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【プロ解説】軽自動車のイメージが変わる!? N-BOX カスタム ターボの走りと質感とは

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

2015年度から8年連続で軽自動車新車販売台数ナンバーワンに輝き、軽自動車のベストセラーとなっているホンダ N-BOX

2023年10月にフルモデルチェンジを行い、3代目へと世代交代を行いました。

早速、新型N-BOXを試乗することができましたので、インプレッションをお届けします。

Chapter
最上位グレードは期待以上の乗り味です
長距離ドライブも許容する抜群の座り心地
ドライバーの思い通りに反応するターボエンジン
最新の運転支援Honda SENSINGを搭載
N-BOXの人気はまだ続く

最上位グレードは期待以上の乗り味です

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

今回試乗したのは、最上位グレードにあたるN-BOX カスタム(CUSTOM) ターボ コーディネイトスタイル(2トーン)のFF車で、車両本体価格222万9700円

オプション装備として、9インチホンダコネクトナビと前後のドライブレコーダーがセットとなった「あんしんパッケージ(29万7000円)」と「発話型ETC2.0車載機(3万4100円)」が付いています。

新型N-BOX カスタム ターボ コーディネイトスタイルに乗り込み、 走り出してまず感じたのは車内の高い静粛性です。

多くの軽自動車はエンジン音がノイズとして車内に多く入ってくるものですが、新型N-BOX カスタムはこの不快なノイズが非常に抑えられているのが特徴です。

ホンダ N−BOX 2023

2代目でカーペットと防音材を一体成形することでロードノイズを効果的に低減したN-BOXは、3代目となってさらにフロアカーペットに遮音フィルムを追加

加えてカスタム系には、ルーフラニングにも吸音シートを採用することで静粛性を向上させました。

この効果は、特にエンジン回転数の高まる高速走行時にフロントシートとリアシートに座った乗員がストレスなく会話できたときに実感しました。

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

運転中の視界の良さもポイントです。新型N-BOXは、ステアリングの上側にメーターの見えるアウトホイールメーターから、ステアリング内側にメーターが見えるインホイールタイプに戻されました。

これによって、ダッシュボードがフラットになり、スッキリとした視界を実現しています。

メーターはホンダの軽自動車でははじめてとなる7インチのTFT液晶メーターを用いたフルグラフィックメーターで、車両のすべての情報を表示できます。

また新型N-BOX カスタムのステアリングには、手に馴染む本革巻きタイプが採用されており、人間工学の知見に基づいた形状となっているので、握り心地が良く操作性にも優れています。

長距離ドライブも許容する抜群の座り心地

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

N-BOX カスタムには、トリコット、コンビ、フルプライムスムースという3種類のシート表皮が用意されますが、ターボ コーディネイトスタイルに採用されるのは、スポーティなカーボン調アクセントを施した肌触りの良いフルプライムスムースシートです。

座り心地は抜群で、軽自動車とは思えない厚みを実現し、長距離ドライブでも疲れにくそうです。

ドライバーの思い通りに反応するターボエンジン

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

搭載しているパワートレーンは、最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク104Nm/2,600rpmを発生する電動ウェイストゲートを搭載したターボエンジン。

組み合わされるトランスミッションのCVT、エンジンともに制御が見直され、上質で扱いやすい特性とされています。

車両重量940kg、ドライバー1人乗ると1トンを超える新型N-BOX カスタム ターボ コーディネイトスタイルですが、発進時の加速や高速道路などの追い越し加速が非常にスムーズ。

一般的にCVTは、アクセルペダルを踏んでから実際に加速するまでのタイムラグが気になるのですが、N-BOX カスタム ターボは、アクセルペダルを踏むと即座に加速してくれるので、ストレスなく走行できるのが魅力です。

もともとポテンシャルが高いパワートレインですが、今回の改良によって静粛性やスムーズさ、リニア感といった部分がワンランク向上したように感じました

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

乗り心地に関しても同様で、ワンランク上の上質さです。

一般的にN-BOXのようなスーパーハイトワゴンは広い室内空間を実現するために全高を高く設定しますが、その結果、重心が高くなり、カーブを曲がる際やブレーキを掛けた際に前後左右に無駄な揺れが発生しやすくなります。

新型N-BOXはフロント&リアサスペンション結合部の最適化、加えてターボ車は前後のダンパー減衰力も変更。

カーブでのクルマの傾きやブレーキ時のダイブ現象といった無駄な動きを抑えてくれて、ドライバーは気持ち良さ、そしてそのほかの乗員には安心を提供してくれます。

最新の運転支援Honda SENSINGを搭載

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

2代目N-BOXは運転支援機能「Honda SENSING(ホンダセンシング)」をいち早く採用し、安心・安全をユーザーに提供してきました。

新型となりHonda SENSINGには2つの機能が追加されると同時に、精度が上がった感じがします。

具体的には、高速道路で前車に追いついた際のブレーキの掛け方や車線変更したときの再加速などのスムーズさがかなり改善されています。車線維持機能のステアリング修正も違和感がなくなっています。

さらに新型N-BOXはコネクテッド技術の「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」の搭載により、ドライバーや乗員に対してホスピタリティが向上しています。

N-BOXの人気はまだ続く

ホンダ N-BOX カスタム ターボ

軽自動車で200万円オーバーと聞くと高額なイメージですが、高性能かつ高いホスピタリティを実現した新型N-BOXカスタム ターボ コーディネイトスタイルに乗り、この価格は納得できる実力だと感じました。

これだけの実力があれば、軽自動車新車販売台数No.1はまだまだ続くと思います。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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