200万円あれば高級セダンも手に入る!おすすめ中古車5台をピックアップ
200万円台の予算で中古車を探す場合、流行りのSUVやミニバンは割高で、ミドルクラス以上のモデルになると10年落ちもざらです。
けれどその対象をセダンにスイッチすると、ハイブリッドモデルにレクサスや輸入車など、いわゆる高級車まで視野に入ってきます。
そういった意味で、中古セダンはお買い得感の高いカテゴリー。モデルによっては新車価格の半分以下で購入することができます。
200万円あれば、状態のいいハイブリッドモデルも選べる
セダンは昔から各自動車メーカーの主力車種のひとつでした。現在は、ミニバンやSUVにその座を譲っているものの、世界中のメーカーがラインナップしており、中古車市場には数多くのセダンが出回っています。
そんなセダンは、200万円台の予算を組むことができれば、国産のガソリンモデルはもちろんハイブリッドモデル、海外メーカーまで、年式や走行距離的に状態のいい中古車を購入することができます。
一例をあげますと、ハイブリッドのトヨタ カムリなら、2017年に発売された最終型(70系)が200万円台で見つかります。
高級セダンや輸入車という選択肢も
その他にも、トヨタ クラウンや日産 スカイラインといった国産の上級セダンから、メルセデス・ベンツや、BMWなどのフラッグシップセダンまで、幅広い選択肢から選ぶことができます。
中古車市場にはさらに豊富に揃っていますから、走行性能で選ぶもよし、後部座席のすわり心地で選ぶという場合もあるでしょう。
全体的な性能でみると、バランスが良くて使いやすく、乗りやすいのがセダンです。長く付き合うなら、流行に左右されないセダンという選択もアリだと思います。
編集部おすすめの200万円で買える中古セダン5選
メルセデス・ベンツ Cクラス(W205)
メルセデス・ベンツ Cクラスは、先代のW205が狙えます。2014年7月に日本デビューをはたしたW205は、セダンの基本形を抑えたパッケージに、メルセデス・ベンツならではの質実剛健さをあわせ持つクルマです。
エンジンは、2018年までのいわゆる前期型がC180の1.6Lターボをボトムに、C200とC250の出力の異なる2.0Lターボ、C220dの2.1Lディーゼルターボ、C250と同じ2.0Lターボに最高出力82PSの電気モーターと6.2kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせるC350eのプラグインハイブリッドの5つ。
2018年以降は、C180 とC200が1.5Lターボに、C220dは2.0Lディーゼルターボへとそれぞれダウンサイジングされたほか、C350eは出力をアップしています。(AMGモデルは除く)
ボディは、約50%のアルミニウムに高張力鋼板などを組み合わせた軽量高剛性アルミニウムハイブリッドで、先代比で約70kgの軽量化を実現。
足まわりには、ダンパーの減衰力を走行状況に応じて変化させる「アジリティコントロール」サスペンションを採用するなど、Cクラスの性能が大きく上がった一台です。
W205は、前期型のナビのモニターが若干小さいくらいで、あと数年は古さを感じることもないでしょう。
フロントグリルの大きなスリーポインテッドスターが嫌だなという方には、従来の3本ルーバーを備えたフロントグリルにスリーポインテッドスターのマスコットをボンネットに装備した「C200エクスクルーシブラインリミテッド」というモデルがあります。
エアサスペンション(AIRMATIC)が装備されたモデルもあり、上質な乗り心地を味わうことができる反面、比較的不具合が出やすい箇所でもあるので不安な方はコンベンショナルなダンパーを使ったC180系がおすすめ。中古車価格も安いので積極的に推したいと思います。
レクサス GS(10系)
レクサスGSは、2005年に国内デビューをはたしたアッパーミドルクラスのセダンです。
200万円で狙うのは、当時のレクサスの方向性を象徴するモデルとして2012年にデビューした2代目(10系)で、スピンドルグリルも採用されたモデル。Lをモチーフにしたポジションライトも採用されています。
ロービームとハイビーム、両方ともLEDヘッドランプになるのはGS450hのみで、GS250とGS350はメーカーオプション。中古車の場合は搭載されているか否かを確認する必要があります。
2015年のマイナーチェンジでは、スピンドルグリルのデザイン変更と全車LEDヘッドランプの採用、予防安全パッケージの「Lexus Safty System+」などを標準装備。
それ以前は、スピンドルグリルがセンターにボディ同色のバンパーが除くロワグリルが小さいタイプ。予防安全パッケージはメーカーオプションだったので、見た目やプリクラッシュセーフティや、レーダークルーズコントロールなどの安全装備にこだわる方は、年式をよくチェックすることが重要です。
エンジンバリエーションは、2.5L V6を積んだGS250、3.5L V6のGS350、3.5LハイブリッドのGS450h、2013年に追加された2.5LハイブリッドのGS300h、2016年に追加された2.0LターボのGS200tという構成。
組み合わせるトランスミッションは、ガソリンのFRが6ATもしくは8AT、ガソリンの4WDモデルが6AT、ハイブリッドはCVTと、細かく仕様が異なります。
200万円で確実に狙うならスピンドルグリルが小さいマイナーチェンジ前のモデルですが、2015年以降でも過走行気味であれば見つけることができます。
また社外品のパーツを使ってフロントマスクを後期型に変更したマイナーチェンジ前モデルもありますので、見た目にこだわる方にはおすすめです。
日産 フーガ
日産 フーガは、2009年から2022年まで生産された2代目(Y51型)がターゲットです。
エンジンは最高出力165kW(225PS)、最大トルク258Nmをそれぞれ発生させる2.5Lと、245kW(333PS)/363Nmの3.7L、225kW(306PS)/350Nmの3.5L V6と50kW(68PS)のモーターを組み合わせシステム最高出力268kW(364PS)を発生するハイブリッドの3つ。
ハイブリッドは1モーター2クラッチ方式のインテリジェントデュアルクラッチコントロールを採用して、優れたドライバビリティと環境性能を両立しています。
またリアアクスルの上に配置されるバッテリーは、当時としてはコンパクトなリチウムイオンを採用して350Lのトランクスペースを確保しました。
ちなみにガソリンモデルのトランク容量は500L。メーカー資料では、ハイブリッド、ガソリンどちらもゴルフバックが4個積める設計になっています。
フーガは、2015年以降のインフィニティバッジをフロントグリルに装着したハイブリッドモデルも狙うことができますし、日産のV6エンジンを比較的手ごろな価格で楽みたいという方にもお買い得なモデルと言えるでしょう。
ちなみに初代(Y50型)フーガには、4.5L V8エンジンを搭載した4500GTが存在しました。多気筒NAエンジンの魅力を普通に乗って味合うことができるチャンスは、今後少なくなると思われますので体感してみたいという方には、こちらもおすすめします。
トヨタ クラウン(210系)
日本の高級セダンの代名詞ともいえるトヨタ クラウンは、2012年にデビューした先々代の14代目(210系)が狙えます。
「CROWN Re BORN」をキャッチコピーに掲げた14代目クラウンは、大胆に大きくなったフロントグリルで若々しさも伝わるモデルです。
ボディは、日本国内で使いやすい全幅1,800mmを維持しており、よほどの古い駐車場でない限り停めやすいサイズ。
室内は、このモデルからスイッチ類がタッチパネルになったのも特徴で古さを感じさせない作りは流石です。
パワートレインは、ガソリンとハイブリッドの2本立てで、ガソリンエンジンは、ロイヤル系が最高出力149kW(203PS)と最大トルク243Nmを発生する2.5L V6、アスリート系は232kW(315PS)と377Nmの3.5L V6と前出の2.5L V6に、2015年のマイナーチェンジ追加された173kW(235PS)と350Nmの2.0L 直4ターボの4種類。
駆動方式は、2.5Lに2WD(FR)とフルタイム4WD、それ以外は2WD(FR)です。
燃費(JC08モード)は、2.5Lが10.2〜11.4km/L、3.5Lが9.6km/L、2.0Lターボが13.4km/Lという数値ですが、2.5Lのみ指定燃料がレギュラーガソリン(それ以外はハイオク指定)なので、こちらを積極的に選ぶのも良いでしょう。
いっぽうハイブリッドモデルは、ロイヤル系、アスリート系ともに2.5Lハイブリッドがメインとなり、駆動方式は2WD(FR)とフルタイム4WDが用意されました。
燃費(JC08モード)は、21.0〜23.2km/Lで、3.5Lハイブリッドのみだった先代(200系)にくらべて、自動車税など維持費を安く抑えられるのが魅力です。
特別な限定車としてどこでもドアのカラーを模したと言われている「ピンククラウン」の存在もありました。中古車でも数台出てくることがありますので欲しい方はこまめにチェックすると良いでしょう。
ホンダ レジェンド(KC2型)
ホンダのフラッグシップセダンであるレジェンドは、2015年から2022年まで販売された5代目(KC2型)が狙えます。
北米では、ホンダの上位ブランドであるACURA(アキュラ)から「RLX」として販売されているレジェンドに採用される3モーターハイブリッドシステム「SPORTS HYBRID SH-AWD」は、フロントにエンジンとモーターを内蔵したDCT、リアには左右にモーターを左右に1基ずつ(計2基)配置するもの。
これのシステムをメインに、モーションアダプティブEPS、VSA、アジャイルハンドリングアシストなどを統合制御することで、狭い箇所での小回りはもちろん、雪路などでも安心して走れる性能が実現されています。
ちなみに、2代目NSXの「SPORTS HYBRID SH-AWD」は、このシステムを応用したものです。
ドライバーが選べる走行モードは、リアのモーターだけで走る「EVドライブ」、モーターのとエンジン両方の駆動力を使う「ハイブリッドドライブ」、エンジンのみの「エンジンドライブ」の3つ。
走行中は前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動を自動的に切り替えて高品位なドライブフィールと低燃費を達成するなど、ホンダのフラッグシップセダンならでは走りを楽しめます。
運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」には、世界で初めて「歩行者事故低減ステアリング」を搭載するなど、フラッグシップならでは高い安全性も達成されています。
室内は後席の足下の広さも魅力のひとつ。とくにドライブシャフトを持たない4WDシステムのおかげで、後部座席は他のプレミアムセダンよりも広く感じます。
200万円台で狙うメインのターゲットは、2018年のマイナーチェンジ以前のモデル。ヘッドライトの「ジュエルアイLED」は、レンズが宝石のようにキラキラ光るイメージが高級セダンの風格を感じさせます。
グレードは前期後期ともにひとつだけのモノグレード展開なので、購入は価格と車両の程度で決めて良いでしょう。
ただし、セダンを選ぶ目的は何か、何を重視するのかという優先事項をあらかじめ決めておかないと迷ってしまいますし、逆にセダンでなくてはならない理由がないのであれば、セダンにこだわらず、SUVやミニバンワンを選んでもよいでしょう。