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ハイブリッドよりも経済的?中古で買えるディーゼル車5選

トヨタ ランドクルーザープラド TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”

ディーゼルエンジンに限らず、内燃機関(ICE)は、度重なる排出ガス規制を乗り越えて現在に至っています。

ICEからバッテリーEV(BEV)などの電動化の流れは、紆余曲折はありながらも今後も加速するでしょう。

とはいえ、クルマも商品である以上「いま乗りたいクルマ=電動化車両」ではないというニーズも当然あるはず。ここではディーゼルエンジン搭載車のメリット、デメリットと、おすすめモデルを5台ピックアップします。

Chapter
ディーゼルエンジンの メリットとデメリット
ディーゼルエンジン搭載の中古車5台
ディーゼルエンジンはどんな人におすすめ?

ディーゼルエンジンの メリットとデメリット

マツダ CX-60 25S

ディーゼルエンジンの排気ガスには、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、炭化水素(HC)といった健康被害をおよぼす大気汚染物質が含まれています

東京都から始まった「ディーゼル車NO作戦」以降、自動車メーカーの技術開発により、クリーンディーゼルエンジンが普及し、真っ黒な黒煙を吐きながら走るディーゼルエンジン車は都市部だけでなく全国的に減り始め、現在にいたっています。

BMW アルピナ D3s

いっぽうでディーゼルエンジンは、熱効率に優れ、二酸化炭素(CO2)排出量がガソリンエンジンよりも少なく、リッターあたりの単価も割安。燃費でいえば約30%優れていると言われています。

また軽油は精製工程がガソリンよりも少ないためCO2排出量が少ないという利点もあります。

こうした環境面だけでなく、ディーゼルエンジンには、中・低速域のトルクが厚く、力強い加速感が得られるなどの利点もあります。そのため、重量の重いSUVなどに搭載されることが多くなっています。

ただし、開発コストなどが嵩むこともあり、ガソリンエンジンよりも割高な価格設定になっているケースが大半です。

さらに多くのディーゼルエンジン(マツダなどをのぞく)は、尿素水(尿素SCRシステム)である“AdBlue(アドブルー)”を使って排出ガスをキレイにしているクリーンディーゼルエンジンが一般的で、アドブルーを定期的に補充する必要があり、アドブルーが切れても走行ができなくなります。

ディーゼルエンジン搭載の中古車5台

マツダ CX-5

マツダ CX-5 2代目

クリーンディーゼルエンジン普及の立役者といえば、マツダでしょう。CX-5などのSUVの躍進には、同エンジンが欠かせませんでした。

同社がラージ商品群に舵を切るなかにあって、CX-5は日本で取り回ししやすいサイズと広い室内、荷室を備えていて、ディーゼルエンジン仕様の選択肢も多く揃っています。

中古車で狙う際は、2017年2月発売の現行型が先進安全装備の充実ぶりも含めておすすめです。

トヨタ ランドクルーザー プラド

トヨタ ランドクルーザー プラド 2017

トヨタ ランドクルーザー プラドは、もともとディーゼルエンジンをラインナップしていた車種。

クリーンディーゼル車は2015年の一部改良時に設定され、中古車もそれなりに流通しています。

ディーゼルは期待するほどトルクフルでもなく、パワー不足を否めないシーンもあるものの、普通に使うぶんにはもちろん問題はなく、乗り心地や静粛性の高さなどの利点も享受できます。

ニーズに応じて2列5人乗り、3列7人乗りから選択できるのも美点です。

BMW X3

BMW X3

SUVでは、輸入車勢も多くのディーゼルエンジン車を導入しています。

BMWのXシリーズの人気を牽引してきたのもディーゼルエンジンで、モデルによっては約半数のシェアを占めていた時期もあるようです。

日本でもそのサイズ感か価格から人気のX3にもディーゼルエンジン車が設定されています。

現行型はまだ高値安定傾向ではありますが、先代であれば300万円以下の物件もあります。

三菱 デリカD:5

三菱 デリカ D:5 2019

三菱自動車も以前からクリーンディーゼルエンジンに注力してきました。

ミニバンで唯一となるクリーンディーゼルエンジンを積むデリカD:5は、タフな悪路走破性を備え、アウトドアや各種アクティビティを楽しむ層にぴったりのモデルです。

2012年からディーゼルエンジン車をラインナップに加わえたデリカD:5は、2019年2月にビッグマイナーチェンジを敢行。

最近では、このダイナミックシールドをフロントマスクに採用した2019年以降の中古車も増えています。コスパ重視であれば、大幅改良前モデルが狙い目です。

マツダ MAZDA2(デミオ)

マツダ MAZDA2 XD SPORT +

日本では馴染みの少ないBセグメントハッチバックのディーゼルエンジン車ですが、マツダ MAZDA2(デミオ)にはディーゼルエンジン車が設定されています。

コンパクトで狭い道でも取り回しがしやすく、価格の面でもこなれています。物件数の多さも魅力で、コンパクトでも力強い走りが得られます。

ディーゼルエンジンはどんな人におすすめ?

トヨタ ランドクルーザープラド TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”

日本でディーゼルエンジンといえば、ほぼSUVですが、ヨーロッパでは定速から十分なトルクを発生して、燃費も良いディーゼルエンジンは庶民のクルマの定番

メルセデス・ベンツのEクラスやBMW 7シリーズはもちろん、VW ゴルフやBMW 1シリーズ、プジョーやルノーのハッチバックなどにもディーゼルエンジン車がラインナップされています。

いっぽうで日本での人気はいまいちで、中古車になると価格が下がりやすいのも事実。EVはもちろんハイブリッド車にくらべても、中古車ならコスパに優れる選択肢なのです。

気になる方は経済的にも優れたディーゼルエンジン車を、この機会に検討してみてはいかがでしょう?

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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