中古でダイハツ・ミライースを買うならこのモデルがオススメ!
ダイハツの看板車種・ミラの名を戴くミライースは、2011年に「第3のエコカー」を掲げて登場しました。
初代は79万5000円という低価格のエントリーグレードを擁し、JC08モード燃費30km/Lを達成していました。現行型は2017年にリリースされた2代目です。
ここでは、ミライースの中古車での狙い目を探ります。
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- 軽量化とエンジンの高効率化で、ハイブリッドやEVに次ぐ「第3のエコカー」として登場
- オススメは「スマートアシストⅢ」を搭載する現行型
- チルトステアリングが備わる最上級グレードがオススメ
軽量化とエンジンの高効率化で、ハイブリッドやEVに次ぐ「第3のエコカー」として登場
ダイハツ・ミライースの初代が誕生した2011年は、世界的な原油価格の高騰によりガソリン高が続いていました。東日本大震災によりガソリン高に拍車がかかり、2000年代からのエコカー競争もあって、カタログ燃費に注目を浴びていた時期でもあります。
ハイブリッドが注目を集める中、手頃な価格で購入できるミライースは、まさに時代の要請に応じて登場した軽自動車です。
初代はJC08モード燃費30km/Lが売り文句で、パワートレーンの高効率化と約60kgという軽量化は、クルマにとっては驚異的なダイエットでした。トランスミッションは、カタログ燃費でとくに有利なCVTのみでした。
また、前後席の乗員距離間(タンデム距離)を930mm確保した室内空間は、大人4人が座れる広さを確保。ただし、後席ヘッドレストは2012年の一部改良で、上位グレードに標準化するなど、軽量化やコストダウンのため、一部の安全装備が省かれていました。
2013年のマイナーチェンジではさらに燃費を向上させて、JC08モード燃費はガソリンエンジン車トップの33.4km/Lを記録。ライバルであるスズキのアルトエコと1.0km/L刻みのカタログ燃費競争を繰り広げました。
このマイナーチェンジでは、30km/h以下で作動する「スマートアシスト」が採用されたのもトピックス。低速域衝突回避支援ブレーキ機能をはじめ、誤発進抑制制御機能、先行車発進お知らせ機能のほか、横滑り防止装置などが含まれていました。
車両価格の設定がシビアなこうした軽自動車のエントリーモデルでも、低速域とはいえ衝突被害軽減ブレーキが採用されたのは、条件付ではありますが評価できます。
オススメは「スマートアシストⅢ」を搭載する現行型
しかし、中古車でミライースを買う際も、最新の「スマートアシストⅢ」搭載車を買うことを最低条件としたいところです。そうなると、2017年5月発売の現行型になります。
「スマートアシストⅢ」は、衝突被害軽減ブレーキに歩行者検知機能も追加されています。
ただし、「スマートアシスト」に限らず、実際の交通状況に応じて必ず作動条件どおり作動するとは限りません。実際に先進安全装備搭載車が重大事故を起こしているケースもあります。先進安全装備を過信せずに運転することが、安全面での大前提なのは言うまでもないでしょう。
そのほか、現行型はさらに初代よりも80kgものダイエットを敢行し、JC08モード燃費35.2km/Lを達成してリリースされています。2021年後半になってから7年ぶりのガソリン高になっている今、ミライースのような低燃費モデルは人気を集めそう。
なお、現行型のエントリー価格は、84万2000円と初代からは値上がりしているものの、現在の中古車市場では走行距離が短い物件でも90万円台から100万円前後のタマが多いようです。
チルトステアリングが備わる最上級グレードがオススメ
現行ミライースは、「スマートアシストⅢ」を設定していないグレードもありますので、念のため装着車であることを確認したいところです。
また、安全装備(拘束装置)である後席ヘッドレストも「L」と「B」系グレードはオプション設定なので、後席に人を乗せる可能性が少しでもある場合は、装着されていることも確認すべきでしょう。
オススメなのは、最上級グレードの「G“SAⅢ”」。唯一、後席ヘッドレストはもちろん、チルトステアリングを備えていて、安全運転に不可欠な適切なドライビングポジションが得られやすくなります。