中古車が買いたくなる自動車WEBマガジン

中古でスズキ ワゴンR(6代目)を買うならおすすめはこのグレード!

スズキ ワゴンR

2017年2月にフルモデルチェンジを受けたスズキ ワゴンRは、従来どおりノーマル仕様とカスタムモデルのスティングレーを設定しています。

パワートレインにはNAとターボエンジンのほか、マイルドハイブリッド(NA/ターボ)を用意し、全高1,550mmを超える軽ハイトワゴンにおいて当時最高のJC08モード燃費33.4km/Lを達成するなど、走りと使い勝手の高さ、低燃費というバランスに富んだ軽自動車になっています。

Chapter
スズキ ワゴンRとは?
高速道路やフル乗車が多いのなら燃費を考慮しながらターボを選択する手も

スズキ ワゴンRとは?

スズキ ワゴンR

1993年に誕生した初代ワゴンRは、軽自動車の再発明といっていいほどの存在です。

都市部に多い狭小住宅は、敷地に限りあるため上方に建物を延ばして居住空間を確保していますが、初代ワゴンRも軽自働車という限られたボディサイズで、広い車内や荷室スペースを確保すべく、全高を高めたのが特徴です。

その全高は、立体駐車場などに入る1,550mmを大きく超え、初代は1,640mm〜という数値でした。

室内は、軽商用ワンボックス系などと異なる乗用車(アルト/セルボ)のフロアパンを使いながらも、二重フロア構造にすることで着座位置を高めています。

くわえてペダルを踏みおろすようなアップライトな姿勢とすることにより、リヤシートに座る乗員の膝前空間を確保。ヘッドクリアランスにも余裕があり、高い開放感が得られるのがメリットでした。

またそれまで女性ユーザーがメインだった軽自動車の企画において、ワゴンRは男性ユーザーを強く意識し、多くの男性ユーザー(とくに40代以上の大人の男性)を獲得したのも特徴です。

そのデザインはシンプルでありながらも従来の安っぽさを払拭した、いい意味での道具感(ギヤ感)にあふれるものでした。

雑貨を扱うロフトとのタイアップであるLoft仕様も設定されるなど、初代ワゴンRはそれまでの軽自動車イメージを覆す1台になっています。

その後、ダイハツ ムーヴに代表されるフォロワーを生み、現在の大人気モデルであるホンダN-BOXをはじめとした軽スーパーハイトワゴンの誕生にも大きな影響をおよぼしました。

ダイハツ ムーヴという最大のライバルが登場したことで、パッケージングや走り、燃費、デザインなどの面で軽自動車の進化を牽引してきました。

いっぽうで軽自動車の燃費競争や、軽スーパーハイトワゴン人気により、最近は少し影が薄くなっています。

しかし、操縦安定性などをふくめた走りや燃費など、トータル性能では依然として利点と魅力を備えていて、軽スーパーハイトワゴンほどの全高と、スライドドアは必要ない、という人には選択肢に入れて欲しい存在です。

高速道路やフル乗車が多いのなら燃費を考慮しながらターボを選択する手も

スズキ ワゴンR

現行(6代目)ワゴンRの中古車は、タマ数も多く、必然的に走行距離や価格帯の幅が大きく、パワートレーンやグレードなど多岐にわたっています。

トランスミッションはCVTのみでしたが(2017年8月にMTを追加)、2WDと4WDを全グレードに設定しているため、降雪地域で必須の4WDも選択できます。

エンジンは、ノーマル仕様にはNAとマイルドハイブリッド(NA)、スティングレーには、NA、マイルドハイブリッド(NA、ターボ)を設定しています。

マイルドハイブリッドは、極低速域に最長10秒間のモーター走行(クリープ走行)が可能で、ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)により、約100km/hまでモーターアシストによるスムーズな加速と燃費向上という利点が得られます。

燃費は発売当時、JC08モードでは6.0km/L以上の差がマイルドハイブリッドとNA仕様にありましたが、WLTCモード燃費(より実燃費に近い)では、CVT同士の比較でその差は1.0km/Lを切っているので、物件の条件が良ければあえてNA車を狙う手もあるかもしれません。

先進安全装備は、2017年2月登場時は2種類の「セーフティパッケージ」を用意し、「HYBRID FX」「HYBRID FZ」「ワゴンRスティングレー L」にオプション設定。NA車の「FA」グレードは未装着。

その後、2019年12月の一部改良において「FA」をふくむCVT全車に、後方の誤発進抑制機能が加わった「スズキ セーフティ サポート」を標準装備しました。

いずれにしても、中古車選びでは「セーフティパッケージ」または「スズキ セーフティ サポート」装着車をマストとしたいところです。

いっぽうで高速道路も頻繁に使ったり、4人乗車が多かったりするのであれば、ワゴンRスティングレーに用意されるターボエンジンを搭載した「HYBRID T」がおすすめ

「HYBRID X」よりもWLTCモード燃費は1.8km/L低くなりますが、シーンを問わずターボによる過給で力強い走りが得られます。

ほかにも、ノーマル仕様の「HYBRID FZ」と「HYBRID FX」の比較では、前者にLEDヘッドランプ、リヤ2スピーカーの追加、本革巻きステアリング、運転席シートリフターなどのほか、専用前後エアロバンパーなどが装備され、上質かつスポーティな仕立てになっています。

予算が許せば、より高級感があり、充実装備の「HYBRID FZ」を狙う手もアリでしょう。

スズキ ワゴンR

タマ数が比較的多い6代目ワゴンRは、駆動方式はもちろん、「FA」グレードにはMT車も用意されています(スズキ セーフティ サポートは未設定)。

NAかマイルドハイブリッド(NA、ターボ)か、2WDか4WDか、使い方や予算に応じてある程度選べるでしょう。

また、いわゆる未使用車や走行距離の短い物件もあり、状態のいいモデルに出会えるはず。

いずれにしても多くの人がCVTを選択するはずですから、ケチらずに衝突被害軽減ブレーキ付を「保険の特約」くらいに考えて選択したいところです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

ドリキン土屋圭市MC!

チャンネル登録はこちら

もっとみる 車選びドットコム加盟店募集中 詳しくはこちら

カテゴリー

注目タグ

車選びドットコム加盟店募集中 詳しくはこちら

ワゴンR記事デイリーランキング

2024.04.26UP

デイリーランキング

2024.04.26UP

最新記事