エクストレイル(日産) モデルチェンジ情報
エクストレイルは、日産自動車が販売している中型のクロスオーバーSUVです。
エクストレイルの初代T30型から三代目T32型まで、歴代の日産エクストレイルの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報などをご紹介します。
- Chapter
- 概要
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代(T30型・2000年〜2007年)
- 2代目(T31型・2008年〜2013年)
- 3代目(T32型・2013年〜)
- 競合車との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
概要
車高が高くて外観もかっこよく、荷室が広いので荷物もたくさん積めるため、最近、再び世界的にもブームになっているSUV。
どちらかというとアウトドア派向けのクルマだったのですが、シティユースでも便利だし、かっこいい。ということもあり、中でも中型サイズのSUVは運転もしやすいので人気のカテゴリーです。
競合ひしめく中、中型SUVの代名詞的な存在となっているのが日産のエクストレイルです。
中型SUVというカテゴリーでは、他社に後れをとっていた日産自動車ですが、「200万円で買える使える四駆」をキャッチフレーズにしてエクストレイルは誕生し、瞬く間にこのカテゴリで代表的なクルマとなりました。
エクストレイルの名前は、スノーボードやスケートボードといった若者に人気のエクストリーム・スポーツ(eXtreme sports)からXを、トレイル(trail)は荒れ道やオフロードを進むという意味の言葉に由来します。
競合車たちがよりシティユース向けの作りにシフトしていく中で、名前の由来からわかるように、エクストレイルは初代からオフロード志向を保ち続けているところが特徴と言えるでしょう。
モデルチェンジの歴史・略年表
2000年 | 初代エクストレイル(T30型)発売 |
---|---|
2003年 | マイナーチェンジ |
2007年 | フルモデルチェンジ 2代目エクストレイル(T31型)発売 |
2010年 | マイナーチェンジ |
2013年 | フルモデルチェンジ 3代目エクストレイル(T32型・ガソリンエンジン車)発売 クリーンディーゼル車は生産・販売継続。 |
2015年 | T31型クリーンディーゼル車の生産・販売終了 T32型のハイブリッド車を発売 |
2017年 | マイナーチェンジ |
初代(T30型・2000年〜2007年)
外観
全長4,445~4,520mm×全幅1,765mm×全高1,675mm
シティユース向けの曲線の多いデザインのクルマが多いミドルサイズSUVの中で、オフロード志向の、直線の多い箱型の無骨なデザインとなっています。
エンジン
・QR20DE 2.0L 直列4気筒DOHC 150PS
・SR20VET 2.0L 直列4気筒 DOHC 280PS
SRエンジンは日産自動車の代表的な直列4気筒エンジンで、汎用性が高くさまざまな車種に搭載されてきたエンジンですが、平成12年の排ガス規制に対応するために開発されたエンジンのQRエンジンに切り替わりました。QRエンジンが初めて搭載された車種が、エクストレイルです。
電子制御で4WDと2WDを切り替えられる、4WDシステム「オールモード4x4」を搭載しています。オこれは、スタンバイ式4WDの一種で、センターデフを用いずトランスファーに内蔵された油圧式の湿式多板クラッチで動力の断続を行います。
スタンバイ式4WDとは、通常時は前輪駆動ですが、滑ったときなど必要に応じてトルクが後輪に配分され4輪駆動に切り替わるという方式です。
エクストレイルのオールモード4WDは、トルクの配分を手動で50:50に固定でき、常に4輪駆動にすることも選択できます。
さらに、2代目エクストレイル以降では、オールモード4x4iとなり、さまざまな電子制御によりオートモードにしておけばドライバーのアクセルを踏み込む量やステアリングを切る量などを検知し、状況に応じて車が自動的に前後トルクをきめ細かく最適に配分するようになりました。
インテリア
シートは撥水加工、ラゲッジは防水で、室内を丸ごと洗えるため、汚れた自転車やスノーボードをそのまま積んでも後で洗えます。
これはモデルチェンジをしても引き継がれている装備です。
装備
フロントのフェンダーに樹脂を採用。多少ぶつけても凹みません。
安全装備は、次のものがついています。
・SRSデュアルエアバッグシステム
運転席と助手席に備わったエアバッグです。
・EBD付ABS
前後左右のブレーキバランスを自動的に調整し、制動性アップやコーナリング時の車両姿勢の安定化をはかります。
・ブレーキアシスト
センサーがドライバーのブレーキ操作を常時監視し、急ブレーキであることを検知すると、ブレーキ油圧シリンダーで発生させる力を自動的にドライバーのブレーキ踏力より高めて、制動力を増幅し制動距離を短くさせる仕組みです。
マイナーチェンジ
2003年にマイナーチェンジされ、フロント・リアバンパー、フロントグリルの形状が変更され、CIも現行のものに変更されました。同時にポップアップステアリングなどの仕様・装備が向上しています。
特別仕様車
・「アクシス」(2002年)
専用バンパー・内装仕様を装備しています。
選び方とおすすめグレード
エクストレイルには標準グレード「20S」と上級グレード「20X」の2タイプがあります。
初代エクストレイルは駆動方式が2WD(FF)か4WD、AT車かMT車といった観点からまず選択し、装備の充実度で標準グレードの20Sか上級グレードの20Xのいずれかを選ぶことになるでしょう。
なお、エクストレイルの誕生の背景から、4WDを選択する人が多いです。
廉価グレードの20Sですと、エアコンがオートでないなど装備に不満を感じるという人も少なくなく、2代前のモデルということもあり価格もお手頃感があることから、20Xをおすすめします。
アクシスやライダーといったグレードについては、エクステリアをカスタマイズ車ですのでお好みに応じてということになるでしょう。
ベース車の20Xよりもお手頃価格で購入できることもあり、このようなクルマはねらい目とも言えそうです。
T30型のグレード一覧
・エクストレイル 2000年11月モデル
・エクストレイル 2001年01月モデル
・エクストレイル 2001年02月モデル
・エクストレイル 2001年10月モデル
・エクストレイル 2002年01月モデル
・エクストレイル 2002年10月モデル
・エクストレイル 2003年04月モデル
マイナーチェンジ後
・エクストレイル 2003年06月モデル
・エクストレイル 2004年03月モデル
・エクストレイル 2004年05月モデル
・エクストレイル 2005年01月モデル
・エクストレイル 2005年05月モデル
・エクストレイル 2005年12月モデル
・エクストレイル 2006年12月モデル