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【プロ解説】サイズの近いホンダのコンパクトSUV。ヴェゼルとWR-Vを比較

ホンダ WR-V

2021年4月に登場したコンパクトSUVの2代目ホンダ ヴェセル。2024年4月にマイナーチェンジを実施し、直後の5月の新車登録台数は5,717台と対前年比183.9%と好調に販売台数を伸ばしています。

直接のライバルは、カローラクロスや日産 キックスになりますが、ここでは同じホンダのコンパクトSUV、WR-Vをピックアップして比較します。

サイズの近い、2台のコンパクトSUVにはそれぞれどんな魅力が隠されているのでしょうか。

Chapter
ボディはほぼ同じサイズのヴェゼルとWR-V
ハイブリッドがメインのヴェゼルと、ガソリンエンジンのWR-V
エクステリアデザインの違いが室内の広さに影響している

ボディはほぼ同じサイズのヴェゼルとWR-V

2代目ホンダ ヴェゼルのライバルとしてピックアップしたのは、2024年3月に販売を開始したホンダのコンパクトSUVのWR-Vです。

ボディサイズは、ヴェゼルが全長4,340mm×全幅1,790mm×全高1,580/1,590mm、WR-Vは全長4,325mm×全幅1,790mm×全高1,650mm

同じようなサイズの2台ですが、クーペシルエットで都会的な印象のヴェゼルに対し、ボクシーでやや無骨なスタイルのWR‐Vは全高が70mmも高く、存在感のある佇まいとなっています。

取り回しのしやすさの指標となる最小回転半径は、ヴェゼルの5.3~5.5m(装着するタイヤサイズによって変わります)に対し、WR-Vは5.2mとボディデザインと合わせて扱いやすそうです。

ハイブリッドがメインのヴェゼルと、ガソリンエンジンのWR-V

ホンダ ヴェゼル e:HEV 2024 MC

搭載しているパワートレインは、ヴェゼルが2モーターハイブリッドシステムの「e:HEV」と、1.5L直列4気筒DOHC i-VTECエンジンの2つで、駆動方式は、e:HEVに2WD(FF)とリアルタイムAWD、1.5Lガソリン車はAWDのみ。

ホンダ WR-V

インドで生産され、日本に輸入されるWR-Vに搭載されるのは、1.5L直列4気筒DOHC i-VTEC自然吸気エンジンで、駆動方式は2WD(FF)のみです。

燃費性能(WLTCモード)は、ヴェゼルのe:HEV車が21.3~26.0km/L、ガソリン車は15.0km/L。WR-Vは16.2~16.4km/Lで、比較できる1.5Lガソリン車の燃費性能ではWR-Vがうわ回っています

エクステリアデザインの違いが室内の広さに影響している

室内寸法は、ヴェゼルが室内長2,010mm×室内幅1,445mm×室内高1,225mmで、荷室容量は404L

 

WR-Vは室内長1,955mm×室内幅1,460mm×室内高1,280mに、荷室容量はコンパクトクラス最大レベル458Lと、ここでもボクシーなスタイルの利点が活かされています。

快適装備は、ハンズフリーアクセスパワーテールゲートやパノラマルーフ、ワイヤレス充電器などを装備するヴェゼルに対し、WR-Vはフルオートエアコン、IR/UVカットフロントウインドウガラス、USBジャック(Type-A))など、基本的なものだけという印象です。

ホンダ WR-V

運転支援機能は、ヴェゼル、WR-Vともに、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、 歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、 車線維持支援システム(LKAS)、先行車発進お知らせ機能、 標識認識機能、オートハイビーム、パーキングセンサーシステムという13の機能で構成される先進運転支援システムHonda SENSING」を全グレードで標準装備します。

それにくわえてマイナーチェンジを受けたヴェゼルは、アダプティブクルーズコントロールが渋滞追従機能付きになるほか、トラフィックジャムアシスト(渋滞支援機能)、ブラインドスポットインフォメーション、アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート、さらにオプションでマルチビューカメラシステム(e:HEV Zグレードのみ)も選ぶことができるなど、運転支援機能という点ではヴェゼルが上まわっています。

コネクティッド機能は、ヴェゼル、WR-Vともに、スマートフォンでの操作や車の位置情報などを確認することができる車載通信モジュール「ホンダコネクト」を搭載します。

それぞれの車両本体価格は、ヴェゼルはガソリン車(1.5G AWD)が264万8800円、e:HEV車は288万8600円〜377万6300円

いっぽうWR-Vは、ガソリン車の2WDのみで209万8800円〜248万9300円となっており、ガソリンエンジンの2WDモデルを求めるユーザーはWR-V、ハイブリッドまたはガソリンエンジンのAWDモデルを求めるユーザーはヴェゼルと、明確に差別化されています。

ホンダ ヴェゼル e:HEV 2024 MC

同じコンパクトSUVカテゴリーに投入されるヴェゼルとWR-Vですが、比較してみるとパワートレインだけでなく、価格やキャラクター自体も異なっています。

ユーザーは自分のライフスタイルに合った1台を選ぶ楽しみがありそうです。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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