【2024年】予算100万円のファミリーカー選び。おすすめ10選
家族で買い物やドライブにでかけるための自動車は100万円という予算では少ない金額でしょうか?
いいえ、中古車ならば、夫婦に子供ひとりという家庭でも、5人以上という大家族でも、それぞれにあったクルマを買うことができます。
そんななかから、編集部おすすめの10台を紹介します。
- Chapter
- 小人数世帯と大家族向けの車
- 夫婦と子供ひとりというファミリーには
- 3世代や多人数で行動することもある多忙なファミリーにはミニバン
- クラストップレベルの快適性を目指して開発。マツダ ビアンテ
小人数世帯と大家族向けの車
クルマの購入を検討するとき、多くの人は100万円という金額をひとつの基準として車探しを始めます。
ところが自動車の値上がりが激しい昨今では、100万円以下で新車を購入するのはほぼ不可能。ましてやドライブにも行くことができるファミリーカーとなるとまったくの皆無です。
しかし中古車であれば、ファミリーカーにふさわしい車を見つけることが出来ます。
ファミリーカーといっても、夫婦に小さい子供ひとりという家族構成であれば、車体の大きなクルマは必要ないでしょうし、おじいちゃん、おばあちゃんと同居、あるいは一緒に行動することが多いという家庭ならば、ミニバンやRVといった大きめの車が必要かもしれません。
また子供が増えてショッピングモールへの買い物が多くなったりなど、それぞれのライフスタイルにあった車があるはず。
ここでは、そんななかから100万円という金額で購入できるファミリーカーを5台セレクトしてみました。
夫婦と子供ひとりというファミリーには
小さな世帯では軽自動車や小型車を選ぶ方が多いようです。
100万円の予算なら、走行距離が3万キロ前後で、3年落ちくらいのコンパクトカーがおすすめ。人気の軽スーパーハイトワゴンは、コンパクトカーよりも条件が厳しくなります。
ホンダ フィットはタイプを選べば現行型もゲットできる
ホンダのコンパクトカーのフィットは、先代のGK系がメインになりますが、現行モデルであるGR系も初期の「ベーシック」と「ホーム」が、100万円+αで見つかります。
まず2013年デビューのGK系ですが、こちらは1.3Lまたは1.5Lガソリンエンジンとハイブリッドののパワートレインに、駆動方式はFFと4WDが用意されていました。
マイナーチェンジは2017年で、エクステリアデザインの刷新と安全運転支援システムである「Honda SENSING(ホンダセンシング)」の採用がトピックです。
Honda SENSING装備車は、グレードに“Honda SENSING”という名前がついていますので中古車検索のときにもわかりやすくなっています。
いっぽう現行型GR系は、フロントAピラーの内部構造を見直して、先代にくらべて半分くらいの太さになると同時に三角窓を拡大。ドライバーの死角を減らすとともに視認性を向上させています。
シートは、新世代シートフレームを採用。シートパッドを見直し、優れたホールド性とやわらかな乗り心地を両立させることで、長距離ドライブでも疲れにくいこともポイントです。
先進安全装備の「Honda SENSING」は、一部を除いて全車に標準装備です。
パワートレインは、1.3LガソリンとGR系で初採用のハイブリッドシステムe:HEVの2種類。燃費は1.3Lガソリンが20.2km /L、e:HEVは28.8Km/L(いずれもWLTCモード)です。
駆動方式はFFと4WDがありますが、100万円+αで選べるのはFFのみ。シンプルな装備の”BASIC(ベーシック)“タイプがターゲットです。
コンパクトハイブリッドのアクアは先代モデルがターゲット
コンパクトモデルでは、いつも売り上げ上位にいるトヨタ アクア。
人気モデルゆえにライバルに比べると販売価格は若干高めで、100万円の予算では2011年から2021年まで販売された10系と呼ばれる先代モデルがターゲット。フェイスリフトを受けた2017年以降の後期モデルも射程内です。
パワートレインは1.5Lのハイブリッドで、システム出力は73kW(100PS)。燃費(WLTCモード)は29.8km/Lです。
安全装備は、2015年に「Toyota sfety Sense C」を設定。2018年には歩行者も検知する「Toyota sfety Sense」へと進化しています。
室内は、ハイブリッドながらバッテリーを小型化し、リアシート下に配置することで、クラストップレベルの305Lという容量のラゲッジルームを実現。90Lサイズのスーツケースを2個収納できます。
ボディカラーは、ホワイト系、ブラック系、紺色系が目につきますが、それ以外のカラーも流通していますので、探せば好みのカラーも手に入りそう。
Toyota sfety Senseにオプションのインテリジェントクリアランスソナーを標準装備した特別仕様車のS"Style Black"は、サポカーSの“ワイド”に該当する安全装備で、積極的に選ぶ理由になりますね。
使いやすいトールワゴンタイプのコンパクトカーならルーミー/タンク
トヨタ ルーミーは、ダイハツ トール、スバル ジャスティの兄弟車です。
全長3,700mm×全高1,735mm×全幅1,670mmというボディサイズは、ちょっと狭い街なかでも非常に扱いやすい大きさ。
回転最小半径4.6mと小回りも効き、ドライバーからはボンネットも低くボディの四隅も見やすいなど使いやすく出来ています。
スライドドアが装備され、ドア開閉の際に隣の車や壁にぶつけることなく開閉できるので、安心して子供を乗降させられるのもポイント。
室内の前後乗員間距離は最大1,105mmにもなり、後席の広い足元スペースは荷物を置いたり、お子さんの着替えをしたりと、さまざまな使い方に対応します。
パワートレインは、1.0Lガソリンエンジンまたは1.0Lガソリンターボの2つで、いずれも2WD(FF)と4WDが用意されます。
2020年のマイナーチェンジで、トヨタ内での兄妹車であったタンクが廃止され、ルーミーに統合。
若干のフェイスリフトを受けているものの、大開口アンダーグリルが特徴だったタンクのフロントデザインはルーミーに受け継がれ、ルーミーの大型グリルはそのままルーミーカスタムへと移行したカタチです。
またテールレンズもカスタムはクリアタイプのレンズになっており、派手にならないほうがよければタンクまたはマイナーチェンジ以降のルーミー、ちょっと派手な見た目で押し出し感を重視するなら、マイナーチェンジ前のルーミーまたはルーミーカスタムを選ぶのがいいでしょう。
3世代や多人数で行動することもある多忙なファミリーにはミニバン
大家族やお子さんの習い事や家族同士の付き合いで多人数で移動する機会が多いという家族は、ミドルクラス以上のミニバンを選ぶという方が多いようです。
このカテゴリーで100万円の予算で探すとすると、トヨタ エスティマやノア、日産 エルグランド、ホンダ ステップワゴンといったあたりが候補になってきます。
走行距離はおおむね5万キロから10万キロ程度で、年式は5年から10年落ちくらいの個体がメイン。
基本的には車内の広さや燃費のよさという観点から選ぶ方が多いと思いますが、チャイルドシートがつけやすかったり、ドア事故がないスライドドアを採用していたりすることも選ぶときのポイントになるでしょう。
新型がデビューしたシエンタの中古車は、先代モデルが旬
大人気のコンパクトミニバン、トヨタ シエンタは、2015年に発売された2代目の170系が100万円前後で購入できます。
トレッキングシューズをイメージしたというエクステリアに、3列シートとスライドドアを備えた5ナンバーサイズのトヨタ最小ミニバンとして人気を集めた2代目シエンタは、ガソリンとハイブリッドのパワートレインに、駆動方式はFFと4WDが選べます。
アクアのようなコンパクトカーも使い勝手はいいのですが、小さいお子さんがいる家庭にスライドドアは一度使うと外せないアイテムです。
スライドドアは開口部の広さだけではなく、勝手にドアを開けて駐車場などでとなりのクルマにドアを接触させる危険もありません。
乗車定員は、2018年までの前期型は3列シートの6人乗りと7人乗り、後期型は2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りから選べます。
3列シート車なら普段は3〜4人でゆったり、休日におじいちゃんおばあちゃんやお子さんのお友達を乗せて移動など幅広く使えます。
安全装備は2018年以前の前期型に「Toyota Safty Sense C」、2018年以降の後期型は「Toyota Safty Sense」をそれぞれオプション設定。安全性を優先する方は、後期型のToyota Safty Sense装着車を選ぶと良いでしょう。
ボディカラーは、セクシュアルレッドマイカやエアーイエローといった明るい色が多いことも2代目シエンタの特徴。中古車でも色選びが楽しめるくらい在庫があります。
ミニバン売り上げNo.1に輝いているセレナ
日産 セレナは、先代(C27型)のガソリンモデルを選ぶことができます。
グレードは「S」「X」などのノーマルボディがメインで、専用のエアロパーツに本革巻きステアリングや専用のジャガード織物とトリコットで作られたシートなどが標準装備される人気の「ハイウェイスター」は、過走行ぎみであれば購入できそうです。
またプロパイロットの有無でも中古車の価格が変わってくるので購入検討する際には注意が必要です。
スライドドアの下に足を入れるだけでドアを開くことができるオープンする、便利なハンズフリーオートスライドドアはメーカーオプションだった装備で、後付けできませんので現車で確認してください。
より良い条件の個体を探すなら、先々代のC26型という手もありますが、さすがにデザインの古さは否めません。
とはいえエンジンは、C26型、C27型ともに2.0LのMR20DDが搭載されていますので、1年間の走行距離が多くて仕事などに使われる方で、プロパイロットは必要ないという方ならC26型でも充分でしょう。
『キング・オブ・ミニバン』の異名を持つエルグランドは現行モデルが狙える
日産のフラッグシップミニバンであるエルグランドは、2010年デビューの現行モデル(E52型)が購入できます。
先代までとの大きな違いは、プラットフォームがFFベースになったことと、2.5LエンジンがV6から直4になったこと。
「どうしても日産のFRミニバンに乗りたい」という方は、必然的に先代モデルのE51型を選ぶことになります。
いっぽうE52型は、現行モデルながらハイブリッドモデルがラインナップされておらず、そんなところも中古車市場では若干値段が下がる要因です。
とはいえ『キング・オブ・ミニバン』の異名は伊達ではなく、ゆったりとした室内は全長4,965mm×全幅1,815mm×全高1,815mmのボディサイズからも容易に想像出来ます。
これまで、2度のマイナーチェンジを受けており、100万円前後で狙えるのは、2014年以前のグリルが小さい初期モデル。
2014年のマイナーチェンジでグリルがバンパー下まで伸ばされたモデルは、100万円+αの予算で探すことができます。
エンジンは2.5Lの直列4気筒と、3.5LのV型6気筒で、駆動方式はFFと4WD。
後席の読書灯や乗降用の補助ステップ、後席用100V電源などが標準装備となる最上級の「VIP」グレードは、7人乗りのほかに優雅な4人乗りもたまに出てきますので、まめなチェックが必要です。
「3by2」というコンセプトで登場したエディックス
ホンダ エディックスは、2004年から2009年に製造された6人乗りのコンパクトミニバンです。
後継モデルが登場することもなく、一世代で生産が終了してしまったため、初めて名前を耳にする方も多いかもしれませんが、ボディサイズは全長4,285mm×全幅1,765mm×全高1,610mmと、現行型フリードに比べて長さは25mm短く、幅は45mm広いだけという扱いやすい大きさ。
そこに6人を乗車させるため、エディックスはホンダらしいまったく新しいコンセプトである3人掛け×2列の「3by2」を採用しました。
さらに全幅1.8mに満たないボディの室内に横に3名を乗車させるため、3人掛けのシートはセンター部を独立した設計として、フロントは270mm、リアは170mmのスライドが可能でした。
これにより両端の乗員との肩の干渉を防ぐとともに、フロントのセンターシートはシートバックを倒すことで大型のアームレストとしての機能もあわせ持っていました。
また3座独立ダイブダウンを採用したリアシートをすべてたためば、ラゲッジスペースは最大1,049Lにもなり、フロントに3人乗って、ラゲッジスペースには自転車を3台積むといった使い方も可能としていました。
エンジンは初期モデルが、最高出力96kW(130PS)の1.7L VTECと、最高出力115kW(156PS)の2.0L i-VTEC。2006年のマイナーチェンジ以降は、最高出力119kW(162PS)の2.4L i-VTECがくわわり、かわりに1.7Lが廃止されました。
最終生産から10年以上が経過していますので、いまがラストチャンスです。3人で横に乗れる車はそうそうありませんので興味を持ったら販売店に行って現車確認をお早めに。
古さを感じさせない秀逸デザイン、トヨタ エスティマ
現在のミニバン作りに大きな影響を与えたトヨタ エスティマですが、惜しまれつつも2020年に販売を終了しています。
そのなかで100万円で狙うのは、最終型となった3代目(50系)。2006年から2020年まで販売された長寿モデルでもあります。
長寿モデルの良いところは、外装を綺麗にお手入れして乗っていれば、マニアでない限り製造年式が分からないこと。
しかも新型車がないので、見た目で古く感じることもありませんし、低年式モデルゆえに順当に値段も下がっているなど、中古車ならではの楽しみが詰まっています。
ただし安全装備の「Toyota Safty Sense」は最終型でもプリクラッシュセーフティシステムとレーンデパーチャーアラート、オートマチックハイビームのみとなります。
パワートレインは、2.4L 直列4気筒と3.5L V型6気筒と、2.4Lハイブリッドの3つ。トランスミッションは、2.4LがCVTで3.5Lが6速AT、ハイブリッドは電気式無段変速機になります。
駆動方式はFFと4WDで、ハイブリッドの4WDはリアをモーターで駆動するE-Fourです。
100万円で狙うのは、ガソリン車が3度目のマイナーチェンジとなった2016年以前。ハイブリッド車は、2度目のマイナーチェンジを受けた2012年以前になります。
余談ですが、気に入って何台も買い替えてるというレーシングドライバーがいるほど、走りにも定評があります。
クラストップレベルの快適性を目指して開発。マツダ ビアンテ
2008年から2018年まで生産されたマツダ ビアンテは、広くて扱いやすく、クリーンな室内空間と、躍動感のある個性的なスタリング、乗員に安心感を与える優れた走行性能などをあわせ持つミニバンです。
トヨタ ノア/ヴォクシーや日産 セレナと同じミドルクラスサイズですが、5ナンバーにこだわらずに設計されたボディは、全長4,715mm×全幅1,770mm×全高1,835mmというサイズ。
結果、室内は室内長(2,990mm)と室内幅(1,545mm)、室内高(1,350mm)を確保し、当時クラス最大の広さとなっていました。
中央で分割できる2列目シートは、ベンチにもキャプテンシートにもなる面白い設計。スライド量を大きく取り、最大で863mmという足元スペースが現れるリビングモードも用意されています。
またシートは後方に行くほどヒップポイントが高まる設計で、どの席でも開放感のあるレイアウトとなっていることもポイントです。
パワートレインは、2.0Lと2.3Lのガソリンエンジンで、トランスミッションは2WDが5速AT、4WDは4速ATという組み合わせです。
ゴルフバック4個が収まる荷室も魅力。3列シートのプリウスα
トヨタ プリウスα(アルファ)は、2011年デビューのコンパクトな3列シートミニバンです。プリウス(30系)のルーフを長くして3列目のシートを追加しました。
乗車定員は3列シートの7人乗りと2列シートの5人乗りがあり、トランク容量は、7人乗りが200L、5人乗りは535L。2列目以降のシートを畳んだ状態では、7人乗りが1,035L、5人乗りは1,070Lとなります。
普段はステーションワゴンとして使用することができますので、自営業やフリーランスの方にもぴったり。また週末のゴルフにも、プリウスでは3個がやっとですが、プリウスαなら4名乗車で4つのゴルフバックを積載できるなど、ライフスタイルや趣味にあわせてシート配列を選ぶことができます。。
パワートレインの1.8L ハイブリッドシステムは、30系プリウスと基本的に同じですが、燃費(JC08モード)は、プリウスの30.4〜32.2km/Lに対し、プリウスαは26.2km/Lとなります。
安全装備は、初期がミリ波レーダー方式を使ったプリクラッシュセーフティシステムとレーダークルーズコントロールのみで、2014年のマイナーチェンジでレーンディパーチャーアラートとオートマチックハイビームを追加設定。
2017年の改良では、衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備しました。
100万円で狙えるプリウスαは、走行距離10万キロ前後の個体が多くなっていますので、購入前に走行用バッテリーの状態を確かめましょう。
100万円という金額でも、年式や距離にこわだらなければ、豪華でファミリーで使えるモデルや、走りのいいモデルが見つかります。
ただし、このくらいの金額の車両は、ボディの傷やシートのヘタリなど、妥協しなくてはいけないところがいくつかあるかもしれませんので、なるべく自分の目で見てから購入を決めることが大切です。