中古でトヨタ・ライズを買うならこの車種がオススメ！
トヨタ・ライズとダイハツ・ロッキーは、ブランド違いの兄弟車です。共同開発ではあるものの、開発を主導したのはダイハツ。ライズは、ロッキーの「バッジエンジニアリング」といわれる単なるOEMモデル版ではなく、独自のフロントマスクを備えるなど、差別化も盛り込まれています。
ライズは、2022年通年の登録車販売ランキングで5位に入っていることからも分かるように、登場から3年が経った中でも絶大な人気を誇っています。
5ナンバーサイズの貴重な コンパクトSUVとして人気
2019年11月に全長4mを切るコンパクトSUVとして登場したトヨタ・ライズ。販売網の圧倒的な差も含めた販売力によりダイハツ・ロッキーよりも売れ続け、登録車販売ランキングの上位常連になっています。
ダイハツのプラットフォームを含めた新しいクルマ作りである「DNGA」を軽自動車からコンパクトカーにも初めて採用されたのがロッキー/ライズです。
5ナンバーサイズに収まるコンパクトSUVは意外と少なく、現在はスズキ・ジムニーシエラ、スズキ・クロスビーしかありません。そのほか、コンパクトカーとのクロスオーバーモデルであるスズキ・イグニスという選択肢もあります。
3ナンバーサイズまで広げれば、トヨタ・ヤリスクロス、マツダCX-3、日産キックスなどのほか、ホンダ・フィットクロスターというハッチバックのクロスオーバーモデルもあります。
ライズ最大の美点は、4.9m〜5.0mという小回りが利く最小回転半径により、狭い住宅街や都市部でもストレスなく扱うことができます。
同時に、大人4人でも無理なく座れる居住性を備え、上下2段式デッキボードを備えるラゲッジスペースも広く、ボディサイズを考えると積載力も秀逸です。小さくても窮屈な思いをせずにすみ、日常使いであれば十分な荷室容量を確保。デッキボード上段時で303L、デッキボード下段時で369Lと、下段時はひと昔前のCセグメントハッチバック（フォルクスワーゲン・ゴルフなど）に匹敵する容量になっています。
なお、ダイハツ・ロッキーとフロントマスクが変更されているほか、ボディカラーや装備も若干異なっています。
1.0Lガソリンターボからデビュー 2WDは1.2Lのハイブリッド、NAエンジンを追加
デビュー時に搭載されたパワートレーンは、1.0Lガソリンターボエンジンに、D-CVTと呼ばれるベルトとスプリットギヤを組み合わせたCVTを用意。1.5Lエンジン並の動力性能とWLTCモード燃費18.6km/L（FF）、17.4km/L（4WD）を達成。その走りは、1t前後という軽さも活かし、活発といえるレベルにあります。
さらに、2021年11月には、ダイハツ独自の新開発シリーズハイブリッド（フルハイブリッド）仕様を追加。日産のe-Powerのようにエンジンは発電に専念し、100％モーターで走行します。
駆動方式はFFのみで、WLTCモード燃費は、20.7km/Lに達しています。このハイブリッドは、1.2Lエンジン。2WD仕様には、このハイブリッドに加えて、新開発の1.2L NAエンジン仕様も追加されています（1.0Lガソリンターボから入れ替え）。
1.2L NAエンジンは、カタログ燃費20.7km/Lとなっています。なお、4WDは、1.0Lガソリンターボが継続されています。
まとめ
デビューから3年強しか経っていないにもかかわらず、中古車のタマ数は多く、多彩な選択肢が揃っています。一方で、2019年の登録でも古くはないため、価格は高値安定という印象を受けます。
半導体などの部品不足による新車供給の遅れの影響から、中古車の価格が新車価格を上回る逆転現象が起きていて、ライズも100万円に迫るプレミアが付いた物件もあります。よほどの事情がない限り、こうした物件には手を出さないのが賢明といえそうです。
予算が許せばハイブリッド仕様がオススメですが、登場からあまり経っていないこともあり、割高感があるため、現時点では初期の1.0Lガソリンターボを中心に狙いたいところです。
衝突被害軽減ブレーキは全車標準（登場時の「X」は未設定）で、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープなどは、最上級仕様の「Z」に標準装備されています。高速道路を使ったロングドライブが多いのであれば欲しいところですが、衝突被害軽減ブレーキ付で、街乗り中心であれば「G」もしくは「X“S”」でも不足はないはず。降雪地域の方は4WD、非降雪地域でればFFで十分といえます。
