ダイハツ・タントの買取相場はいくら?査定額をアップさせるコツやポイントを紹介
ダイハツ・タントは、軽自動車の中でも人気の高い軽スーパーハイトワゴンというジャンルを確立させた車です。
2003年に発売され、現行型(4代目)に至るまでに3度のフルモデルチェンジを経ているタントですが、買取価格相場はどのようになっているのでしょうか?本記事では平均買取相場に加え、年式別、走行距離別の買取相場を紹介します。
- Chapter
- ダイハツ・タントはどんな車?
- タントの中古車の平均買取価格相場
- 年式別で見る、タント中古車の買取価格相場
- 走行距離別で見る、タント中古車の買取価格相場
- タントをいつ売却するかは「走行距離」「安全装備」がポイント
ダイハツ・タントはどんな車?
現行型のタント、タントカスタムは4代目。2019年7月にフルモデルチェンジが発表され、販売開始されました。
全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,755mmと、軽スーパーハイトワゴンというだけあって全高はかなり高めですが、4代目は歴代モデルで最も高い数値となっています。また、3代目まではグレードごとに有無が異なっていた予防安全機能「スマートアシスト」ですが、4代目では全車に標準装備しています(ただし、タント「L」ではスマートアシスト非装着車も選択可能)。
2021年11月現在のグレードラインアップは、タントが「Xターボ」「X」「X"スペシャル"」「L」「L(スマートアシスト非装着車)」となっています。
タントの中古車の平均買取価格相場
ここからは、車選びドットコムの直近1,000件の買取実績データ(2021年11月1日時点)から、ダイハツ・タントの中古車買取価格の相場について説明します。
車選びドットコムの実績では、ダイハツ・タントの全年式での平均買取価格は580,000円。最高査定額は854,000円となっています。
なお、平均の経過年式は9年11か月で、平均累積走行距離は67,000kmです。
子育て中のママを中心に人気の軽自動車ということもあって、日常の買い物や送り迎えなどといった用途で使われることが多く、年式の割に走行距離はそこまで多くない印象。購入からの10年目の車検を前に手放す方も多いようです。
年式別で見る、タント中古車の買取価格相場
続いては、年式別のタントの買取相場を見ていきます。
ここでは車選びドットコムにて買取価格相場を調べた方のシミュレーション結果をもとに、2021年式から2012年式まで順に、2021年11月1日時点のタントの買取査定相場を紹介します。
なお、2016〜2018年式モデルはデータ不足のため今回は買取相場価格を算出していません。
2021年式
2021年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、86万円〜113万円となっています。
こちらは登録されてからほとんど日がたっていない浅年式のモデルですが、買取価格としては100万円を切ってしまうことも。何か事情がある場合は仕方ありませんが、ほとんど走行していないからといって高く買い取ってもらえるケースは稀であるため、早く手放すメリットはあまり無さそうです。
2020年式
2020年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、85万円〜107万円となっています。
2020年式の買取価格は、登録年が1年早いにも関わらず2021年式とそこまで大きく変わらない印象。まだ現行型のマイナーチェンジも行われていないため、大きくは値下がりしていません。
2019年式
2019年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、82万円〜102万円となっています。
現行型(4代目)タントは2019年7月にフルモデルチェンジが行われていますので、4代目モデルであれば2020年式、2021年式とほとんど変わらない価格で買い取ってもらえることも多いようです。
逆に3代目タントの場合、4代目に比べるとやはり値下がりしてしまう傾向にあります。
2015年式
2015年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、51万円〜66万円となっています。
2015年であれば、当時の販売モデルは3代目タント。12月にマイナーチェンジが行われていますが、大多数はマイナーチェンジ前の車両と思われます。
スマートアシストII(SAⅡ)が初めて搭載されたのも2015年式からで、SAⅡ搭載車両の方が他のグレードよりも高い買取価格が付く傾向にあります。
2014年式
2014年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、46万円〜64万円となっています。
2014年上半期(2014年1月〜6月)の登録車を含めた新車販売台数ではNo.1を獲得するなど、多くの車両が世に出回っており、中古車でも掲載車両が多い層となっています。安全装備としてはスマートアシスト(SA)を搭載したグレードがあり、買取価格もSA搭載車両が高くなる傾向にあります。
2013年式
2013年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、42万円〜59万円となっています。
タントは2013年10月にフルモデルチェンジを実施しており、2代目か3代目かによっても買取価格は変わってきます。やはりこちらも、スマートアシスト(SA)を搭載したグレードの方が高く買取されるケースが多く見受けられます。
2012年式
2012年式のタントの平均的な買取相場価格帯は、32万円〜52万円となっています。
2012年式ともなると走行距離も長い車両が多く、買取価格にもその点が反映されてあまり高値とはならないことが多いようです。また、2代目タントにはスマートアシスト搭載車がないため、安全性能の面からも中古車としての需要は低く、買取価格が下がる傾向にあります。
走行距離別で見る、タント中古車の買取価格相場
年式に続いて、走行距離別のタントの買取相場を見ていきます。
一般的に、走行距離が長くなるほど買取相場価格は下がる傾向にあり、タントにおいてもその傾向が見られています。
ここでは車選びドットコムにて買取価格相場を調べた方のシミュレーション結果をもとに、2021年11月1日時点の0〜90000kmまでのタントの買取査定相場を紹介します。
なお、20000〜40000kmの車両はデータ不足のため、今回は買取相場価格を算出していません。
走行距離 0〜1万km
走行距離0〜1万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、86万円〜113万円となっています。
走行距離が少ない車両は年式も浅い場合が多く、比較的新しいもののため買取価格が高くなる傾向にあります。
走行距離 1〜2万km
走行距離1〜2万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、77万円〜100万円となっています。
この程度の走行距離であれば、3代目にあたる年式の車両であっても65万円前後で買取されているケースも見られます。できるだけ高値での買取を狙うのであれば、やはり走行距離が少ないうちに買取査定に出すのが得策です。
走行距離 5〜6万km
走行距離5〜6万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、52万円〜76万円となっています。
できるだけ高値で買取して欲しいと考えるなら、走行距離5万kmは一つのボーダーラインとなります。5万kmを超えると、平均買取相場価格は50万円を切るケースが多くなってきます。
走行距離 6〜7万km
走行距離6〜7万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、37万円〜57万円となっています。
走行距離6万kmを超えると一気に平均買取相場価格は下がり、年式や装備次第では10万円以下の値となる車両も出てきています。そんな中、スマートアシスト搭載車両であれば比較的高値がつきやすいため、同機能を搭載する車に乗る方は長く乗っていても高額買取が期待できます。
走行距離 7〜8万km
走行距離7〜8万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、28万円〜45万円となっています。
走行距離7万km超えともなると、2代目タントを長らく乗り続けた方が売却するケースが多いため、平均買取相場価格も50万円以下となっています。
走行距離 8〜9万km
走行距離8〜9万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、18万円〜41万円となっています。
年式が比較的新しい3代目タントであっても、走行距離が伸びていることで買取価格はかなり下がってきます。一方、福祉車両やスマートアシスト(SAⅡ)搭載のモデルであれば比較的高値で買取されるケースがあるようです。
走行距離 9〜10万km
走行距離9〜10万kmのタントの平均的な買取相場価格帯は、14万円〜33万円となっています。
走行距離10万kmは、車の買い替え時期の目安とも言われる年数であり、乗り換えに伴って元の車の売却を検討する方も多いでしょう。そのため供給は多くなりがちですが、中古車としての需要はあまり高くなく、買取相場価格もかなり低くなっています。
タントをいつ売却するかは「走行距離」「安全装備」がポイント
年式別、走行距離別にタントの平均買取相場価格を見てきましたが、高額で買取してもらうためには「走行距離」と「安全装備」がポイントとなります。
走行距離は長ければ長いほど買取価格も値下がりする傾向にあり、特に大きく価格が下がるのが5万kmのタイミング。例え年式が新しかったとしても、走行距離が長くなれば買取価格は下がり続けるため、買い替えを検討しているのであればできるだけ早めに売却するのがおすすめです。
ただし、安全性能としてスマートアシストを搭載している車両の場合は、走行距離が長くなっても他のモデルと比べて買取価格の下落は穏やかな傾向にあります。そのためそこまで急いで売却しなくても良いとも言えます。
自分が持っている車のグレードや機能に合わせて、ベストな買取査定のタイミングを検討してみましょう。