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中古でトヨタ ハリアーを買うならこの型式(年式)がおすすめ!

トヨタ ハリアー

初代トヨタ ハリアーは、都市型クロスオーバーSUVの元祖といえる1台で、世界中に広がっているSUVブームの火付け役になりました。

オフロードや砂漠などのタフな悪路を走破するために生まれたのではなく、あくまで街中でスマートに付き合うのが狙い

上質な内外装、オンロードでのスポーティな走り、そして若いユーザーを呼び込むべく、エントリーグレードの価格を抑えてきたのが歴代モデルの特徴でもあります。

Chapter
「いつかはハリアー」と思わせる高いクオリティと巧みな価格設定
予算が許せば4代目ハリアーという選択もアリ
価格がこなれてきた 3代目を狙いたい

「いつかはハリアー」と思わせる高いクオリティと巧みな価格設定

トヨタ ハリアー

軍用ジープやピックアップトラックをルーツにもつSUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)は、軽自動車から超高級ブランドまで、あらゆるクラスに設定されています。

登場以来、長い間SUVの主役を張ってきたクロカン系は、ラダーフレーム(梯子型)をベースに、リジッドアクスル式のサスペンションとパートタイム式4WDによる高い悪路走破性が最大の特徴です。

いっぽうハリアーなどが採用しているモノコック(応力外皮構造)ボディの都会派クロスオーバーSUVは、普通の乗用車と同じボディ構造をもち、全高や車高などを高め、大きなタイヤを履くなどして最低地上高を底上げしています。

駆動方式は4WDだけでなく、2WDも設定。車両重量を抑制できるため燃費がよく、FFを採用するモデルは、居住性などのパッケージの面でも優位になります。

レクサス RX 初代(トヨタ ハリアー)

1997年12月にデビューした初代ハリアーは、大ヒットにより現在主流となっているクロスオーバーSUVの流れを決定づけた1台。

4ドアセダンのカムリをベースにクロスオーバーSUV化することで、居住性や積載性を高め、押し出しの効いたエクステリアも獲得。

北米でもレクサスRXの車名で爆発的な人気を呼び、初代メルセデス・ベンツ Mクラス(ハリアーよりもオフロード寄り)などとともにSUVブームの火付け役になっています。

それから現在まで、ハリアーに共通しているのは”クラスを超えた高い質感(とくにインパネなどが好評)”、”ガソリンエンジン車とハイブリッド仕様の設定”などのほか、”エントリーグレードの価格を抑える”こと

筆者が3代目のチーフエンジニアにインタビューした際、「若いユーザーにも乗ってもらいたい」と語っていたとおり現行型の4代目でも、当初は最廉価版として299万円のグレードを設定(2022年に312万8000円に価格改定)。実際に最廉価仕様を選ぶかは別にして、ディーラーに集客する契機にはなっていそうです。

「いつかはクラウン」というCMがありましたが、最近は「いつかはハリアー」と思い描いている方もいるかもしれません。

予算が許せば4代目ハリアーという選択もアリ

トヨタ ハリアー

では、いま中古車でハリアーを買うのであれば、狙い目はどの世代(型式)になるでしょうか。

現行の4代目ハリアーは、クロスオーバーSUVとしての色合いを強め、スポーティなエクステリアデザインと、後席の居住性や荷室の積載性のバランスをかなり意識しています。

4人乗車を無理なくこなすパッケージでありながら、とくに横一文字のテールランプは周囲からひと目で新しいハリアーだ!と認知させる説得力があります。

デザインと実用性のせめぎ合いについては、かなり見た目に振ったC-HRが参考になったそうで、スタイリッシュでありながら実用性も問題なし!! というのが現行ハリアーの魅力でしょう。

中古市場にも登録未仕様車を中心に選択肢が増えています。そのなかにはドレスアップ済みのカスタムカーもあり、予算が許せばもちろん、狙う手もありそうです。

価格がこなれてきた 3代目を狙いたい

トヨタ ハリアー 3代目

中古車として値落ちしている、という買う側からの旨味を享受するのであれば、2013年から2020年まで販売された先代(3代目/U60系)ハリアーを選択するのが現実的でしょう

年式などによって価格差は大きいものの、タマ数も多く、2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド(4WD)、2017年に追加された2.0L直噴ターボという3タイプのパワートレーンに、FFまたは4WDが中古車マーケットに出ています。

なかでも2.0LのNAエンジンモデルは、動力性能はそれなりではあるものの、FFであればかなりのバリエーションが揃っています。

もちろん、ハイブリッドや2.0L直噴ターボも結構な選択肢があり、中古車でもニーズに応えてくれそう。

なお、3代目ハリアーは、現行型と比べるとパワートレーン、駆動方式、タイヤサイズを問わず、少し乗り心地が硬め(引き締まっている)という傾向にあります。

トヨタ ハリアー

先進安全装備は、2代目ハリアーでプリクラッシュセーフティシステムを世界初設定。

続く3代目ハリアーでは、ミリ波レーダー式のプリクラッシュセーフティシステムをはじめ、ステアリング制御付のレーンディパーチャーアラート、前後のインテリジェントクリアランスソナーなどを装備。

安全性を優先するならそのなかから、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報(機能)、踏み間違い防止抑制装置を備えた個体をマストとしたいところです。

トヨタ ハリアー 内装

3代目ハリアーの中古市場では、パワートレーンや駆動方式を問わず最上級グレードの「プレミアム」、中間グレードの「エレガンス」が比較的多くなっています。

前述のように、300万円を切るエントリーグレードに惹かれてディーラーにアシを運んだ若い層が、ハンコを押す際は、中間グレード以上を選択したというケースが多かったのかもしれません。

今後も3代目を下取りや買い取りに出して4代目を購入するケースもあるでしょうから、3代目の選択肢が増えそうです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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