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中古で4代目ホンダ フィット(GR系/GS系)を買うならこのグレードがオススメ!

ホンダ フィット

2001年に誕生したホンダ フィットは、発売後1年で国内累計販売台数20万台を達成するとともに、2002年には国内登録車販売台数ランキングで1位を獲得するなど、一気にホンダの顔としてのポジションを確立したヒット商品です。

室内の広さと使いやすさ、燃費の良さによって多くのユーザーに支持されているフィットの現行型は、2020年2月にフルモデルチェンジを受けた4代目(GR系)。

発売から3年目を迎えてこれから中古車が増えるであろう4代目フィットの中古車について解説します。

Chapter
ホンダの大ヒット商品、フィットとは?
広い後席と使いやすいラゲッジスペースの4代目
パワートレーンはガソリンとハイブリッドの2種類を用意
おすすめは価格と装備のバランスがいい「NESS」

ホンダの大ヒット商品、フィットとは?

ホンダ フィット

初代ホンダ フィットが登場した2001年ごろから現在のSUVブームの前までは、登録車の販売ランキングを見てみると、2000年ならトヨタ カローラ/ヴィッツ/エスティマ/ホンダ オデッセイ/トヨタ ファンカーゴ/クラウン/bB/日産 キューブ/ホンダ ステップワゴン/マツダ デミオという顔ぶれ。

カローラ、クラウンをのぞくと、ヴィッツ、ファンカーゴ、bB、キューブ、デミオというコンパクトカー、そしてミニバンなどが売れていました。

そんな市場に2001年から投入されたフィットは、すぐに軽自動車を含めた販売ランキングで1、2を争う人気モデルになりました。

広い後席と使いやすいラゲッジスペースの4代目

ホンダ フィット 4代目

その後、軽自動車やSUVの人気が高まるなか、4代目フィットは2019年の東京モーターショーで披露され、“柴犬”を彷彿とさせる顔つきが話題を集めたのも記憶に新しいところです。

内外装を3代目から大幅に変えた4代目フィットは、ホンダが誇る高効率なパッケージングにより、広い後席や使いやすいラゲッジスペースを実現して商品力を高めています。

とくにインテリアは、家のリビングのようなシートやインパネのデザイン、作りになっているのが目を惹きます。

フロントシートは、アコードクラスの設計になっていて、前席は骨盤から腰椎までを樹脂製マットで支える「ボディースタビライジングシート」を採用。

リヤシートも先代よりもパッドの厚みを24mm増して、底付感の少ない座り心地を実現しました。それにより後席バックレスト前倒し時は少し段差が残るようになりましたが、広くてフラットなラゲッジは健在です。

後席の快適性を高めたというのは、4人(あるいは5人)乗車が多い方には朗報で、子どもが2人いるようなファミリーでもファーストカーとして十分に使える居住性、積載性といえます。

なお、荷室容量はガソリンエンジン車が330L(床上+床下/FFの場合)、ハイブリッドのe:HEV(イーエイチイーブイ)が306L(床上+床下/FFの場合)で、先代よりも若干小さくなっています。いっぽうで、開口部は最大開口幅が10mm広くなるなど、積載性が高まっています。

パワートレーンはガソリンとハイブリッドの2種類を用意

パワートレーンには、1.3Lのガソリンエンジンのほか、1.5L+2モーターの「e:HEV」をコンパクトカーで初めて採用。

e:HEVには、発電を担うモーターと走行を担うモーターが用意され、モーターとエンジン直結クラッチを搭載。2つのモーターにより、エンジン出力を電気に効率的に変換し、駆動に振り分けるだけでなく、バッテリーに電気を供給するほか、減速エネルギーの電力回生も担っています。

その利点は、従来の2モーターよりも小型化しながら2.4L NAエンジン相当のトルクを発揮(モーターの最大トルクは、253Nm)する点です。

エンジンで発電し、モーターで駆動するシリーズハイブリッドを基本とするe:HEVは、低速域ではモーター走行が可能なEVモード、エンジンの出力により発電用モーターが発電を行い、走行用モーターが駆動するハイブリッドモード、さらに状況に応じてエンジンの出力を直接タイヤの駆動軸に伝達して走行するエンジン駆動モードを切り替えて低燃費を実現しています。

バッテリー残量に応じてEV走行が可能なe:HEVですが、アクセルペダルを踏み込む量が増えるとエンジンが多くの領域で作動、モーター駆動時は力強く、スムーズな走りを享受できます。

燃費だけでなく静かなキャビンを手に入れたいのであればハイブリッド「e:HEV」を狙うという手もありそうです。

いっぽうの1.3Lガソリンエンジン車は、ハイブリッドよりも100kg前後軽いため、フットワークも軽やかで街なか中心であれば動力性能も含めて十分に満足できそう。

ハイブリッドは電動化車両らしく重心に低さを感じさせる反面、軽快感はガソリンエンジン車のほうがより強く感じられます。

ボディはAピラーの断面を116mmから55mmまで極細化したことで、フロントピラー間の水平視野角は約69°から約90°まで拡大するなど、ワイドで広い視界は、運転に自信のない人でも安心感は高そうです。

おすすめは価格と装備のバランスがいい「NESS」

ホンダ フィットNESS

4代目フィットを選ぶ際は、WLTCモード燃費が23.2km/L〜29.4km/Lのハイブリッドの「e:HEVか、17.0km/L〜20.4km/Lのガソリンエンジン車かを選択する必要があります。

燃費とパワフルな走り、街中での静粛性を重視するなら前者が適任ですが、購入費用などのイニシャルコストを抑えたい、短い走行距離のであれば後者でもフィットの快適な車内や使い勝手の良さは十分に享受できます。

また4代目フィットは一部グレードで「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を装備しない仕様を選択できますが、衝突被害軽減ブレーキや渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システムなどが備わる同先進安全装備は必須です。 グレード展開は以下のとおりで、エントリーグレードにあたる「BASIC」は、インテリアのソフトパッド、本革巻ステアリングホイール、セレクターレバーなどが未設定。

下から2番目の「HOME」もシンプルではあるものの、本革巻ステアリングホイール、プライムスムースのソフトパッド、15インチタイヤなどが備わります。

16インチタイヤを履く「NESS(ネス)」は、ライムグリーンのアクセント2トーンカラーも選択可能で、個性的なコーディネイトが特徴でしたが2022年10月のマイナーチェンジで消滅。

かわりにラインナップに加わったのは走りの質にこだわった「RS」で、フロントグリルを始めとした専用のボディパーツと専用サスペンションが装備されます。

アウトドア、SUVテイストが付加された「CROSSTAR(クロスター)」 は、フリードにも用意されているクロスオーバー風モデル。専用色のサージブルーをはじめ、ブラックと組み合わされる2トーンカラーも選べます。

最上級の「LUXE(リュクス)」は、プラチナ調クロームメッキが施された上質な仕立てで、インテリアカラーはブラックのほか、ブラウンも用意します。

室内の装備では、冬場にうれしい前席のシートヒーターが最上級の「LUXE(リュクス)」にのみ標準装備されますので、同装備は欲しいという方はチェックしたいポイントです。

中古車で選ぶ際は、使い方などに応じた駆動方式、パワーユニットの選択も重要です。グレードでは、個人的には「NESS(ネス)」が装備と価格のバランスに富んでいると思います。

ホンダ・センシング

4代目フィットは、先述したように一部グレードで「Honda SENSING」の未設定モデルを選択できるものの、この先進安全装備が基本的に全車標準装備であるのが魅力です。

2020年のデビューということでまだ新しく中古車価格も高めですが、逆に走行距離が短く、程度の良い物件が揃っているのも魅力といえそうです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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