なぜ国内で売らないの?販売したら売れそうな日本未発売の国産SUV9選
日本のメーカーが作っているのに、さまざまな理由から日本国内で販売されないモデルは少なくありません。
そのなかから、販売されたら日本でも一定の人気を獲得できそうな新旧SUVを9台ピックアップしました。
これを見た読者からの要望の声が高まれば、ランクル70のように限定で販売されることがあるかもしれませんよ。
- Chapter
- ジュークの後継?日産 マグナイト
- 日本の道路もベストマッチ。スバル アセント
- ランクルプラドの後釜にどうですか?トヨタ 4ランナー
- 7人乗りSUV。三菱 パジェロスポーツ
- ラダーフレームのクロカン系SUV。いすゞ MU-X
- スカイラインクロスオーバーよりもひと回り大きいインフィニティ QX70
- ランクル200と同サイズのホンダ PILOT(パイロット)
- マツダ最大のクロスオーバーSUV。MAZDA CX-9
- 3列8人乗りもあるトヨタ HIGHLANDER(ハイランダー)
ジュークの後継?日産 マグナイト
日産 マグナイト(MAGNITE)は、2020年にBセグメントのSUVとしてインドでデビューしました。現在は、15以上の国で販売されていますが、残念ながら日本販売の予定はありません。
マグナイトというネーミングは「Magnetic(魅力のある)」と「Ignite(感情を喚起する)」を合わせた造語で、インドをはじめとした成長地域における日産の新時代への思いが込められています。
ボディサイズは、全長3,994mm×全幅1,758mm×全高1,572mm、ホイールベース2,500mmというもので、全長はダイハツ ロッキー/トヨタ ライズと同じなど日本でも使いやすい大きさです。
エンジンは、1.0L 直列3気筒の自然吸気(NA)とターボを用意。
エンジンスペックは、NAが最高出力53kW(72PS)と最大トルク96Nm、ターボは最高出力74kW(100PS)と最大トルク160Nmをそれぞれ発生します。
トランスミッションは、X-TORONIC CVTと5速MT。さらに一部地域ではAMTと呼ばれるEZ-Shift が用意されています。
駆動方式はFFのみですが、205mmの最低地上高にくわえ、ヒルスタートアシストや前後バンパー下に装着されたスキッドプレート、アラウンドビューモニターなどによって悪路での安心感を高めています。
ラゲッジ容量は366LとコンパクトSUVでは遜色ないサイズ。KIXの弟分として販売したら売れそうです。
KIXもタイ生産ですしインド生産のMAGNITEも、熱い声が届いたら日本での発売が叶うかもしれませんね。
日本の道路もベストマッチ。スバル アセント
2018年デビューのスバル アセント(ASCENT)は、北米におけるスバルのフラッグシップモデルです。2022年にマイナーチェンジを受けてシャープな顔つきに変わりました。
全長4,999mm×全幅1,930mm×全高1,819mmのボディサイズは、トヨタ ランドクルーザー200とほぼ同じ。
パワートレーンには、日本でもお馴染みのFA24型2.4L水平対向4気筒ターボエンジンに、スバル独自の4輪駆動システムのシンメトリカルAWDが組み合わされます。
室内のシートは3列で、2列目シートがキャプテンシートの7人乗りと、ベンチシートの8人乗りがあります。
グレードは下から「Base」「Premiun」「Onyx Edition」「Limited」「Onyx Edition Limited」「Touring」の6タイプが用意されます。
アイサイトはもちろん、11.6インチモニターや、ハーマンカードンのプレミアムオーディオ(上位グレードのみ)など装備も充実。
ランクルとほぼ同じサイズなので、ハイブリッドモデルが発売されれば日本でも無理なく受け入れられそうな雰囲気です。
ランクルプラドの後釜にどうですか?トヨタ 4ランナー
トヨタ 4ランナー(4Runner)は、40代以上の方には馴染みの深い4代目ハイラックスサーフのフルモデルチェンジ版。現行モデルは2009年に発表され、現在まで販売が続いているロングセラーです。
ボディサイズ(Limited)は全長4,844mm×全福1,925mm×全高1,816mm。
エンジンはVVTi搭載の4.0L DOHC(1GRFE型)で最高出力198kW(270ps)、最大トルクは377Nmを発生。駆動方式は、2WDとパートタイムまたはフルタイムの4WDが選べます。
ななかでも日本でも受けそうなグレードは、TRD専用パーツが装着されたTRDシリーズ。「TRD Sports」「TRD Pro」「TRD Off-Road」「TRD Off-Road Premium」の4グレードが用意されています。
もっともベーシックな「TRD Sports」に対し、「TRD Pro」は17インチTRDホイールとNittoのオールトレインタイヤ「Terra Grapper」を履き、サスペンションはTRDチューニングされたFOXダンパーを装着。外装は専用アンダーカバーやブラックグリルなどで、ドレスアップされます。
そのうえの「TRD Off-Road」は、リアにデフロックが追加される本気な仕様です。
残念なことに現在は北米専用モデルとなった4ランナーですが、現在ピックアップトラックのハイラックスが堅調な販売を記録していること、ランドクルーザープラドがランクル250に格上げされてこれまでのプラドユーザーが取り残されることを考えると、日本でもある程度の販売が見込めそう。
とくにランクルに搭載されている3.3Lディーゼルツインターボエンジンエンジンが搭載されたりしたら、すごく人気が出そうです。
7人乗りSUV。三菱 パジェロスポーツ
三菱 パジェロスポーツ(PAJEROSPORTS)は、東南アジアを中心に欧州、中東、アフリカ、中南米、ロシアなどで販売されるグローバルモデルです。
三菱の4WDを一躍有名にしたパジェロとは別物で、日本ではかつて「チャレンジャー」名で販売されていました。
現行型パジェロスポーツのデビューは2015年とロングライフなモデルですが、2019年にフェィスリフトを受けていて三菱のアイデンティであるダイナミックシールド顔になっています。
ボディサイズは、全長4,825mm×全幅1,815mm×全高1,805mmで、定員は5人乗りと7人乗りがあり、オーストラリアやニュージーランドにも輸出されているので、右ハンドルモデルも準備されています。
エンジンは2.4Lのディーゼルターボで最高出力133kW(180PS)、最大トルク430Nmを発生します。
4WDシステムには、2Hと4Hを切り替えることが可能な「スーパーセレクト4WD Ⅱ」を搭載。デフロックもあり悪路での走りも安定しています。さらに、レーンキープアシストや、後退時車両検知システム、ACCなども搭載しています。
インパネなどは少し前の車の雰囲気で、スピードメーターなどもシンプルなアナログタイプではありますが、マツダ CX-8のように7人がしっかりと乗れるSUVには一定の需要がありますから、パジェロスポーツにも需要があると思われます。
ラダーフレームのクロカン系SUV。いすゞ MU-X
いすゞ ミューエックス(MU-X)は、2020年に2代目がデビューしました。ピックアップトラックのD-MAXと基本骨格を共用するPPV(Pick-up Passenger Vehicle)で、世界60か国以上に輸出されています。
ボディサイズは、全長4,850mm×全幅1,870mm×全高1875mm。
エンジンは仕向地によって変わり、メインとなるタイ仕様は3.0Lディーゼルターボエンジン(4JJ3型)で、最高出力140kW(190PS)、最大トルク450Nmをそれぞれ発生。トランスミッションは6速AT、駆動方式は2WDと4WDが用意されます。
4WD車のトラクションコントロールには、ノーマルとラフテレインモードの2つを設定。4WDローやデフロックも装備されているので、滑りやすい荒れた路面でも安心です。
エクステリアは「Emotional and Solid」をコンセプトに、スポーティさや力強さを盛り込んだスタイル。
室内は本革シートや、シートヒーターなどの快適装備もグレードによって用意されるなど、日本でも乗ってみたいって思わせる一台です。
スカイラインクロスオーバーよりもひと回り大きいインフィニティ QX70
インフィニティは、日産自動車が海外で展開している高級車ブランドです。
そのなかのQX70は、スポーツとSUVを融合させた5人乗りのクロスオーバーSUVで、ロングノーズ・ショートオーバーハングの流線型ボディに21インチホイールを装着してスポーティ感を出しています。
もともとはFX50と呼ばれていたモデルで2008年にデビュー。2014年モデル以降クロスオーバーSUVモデルが、QXシリーズとなったことを受けて「QX70」を名乗るようになりました。
エンジンは最高出力325hpのV6 3.7L。車体サイズは、全長4,860mm×全幅1,925mm×全高1,680mmで、ランドクルーザー200系の全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,880mmと比べると若干ですが小さくなっています。
販売は2017年までで、後継モデルはQX55です。
ランクル200と同サイズのホンダ PILOT(パイロット)
ホンダも日本国内では販売をしていないパイロットという3列7人乗りのSUVを、アメリカを始めとした海外で販売しています。
2015年にデビューした3代目のエクステリアは、CR-Vに似たものでスタイリッシュなSUVに仕上がっています。
エンジンは最高出力280hpのV6 3.5Lを採用し、グレードは「LX」「EX」「EX-L」「Touring」「Elite」が用意されています。
ホンダのなかでは大型のSUVとなりますが、車体サイズは全長4,940mm×全幅1,996mm×全高1,773mmとランドクルーザー200とほぼ同じサイズですし、3列シートということもあって日本国内でも十分需要はあるのではと思います。
なお2022年に4代目パイロットがデビュー。こちらは285hpのV6 3.5Lが搭載されています。
マツダ最大のクロスオーバーSUV。MAZDA CX-9
マツダも2007年からMPVの実質的な後継車種としてCX-9という3列7人乗りの大型クロスオーバーSUVを販売しています。
2016年のモデルチェンジでエクステリアを魂動デザインにあらため、北米を中心に販売されました。
グレードは「SPORT」「TOURING」「GRAND TOURING」「SIGNATURE」とあり、エンジンは最高出力250hpの直4 2.5Lのターボエンジンが全車に搭載されます。
気になる車体サイズは、全長5,065mm×全幅1,930mm×全高1,728mmとなっていてランドクルーザーより若干長い程度です。
2代目CX-9の生産は2022年までで、2023年にはラージ商品群の第2弾となるCX-90がデビューしています。
3列8人乗りもあるトヨタ HIGHLANDER(ハイランダー)
トヨタのクルーガーと言うSUVがあったのはご存知でしょうか?2000年から2007年にかけて販売されたモデルですが、残念ながら国内では1代で販売を終了してしまいました。
しかし、販売当初から海外でも数か国で販売されていて、米国ではハイランダーという名称で現在もラインナップされています。
現行モデルは2023年にデビューした5代目。2.4Lターボのガソリンエンジン車と、2.5Lハイブリッドがラインナップ。駆動方式は、ガソリンエンジン車が4WDのみ、ハイブリッドはFFと4WD(E-Four)が用意されます。
車体サイズは、全長4,950mm×全幅1,930mm×全高1,729mmと堂々たるものです。
国内のSUVブームはまだ続きそうななか、ホンダが廉価なコンパクトSUVの国内投入を発表しました。
そのいっぽうで、トヨタはランクルプラドの後継にランクル300と同じプラットフォームを使うランクル250を投入。
となると、ランクルよりもひと回り小さいボディの本格SUVとして、4ランナーやMU-X、アセントが注目されること必至。
いっぽうで、トヨタ ハイラックスや三菱 トライトン、輸入車ではランドローバー ディフェンダー110など、5m近い全長のSUVも人気を獲得しています。
2024年には、このなかから輸入が開始されるモデルが現れるかもしれませんね。