機械式駐車場(立体駐車場)も使える全高1,550mm以下のSUV10選【2023年のおすすめ】

都市部に多い機械式駐車場(立体駐車場)は、クルマを載せるパレットのサイズが決まっています。
一般的に多いのは、全長5.0m以下、全高1.55m以下、全幅1.85〜1.9m以下というもので、流行りのクロスオーバーSUVの多くは全高がオーバーしてしまい、機械式駐車場を利用することができません。
出先で駐車場に困らないためには、前述した数値を下回っているボディが理想。そんなクロスオーバーモデルおすすめを10台ピックアップしました。
- Chapter
- トヨタ クラウン クロスオーバー
- レクサス UX
- スバル XV
- トヨタ CH-R
- マツダ CX-3
- メルセデス・ベンツ GLAクラス(初代X156)
- ミニ クロスオーバー
- マツダ CX-30
- BMW X2
- プジョー 2008
都市部に多い機械式駐車場(立体駐車場)は、狭いスペースで数多くのクルマを格納できるというメリットから、商業施設からマンションまでさまざまな場所で使われています。
しかし多くのクルマを格納するため、クルマを乗せるパレットはサイズが決まっており、すべてのクルマが機械式駐車場を利用できるわけではありません。
機械式駐車場のパレットサイズは、全長5.0m以下、全高1.55m以下、全幅1.85〜1.9m以下。車重は、2t〜2.3tというものが一般的です。
それらを踏まえたうえで、SUV選びをする場合、もっとも気になる項目が全高です。ここでは全高1,550mm以下にフォーカスして、中古車で人気のクロスオーバーSUVモデルをピックアップしてみました。
トヨタ クラウン クロスオーバー

トヨタ クラウン クロスオーバーは、2022年にデビューした新型車のなかでもっとも話題となったクルマです。
それまでのジャパンドメスティックなセダンスタイルと決別し、クロスオーバーモデルとして生まれ変わったトヨタのフラッグシップ、クラウンクロスオーバーは、すべてにハイブリッドエンジンが搭載され世界40カ国で販売されます。
そのボディサイズは、全長4,930mm×全幅1,840mm×全高1,540mmで、車両重量1,770kg〜1,920kgという絶妙なサイズに収まっています。
2022年にデビューしたばかりのモデルですが、中古市場では新古車を中心にタマ数が増えつつあり、今後が注目です。
レクサス UX

レクサスブランドから販売されるコンパクトクロスオーバーのUXは、レクサスのエントリーSUVとして2018年に発売されました。
トヨタ C-HRと共通のGA-Cプラットフォームを使いながら、ボディの高剛性化などにより、優れた応答性と操縦安定性を実現。さらにレクサス車らしい高級感と快適性を両立しています。
ボディサイズは全長4,495mm×全幅1,840mm×全高1,540mmと、都市部での取り回しにも優れています。車両重量は1,470kg〜1,640kgです。
パワートレインは、2.0L 直4ガソリンエンジンと、2.0L 直4ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類で、ハイブリッドの燃費は22.8km/L(WLTCモード)となっています。
2023年にはデビューから5年目を迎えるUXは、2022年に大幅改良が入っており、2018年〜2020年に製造されたモデルの中古車が増えることが予想されます。
スバル XV

都市型コンパクトクロスオーバーとして人気のスバル XV。
2010年6月〜2012年1月という短い期間で生産を終了した初代インプレッサ XV(GH系)に変わり、2012年9月にデビューした2代目(GP系)が世のSUVブームに乗ってスマッシュヒットを飛ばしました。
その人気は3代目になっても衰えることを知らず、スバル独自の運転支援システム「EyeSight Ver.3(アイサイト)」をはじめ、「SPG(SUBARU GLOBAL PLATFORM)」の採用、悪路走破性を高める「X-MODE」の装備、さらにハイブリッドのe-BOXERモデルをラインアップの中心に据えたことで人気となり販売台数を伸ばしました。
ボディサイズは、悪路走破性に影響する最低地上高を200mmとしたうえで、全長4,465mm×全幅1,800mm×全高1,550mmとすることで、機械式駐車場も使えるようにしています。
ただしルーフレール装着車は1,595mm、Advance(アドバンス)グレードのルーフレール装着車は1,575mmとなっているので注意が必要です。
ちなみに後継のクロストレックの全高は、Touringグレードのノーマルアンテナ車が1,550mmで、シャークフィンアンテナ装着車(Limited含む)は1,575mmとなっています。
トヨタ CH-R

2016年末に発売されたトヨタのコンパクトクロスオーバーSUVがC-HRです。
「もっといいクルマづくり」の実現に向けたTNGAの第2弾として投入されたC-HRは、それまでになかったクロスオーバーモデルを標榜して開発されたもので、大胆なクーペスタイルのエクステリアと、ハイブリッドによる低燃費が特徴です。
パワートレインは1.8Lハイブリッドのほかに、1.2Lガソリンターボが用意され、1.2LモデルにのみMTとフルタイム4WDが用意されています。
ボディサイズは、全高4,360mm×全幅1,795mm×全高1,550mmというもので、車重は1,440kg(ハイブリッドS)。
スポーティなデザインを優先したためリアシートの居住性が若干犠牲になっていますので、普段使用するのは1名〜2名というユーザーにおすすめです。
マツダ CX-3

マツダ CX-3は、いまやマツダ車のアイデンティティとなっている魂動デザインと、SKYACTIVテクノロジーを全面採用したコンパクトクロスオーバーSUVです。
2015年のデビューから2023年の3月まで変わらずに販売されているCX-3ですが、年次改良は毎年のように行われているほか、2018年の大幅改良ではフロントマスクを中心にフェイスリフトも行われました。
また当初、国内では珍しいディーゼルエンジン専用車としてデビューしたCX-3のパワートレインは、1.5Lクリーンディーゼル、2017年に追加された2.0Lガソリン、1.5Lに変わって2018年から1.8Lクリーンディーゼル、2020年に追加された1.5Lガソリンという4つが存在しています。
ボディサイズは、全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm、車両重量1,370kg(2022年 XDグレード)というもので、都市部における買い物のアシから休日のドライブまで幅広く使えるクロスオーバーSUVとして人気です。
メルセデス・ベンツ GLAクラス(初代X156)

メルセデスのコンパクトカー、Aクラスをベースに開発されたクロスオーバーSUV、GLAクラスは、2013年のデビューで日本では2014年の5月から販売が開始されました。
現在は2代目のGLAクラスが販売されていますが、機械式駐車場に収まるのは2020年まで販売された初代のGLAクラスで、ボディサイズは全長4,430mm×全幅1,805mm×全高1,505-1535mm。車両重量は、1,470kg〜1,580kgとなっています。
パワートレーンは、1.6Lカソリンターボと2.0Lガソリンターボを、FFと4WDの4MATICで使い分けており、パワーが欲しいという方は必然的に4MATICを選ぶことになります。
2代目がデビューしたこともあって、価格がこなれてきた印象のある初代GLAクラスは、いまが狙い目です。
ミニ クロスオーバー

ミニのクロスオーバーモデルが、ミニ クロスオーバーです。海外では、カントリーマンという名前で2010年に発売されました。
日本での販売は、翌年の2011年からで、現在は2代目が販売されています。
そのなかで、全高1,550mm以下となるのは、初代のR60型と呼ばれるタイプ。日本の駐車場事情に合わせて、ルーフアンテナのマウントを変更して達成されていました。
気になるボディサイズは、全長4,105mm×全幅1,790mm×全高1,550mmで、機械式駐車場でも余裕で収まります。
パワートレーンは、ワンとクーパーが1.6L NA、クーパーSには1.6Lターボが搭載されていましたが、2014年のマイナーチェンジでクーパーSが消滅。かわりに2.0L ディーゼルターボのクーパーDおよびクーパーSDが用意されました。
また駆動方式はFFをメインに、クーパーSとクーパーDには、電子制御4WDシステムのALL4も用意されました。
マツダ CX-30

CX-3より大きく、ミドルクラスのCX-5より小さい、ちょうどいいサイズ感のコンパクトSUVが、マツダ CX-30です。
CX-3よりも大きなプラットフォームを使ったボディは、全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mmというサイズで、車重は1,390kg〜1,550kg。
ボディは、一見、流行りのクーペシルエットに見えますが、ルーフの高さはほぼ一定で前後シートの居住性にも配慮されていることがポイント。
搭載されるのは、2.0Lガソリンエンジン、1.8Lクリーンディーゼルに、新開発の「SKYACTIV-X」2.0Lガソリンエンジンの3つ。SKYACTIV-Xは全車、2.0Lガソリンエンジンは2022年8月からマイルドハイブリッドとなっています。
発売から4年目を迎え、中古車が増えているCX-30は、モデルの新しさも含めて注目の1台です。
BMW X2

BMWのSUVでもっともコンパクトなX1をベースにしたクーペシルエットのSUVが、X2です。
BMW社内ではSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)というカテゴリーに分類され、上位モデルにX4やX6が存在しています。
そのなかで最小のX2のボディサイズは、全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mmというもので、クーペシルエットが強調され、スポーティな印象を強めています。
ドライビングポジションも低めで、通常のセダンやクーペから乗り換えてもそれほど違和感はないでしょう。
初期モデルは今年で5年目を迎えることもあって、狙い目の中古車になっています。
プジョー 2008

プジョー 2008は、コンパクトカーの208をベースに開発されたコンパクトSUVです。
2020年に発売された現行型は、歴代2代目にあたるモデルで、ボディサイズは全長4,305mm×全幅1,770mm×全高1,550mmというもの。
十分なロードクリアランスを確保するいっぽうで、駆動方式はFFの2WDのみとしていることもポイント。ある程度のまでの悪路は、足まわりに組み込まれた電子制御によってクリアします。
小径のステアリングホイールを中心とした3D i-Cockpitは、ドライバーの視線移動を最小限に抑えるポジションとデザイン、情報が見やすい3Dのメーターパネルによって、新しいドライブ体験を提供しています。
パワートレーンは、1.2L ガソリンターボ、1.5L ディーゼルターボのほか、電動モーターを積んだEVのe-2008が用意されます。
こうしてあらためて見ると、新型クラウン クロスオーバーは、国内のマーケットを研究したうえでグローバルカーとして設計されたことが見て取れますね。
都市部になにかと多い機械式駐車場。現在は、駐車場も進化して高さや幅の制限がより広がったものもありますが、どこでも選ばずに停められるという点では、全長5.0m、全高1.55m以下、全幅1.85〜1.9m以下というボディサイズが最適です。
ほかにも条件に当てはまるSUVはありますので、探してみてください。