中古でホンダ・N-BOX/N-BOX カスタムを買うならこのモデルがおすすめ!
軽自動車のみならず登録車を含めても圧倒的な強さを誇っているのが、ホンダ・N-BOX。
2011年の誕生から10年強が経ち、いまや国民車といっていいほど、安定した販売台数を積み重ねてきました。
それだけ中古車市場のタマ数も豊富で、多彩な選択肢があります。
ここでは、N-BOXシリーズのうち、N-BOX、N-BOXカスタムについてピックアップしていきます。
いまや国民車といえる、絶大な人気を誇る軽の王者
軽自動車販売台数ナンバー1にとどまらず、登録車も含めた新車販売台数で何度もトップに輝いているのが、ホンダ・N-BOX、N-BOXカスタムです。
初代の開発責任者を務めたのは、筆者も何度かインタビューしたことのある浅木泰昭氏。
同氏は、ホンダのF1パワーユニット(エンジン)の開発担当者出身という異例ともいえる経歴の持ち主です。
初代N-BOXを開発する際は、シートの仕立てなど、女性も含めた意見を広く集めて仕上げたそうです。
初代は、2011年12月に発売を開始。
「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」という、同社のクルマづくりの基本思想である「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」という考えの元、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトが採用されました。
低床設計も含めて、広々したキャビンとラゲッジを備えています。
また、新開発のDOHCエンジンとCVTとの組み合わせにより、JC08モード燃費22.2km/Lを達成。
2013年の一部改良で、低速域の衝突被害軽減ブレーキ、サイドカーテンエアバッグシステムと前席用i-サイドエアバッグシステムをセットにした「あんしんパッケージ」を、タイプ別にオプション設定しています。
中古車市場には、初代も多くの選択肢があります。
特別仕様車の「SSパッケージング」や「G Lパッケージ」のほか、ターボ仕様も人気です。
「あんしんパッケージ」をマストとしながら、市街地中心の使い方であればNAエンジンでもそれほど不足はないはず。
郊外路や高速道路も使うのであれば、ターボエンジン車が頼もしく感じるはずです。
安全性や走りを磨き上げた”2代目”は内外装の質感も高い
大ヒット作の後を受け継いだ2代目は、2017年9月に発売。
ご存じのとおり、2代目も軽自動車を代表するモデルになっています。
新開発プラットフォームをはじめ、ボディの軽量化、新設計パワートレーンなどにより、走りや居住性も含めて全方位で大幅に進化を遂げています。
筆者も2代目に初めて乗った際は、登録車も含めて「これで十分」という声が多くあるのが、理解できる仕上がりだと実感しました。
衝突被害軽減ブレーキを含めた「ホンダ・センシング」、後方誤発進抑制機能などを標準装備。
エクステリアは、初代からのキープコンセプトといえるものの、質感向上が図られていて、インテリアは、N-BOXがベージュ基調、カスタムがブラック基調となっています。
2020年12月にマイナーチェンジを受け、内外装のリフレッシュを実施すると共に、「コーディネートスタイル」を設定しました。
安全装備では、「ホンダ・センシング」の後方誤発進抑制機能にも使われるソナーセンサーが4つに増やされ、後方の障害物の接近を検知し、注意を促す「パーキングセンサーシステム」が追加され、接触事故やペダル踏み間違い事故などが多い低速域の安全性が高まっています。
さらに、直近となる2021年12月の一部改良で、電動パーキングブレーキ、アダプティブクルーズコントロールに渋滞追従機能を追加。
ライバルよりも若干遅れながらも軽自動車でトップクラスのドライバーサポート機能が追加されています。
少なくても衝突安全の面からは、2020年12月のマイナーチェンジ後がベストチョイスといえます。
予算が許せば、同マイナーチェンジ後モデルを狙いたいところです。
半導体などの部品不足も含めて新車の納期が伸びる中、中古車価格が高止まりしたり、新車を逆転したりする車種もあるようです。
人気車種のN-BOXも現行型で未登録車の中には、新車価格を超えた車両本体価格を設定している個体も散見されます。
今すぐ必要ならば致し方ないという考え方もあるでしょう。
しかし、中古車で狙うのならより冷静になり、ある程度距離を走っていても状態がよい物件を狙うのが王道といえるのではないでしょうか。