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発売から3年半。中古物件も充実してきたヤリスクロスの狙い目グレードとは?

トヨタ ヤリスクロス 2023

2020年8月31日に発売されたトヨタ ヤリスクロスは、BセグメントのコンパクトSUVです。

狭い道路や駐車場事情でも取り回ししやすく、子どもが2人いるファミリーにも対応できる居住性や積載性を備えています。

Bセグハッチバックでは、室内やラゲッジの広さが物足らないという層にとって、打ってつけのモデルとなっています。もちろん、トヨタらしい燃費の良さも光ります。

Chapter
人気のコンパクトSUVは誕生から約3年半が経過
人気はハイブリッド車。ちょい乗りなら純ガソリン車でも十分
「GR SPORT」「Z“Adventure”」の物件数は少なめ。狙いは「Z」グレード

人気のコンパクトSUVは誕生から約3年半が経過

トヨタ ヤリスクロス G(ハイブリッド)

トヨタ ヤリスクロスは、現行型(初代)発売と同時に人気が殺到。半導体などの部品不足により受注停止という時期もあり、現在の納期はガソリン車が6か月程度、ハイブリッド車は6か月以上と「買いたくても買えない」1台となっています。(※2024年4月上旬時点)

いっぽうで、すでに初回の車検時期を過ぎた物件が中古車市場に出回っています。

とはいえ、人気車種の割にはタマ数が少なめという印象。新車の受注停止や納期遅れが、中古車市場へ影響しているのかもしれません。

そのためか、登録未使用車などほとんど走っていない物件も多く、しかも新車価格を上回っている例も散見されます。

趣味性の高いオフロード系SUVや高級SUV、スポーツカーなどではない、実用SUVにかかわらずです。

どうしてもヤリスクロスを、しかも走行距離が短い状態で乗りたいという指名買いをのぞき、中古車選びではこの高値安定状態も考慮したいところです。

人気はハイブリッド車。ちょい乗りなら純ガソリン車でも十分

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロスのパワートレインは、1.5Lガソリンエンジンと1.5Lエンジンを積むお馴染みのハイブリッド(THSⅡ)が設定されています。

人気のハイブリッド車は、25.0km/L〜30.8km/L(WLTCモード燃費)という低燃費が魅力で、1.5Lガソリンの燃費は17.6km/L〜19.8km/L。

登場時のハイブリッド車と純ガソリンエンジン車の価格差は、単純計算できないものの約38万円ありました。

中古車では走行距離などの状態により左右されますが、新車時ほどの差はない物件もあります。

とはいえ、同じような走行距離と同グレード同士の比較では、当然ながら人気のハイブリッド車が高くなっています。

トヨタ ヤリスクロス Z

ハイブリッド車の魅力は、燃費の良さや静粛性の高さだけでなく、AC100V・1500Wのアクセサリーソケット(外部給電)にもメーカーオプションで対応していること。

中古車の場合、同オプション装備装着車に巡り会えるかは分かりませんが、キャンプなどのアウトドアや災害時の停電でも家電などが使える利点もあります。

いっぽうで、1日あたりの走行距離が短く、買い物や送迎などでしか使わないのであれば、車両価格を抑えられる純ガソリン車を狙う手も十分にアリです。

冒頭でふれたように、Bセグメントハッチバックのヤリスなどよりも後席や荷室が広く、子どもが2人いるファミリー層の年に数回程度の長距離移動でもその美点を実感できるはずです。

「GR SPORT」「Z“Adventure”」の物件数は少なめ。狙いは「Z」グレード

トヨタ ヤリスクロス GR SPORT

グレード別では、2022年7月の一部改良で追加された「GR SPORT」「Z“Adventure”」の人気が高いものの、登場が新しいのと上級仕様ということもあり物件数は少なめです。

前者は専用の内外装とスポーツサスペンションなどによるスポーティな走りが魅力。後者は専用の内外装やルーフレールを備え、アウトドアにマッチする見た目や充実装備を享受できます。

トヨタ ヤリスクロス 2023

おすすめは「Z」グレードで、運転席6ウェイパワーシートやシートヒーター、ステアリングヒーター、「ナノイーX」などの快適装備も完備。

中間グレードの「G」以上は、後席が4:2:4分割可倒式になり、「X」とKINTO専用モデルの「U」は、6:4分割可倒式になります。

トヨタ ヤリスクロス

「G」以上であれば、後席中央部を前倒しすることで、4人乗車しながら長尺物の積載も可能です。

なお「G」は16インチアルミホイール、本革巻ステアリング&シフトノブ、フロントアームレストなどが標準で、シートヒーターとステアリングヒーターはメーカーオプションになります。

装備的には「G」でも十分ですが、シートヒーターを希望する方は、「G」のオプション装着車または「Z”Adventure”」を狙いましょう。

2023年9月1日 12:46

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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