系)RXがお手ごろ価格になってきた
- RXには3つのグレードがある
- 豪華な装備が魅力の「バージョンL」
- スポーティな走行性能を持つ「Fスポーツ」
- 人気はFスポーツだが、あえてベースグレードを狙う
200万円台後半の個体もチラホラ。先代(20系)RXがお手ごろ価格になってきた
レクサスのミドルクラスSUV「RX」の日本国内デビューは2007年ですが、海外では1998年から販売されており、日本の初代モデルは世界的にみると3代目です。
その3代目の後、2015年にデビューしたモデルが、国内で2代目にあたる20系RXです。
押し出しの強いデザインと特徴的なスピンドルグリルを持った20系RXは、世の中のSUVブームも手伝って異例の大ヒットを記録しました。
2022年に国内3代目にあたるRXが発売されたこともあり、先代となった20系RXシリーズは、お手ごろな中古車となって街中の販売店でも見られるようになってきました。
搭載されるパワートレーンと燃費(WLTCモード)は、RX200tおよびRX300が2.0Lターボで燃費は10.4km/L〜10.9km/L。RX450hは、3.5Lハイブリッドで14.9km/L〜15.3km/L。7人乗りのRX450hLは、4WDのみで14.7km/Lです。
それぞれの中古車の価格帯は、RX300(前期はRX200t)であれば280万円〜500万円 RX300は320万円〜730万円 RX450hおよびRX450hLは280万円〜700万円。
これを前後期で分けると、前期は280〜580万円、後期は400万円〜700万円という(すべて諸費用別)構成になり、前期型が狙い目であることがわかります。
※中古車価格は2024年9月現在のデータです
RXには3つのグレードがある
グレードは、すべてのエンジンにベースグレード「バージョンL」「Fスポーツ」という3つが用意されていましたが、大きな違いは標準装着のホイールサイズとシート表皮、サスペンションの電子制御ダンパーぐらい。
安全装備の「LEXUS SAFETY+」、電動パーキングブレーキ、エンブレムに手をかざすと自動で開くタッチレスパワーバックドア、運転席・助手席独立温度調整オートエアコン、ナノイーなどは全車に付いてきます。
となると気になるのは、グレード間の違いではないでしょうか?以下では、バージョンLとFスポーツについて解説します。
豪華な装備が魅力の「バージョンL」
「バージョンL」は、まずヘッドランプがレクサスの3眼デザインになり、ホイールは20インチのアルミ、サスペンションは電子制御ダンパーのNAVI-AI-AVSにアップグレード。
ドライビングのアシスト機構には、パノラミックビューモニター、インテリジェントクリアランスソナー、リアクロストラフィックアラート、リアクロストラフィックオートブレーキが追加されます。
室内は、本木目の意匠にシートヒーター付きのセミアニリン本革シートが標準で、10Way調整式の運転席と助手席はエアコンと連動するクライメイトコンシェルジュ(コンフォータブルエアシート)を装備。後席にも電動リクライニングとシートヒーターが追加されています。
登場時、ベースグレードの200tとバージョンLの価格差は100万円ほどありましたが、シートヒーター、運転席・助手席ベンチレーション機能を含む本革シートのオプションは30万円程度だったこともあり、ベースグレードでも本革シートが多く存在します。
ITS CONECTは、後期のバージョンLで標準装備。前期ではオプション設定となっていました。
スポーティな走行性能を持つ「Fスポーツ」
スポーティなイメージで、すべてのレクサス車に展開されている「Fスポーツ」は、スピンドルグリル、メッシュタイプの20インチアルミホイール、フロントバンパーモールなど、専用の外装パーツがポイント。3眼デザインのヘッドランプはバージョンLと同様です。
足まわりには、電子制御ダンパーのNAVI-AI-AVSにくわえ、瞬時のレスポンスによりロールを制御させる電動アクティブスタビライザーをロールスカイフック制御と組み合わせることで、旋回中でもフラットでスムーズな車体姿勢を実現。
さらにハイブリッド車には、サウンドジェネレーターを装着して、室内に心地良いエンジンサウンドを響かせます。
内装は、アルミの加飾に専用のディンプル加工が施された本革ステアリング&シフトノブ、専用メーター、アルミ製ペダルを装備するほか、本革スポーツシートにはダークローズ、ホワイト、ブラックという専用カラーを採用。
RC-Fと同じ表皮一体発泡工法で製作される専用シートは、横Gに耐えやすいように面で体を受け止めホールドしてくれるので、疲れにくいという効果も期待できます。
人気はFスポーツだが、あえてベースグレードを狙う
人気グレードのFスポーツは、専用パーツも多く魅力的ですが、中古車となっても高値傾向にあります。
もしもスポーティな外観や、本革シートなど豪華な内装を必要としないということであれば、あえてベースグレードのRXを探すのもおすすめです。
数は少ないもののファブリックの内装であれば、前期のFスポーツと変わらない価格で後期型が手に入るかもしれませんし、ベースグレードであってもRX本来の優れた乗り心地や安全性などは十分に享受できます。