中古でBMW1シリーズを買うならこの車種がオススメ!
BMW1シリーズは、2004年9月に発売されました。フォルクスワーゲン・ゴルフに代表される欧州Cセグメントに分類できます。
2代目まで同クラス唯一の後輪駆動(FR)として、実用車としてはもちろん、走りを楽しめるプレミアムコンパクトとして支持されています。
現行型は、前輪駆動(FF)になり、居住性や積載性を向上させた3代目にスイッチしています。
初代は主力のハッチバックを筆頭に、クーペ、カブリオレを設定していました。
初代のキャビンは狭くてもBMWらしい走りの楽しさに満ちている
初代BMW1シリーズは2004年9月に上陸しました。主力の5ドアハッチバックをはじめ、2ドアのクーペ、カブリオレを設定。
なお、クーペとカブリオレは、2013年登場の2シリーズに組み入れられています。ここでは、5ドアハッチバックをピックアップします。
初代1シリーズは、FRらしいロングノーズ、ショートオーバーハングというBMW伝統のフォルムを備えていました。
その分、車内はライバルに対して広いとはいえず、前席はAピラーとルーフに注意しながら乗り降りする必要があり、シートに収まった際もタイトな空間であることを意識させられました。
一方で、クラス唯一の後輪駆動(FR)を採用する走りは、理想的な前後重量配分「50:50」を実現し、ダイレクト感のあるハンドリングが美点。
さらに、スムーズなパワートレーンは、ライバルに対するアドバンテージでした。
パワーユニットは、1.6Lと2.0Lの直列4気筒を用意。トランスミッションは、6速ATが組み合わされています。
初代は、販売終了から10年以上経過していて、タマ数は減りつつあります。
それでもベーシックな「116i」を中心に、走行距離の短い物件も残っているようです。
走りの楽しさを磨きながら居住性を改善 ファミリーニーズにも応える
2011年9月にリリースされた2代目は、最後のFRということもあり、走りもこだわる層から人気を集めています。
初代よりもホイールベースが30mm拡大され、車内がより広くなり、大人4人が無理なく座れる居住性に改善されています。
それでもライバルよりも若干狭く感じますが、大人2人、子ども2人のようなファミリーでも実用になる広さを確保。
前席まわりのポケッテリアも増えるなど、利便性の向上が盛り込まれています。
パワートレーンは、1.6Lの直列4気筒ターボに8速ATの組み合わせで、よりスムーズな加速フィールが堪能できるようになっています。
また、初代から受け継ぐハンドリングの良さも磨かれるのと同時に、サスペンションの改良により快適な走りも手に入れています。
2015年8月には、ダウンサイジングエンジンの1.5L直列3気筒を積む「118i」が設定され、JC08モード燃費18.1km/Lの低燃費を実現しています。
2017年8月には、マイナーチェンジを受けて顔つきなどを変更し、タッチパネル式ディスプレイにより操作性を向上。
中古車での狙い目は、この2代目です。
FRならではの走りはBMWのファンにとって見逃せないポイントで、走行距離の短い物件も比較的多く残っています。
さらに、2.0Lディーゼルを積むトルクフルな「118d」や3.0L直列6気筒を積むハイパフォーマンス仕様の「M135i」や「M140i」も設定。
中古車市場での選択肢の多さから「118i」、「118d」がより万人向けといえそうです。
2019年8月に発売された3代目(現行型)からは前輪駆動のFFになり、過去2台とは一線を画す広いキャビンやラゲッジを備えています。
さらに、最新の運転支援機能である「ドライビング・アシスト」も標準装備されるなど、装備の進化、充実ぶりも目を惹きます。
また、FF化されてもBMWらしい走りの良さは健在で、実用的なコンパクトハッチとしては十分にスポーティです。
しかし、まだ登場からあまり経っていないのと、好みが分かれそうな顔つきなどもあってか、まだ物件数は少なめ。
ロングドライブも楽しむのなら現行型を狙う価値は十分にありますが、それなりの出費も伴います。
物件数の多さと価格面からも現時点では2代目が狙い目です。