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中古の150系ランドクルーザー プラド。前期/中期/後期どれを狙う?

トヨタ ランドクルーザー プラド 2017

トヨタのクロカンSUV、ランクル「Light Duty」の系譜に連なるランドクルーザー プラド。現行型の150系は、3代目レクサス RXと同じ2009年にデビューしました。

約14年ものモデルライフになっていて、2023年中にも新型に切り替わるのではないか、という噂も流れています。

300系の新型ランドクルーザーがオーダーストップという状況のなか、いまだに新車市場でも売れ続けているのがモデル末期の150系プラドです。

Chapter
150系ランドクルーザープラドは、モデル末期でも高人気
あえて初期、中期型を狙い価格重視で選択する手も
安全性で選ぶなら2017年以降の後期型。ベストは2020年以降のディーゼルモデル?

150系ランドクルーザープラドは、モデル末期でも高人気

トヨタ ランドクルーザープラド 4代目 150系

自販連は、ホームページで登録車の販売ランキングを掲載しています。

2022年度(2022年4月〜2023年3月)のランキングでは、ランドクルーザーとプラドを合わせた「ランドクルーザーW」が4万4725台を登録し、前年比144.1%と売れ続けています。

300系ランドクルーザーがオーダーストップということでプラドに流れている可能性もありますが、本格クロカンSUVの根強い支持などが人気の理由。

さらに新型車が肥大化するなか、現在では比較的取り回ししやすいサイズ(全長4,825mm×全幅1,885mm×全高1,850mm)、2列5人乗りだけでなく、3列7人乗りも設定している点が、モデル末期に関わらず驚異的な支持率につながっていると思われます。

トヨタ ランドクルーザープラド 3代目

なかでも3列7人乗り仕様は、2列目にウォークイン機構を備え、3列目にはスイッチ操作でシートを自動で格納、復帰できる電動フロア格納機構も用意されるなど、利便性も上々です。

とはいえ、乗降性も含めると、大人には非常用の域を出ない印象。ただし、子ども用や緊急用と割り切ればイザという時に十分に貢献してくれます。

あえて初期、中期型を狙い価格重視で選択する手も

トヨタ ランドクルーザープラド 4代目

ランドクルーザープラドに限らず、一般的に中古車市場で買い得感があるのは、年式が古く、走行距離を重ねた物件です。

150系も2009年式〜2012年式くらいまでの初期型で、10万kmを超えたような個体の価格がこなれている印象を受けます。

プラドも含めたランドクルーザーの信頼性やパーツの供給は安定していて、きちんとメンテナンスをしていて、記録簿ありの物件であれば(もちろん、ある程度のメンテや出費の覚悟も必要でしょうが)、コスパ重視なら初期型を選ぶ手もありそうです。

トヨタ ランドクルーザープラド 4代目

2013年9月には初のマイナーチェンジを受け、内外装のリフレッシュやサスペンションのチューニングなどで乗り心地の改善などが図られています。

このマイチェン後の中期モデルも初期型と同様に、走行距離など個体の程度により買い得感の高い物件もあり、コスパを重視するのなら狙い目といえそうです。     

2015年6月に受けた一部改良は、150系での大きなトピックス。V6 4.0 Lが廃止され、かわりに2.8Lクリーンディーゼルエンジンが追加され、JC08モード燃費11.8km/Lとディーゼルらしいトルクフルな走りを享受できます。

重量の重いクロカン4WDとディーゼルの相性は良く、中古車市場でもこのディーゼルターボの人気が根強く、燃費も重視するのであれば狙いたいところです。

トヨタ ランドクルーザー プラド 2017

2017年9月のマイナーチェンジでは、フロントデザインが変更されたことにくわえて、待望の衝突回避支援パッケージ「トヨタ・セーフティ・センスP」が標準装備された、いわゆる後期型となりました。

衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報などが用意され、安全性、ドライバーサポートともに見逃せない進化を遂げています。

安全性で選ぶなら2017年以降の後期型。ベストは2020年以降のディーゼルモデル?

トヨタ ランドクルーザープラド 2020

安全面を考えると、最低でも2017年9月のマイナーチェンジ後を狙うのが賢明です。

さらに2020年8月のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジン車が130kW(177ps)から150kW(204ps)まで出力アップが図られたのも朗報。それまでのディーゼルは、動力性能は驚くほどではなく、“それなり”という印象でしたが最高出力の向上は高速道路などでのパンチ力向上に大きく貢献しています。

また「トヨタ・セーフティ・センス」の衝突被害軽減ブレーキは、歩行者と昼間の自転車運転者に対応するなどしています。

後期型は価格が高値安定状態ですが、逆に言えば程度のいい未使用車なども多く揃っています。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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