中古でメルセデス・ベンツ GLAを買うならこの年式がオススメ!
メルセデス・ベンツ GLAは、CセグメントハッチバックのAクラスから派生したコンパクトSUVです。
2013年に登場した初代は、ハッチバックの背を高くしたようなスタイルで、高さ制限1,550mm以下の機会式立体駐車場にも入庫できるなど、機動力の高さが美点でした。
2020年には2代目へスイッチし、本格的なSUVスタイルに変身しています。
Aクラス派生型のコンパクトSUVとして誕生
初代GLAは、2014年5月にメルセデス・ベンツ最小のSUVとして発売されました。
Aクラスの背を高くしたようなスタイルで、サイズは全長4,430mm×全幅1,805mm×全高1,535mm(GLA250 4MATIC Off-Road)。高さ1,550mm以下制限がある機会式立体駐車場にも入る全高となっていました。
ただし最低地上高は150mmとSUVとしては低く、タフなオフロードコースを走破するというよりも、降雪地域での日常使いや、スキーなどのレジャーなどに向いた特性でした。
パワートレーンは、エンジンに1.6L直列4気筒ターボ、2.0L直列4気筒ターボを設定し、7速ATとの組み合わせ。
駆動方式は、FFと可変トルク配分型4輪駆動システムである「4MATIC」が用意されています。
通常時はほぼ100%前輪駆動になり、燃費に配慮。滑りやすい路面や山道などの状況に応じて後輪にトルクを配分する4WDシステムで、雪道などの滑りやすい路面では瞬時に適切なトルク配分が行われ、高い操縦安定性が担保されます。
4MATIC車にはヒルディセントコントロールが備わり、急な下り坂や凍結した下り坂で一定速を保ち、操舵に集中できるほか、ステアリングの舵角をはじめ、登坂角や車両傾斜角などがセンターディスプレイに表示される「オフロードスクリーン」もSUVらしさを演出しています。
動力性能は、街乗り中心であれば1.6Lでも不足はなく、ロングドライブを頻繁に楽しむのであれば2.0Lが心強く感じられるはずです。
前後席の広さやラゲッジなどはAクラスと大差なく、大人4人で移動することが多いのであれば、居住性や積載性はCセグメントハッチバック並ということを織り込みずみにしたいところです。
ひとまわり大きくなった2代目はSUVらしいスタイルと使い勝手を獲得
2020年6月に発表された現行型の2代目GLAは、全長4,415mm×全幅1,835mm×全高1,620mmと、いっきに全高が高くなり、SUVらしい堂々たるボディサイズを獲得しています。
それでも全幅は1850mm以下に収まり、日本でも持て余さない大きさといえるでしょう。
最低地上高も200mm確保され、SUVに求められるロードクリアランスと高い走破性を備えています。
前席の着座位置は初代よりも97mm高くなり、SUVらしい見晴らしの良さも獲得。室内や荷室が広くなったのはもちろん、質感の向上も著しく、新しさを実感できるはず。
登場時のパワートレーンは、2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンのみで、8速デュアルクラッチトランスミッションの「8G-DCT」との組み合わせ。
駆動方式も4MATICのみでドライブモードを「ECO/コンフォート」にすると前後駆動配分は「80:20」、「スポーツ」では70:30とリヤのトルクが厚くなります。
オフロード走行時には四輪駆動クラッチがセンターディファレンシャルロックのように作動し、基本トルク配分は「50:50」になります。
デビュー翌年の2021年になると、1.4L直列4気筒ターボにFF駆動を組み合わせたGLA180を追加。現在は、先に発売されたGLA200d 4MATICと、GLA180の2本立てになっています。
いずれも最新の先進安全装備をはじめ、対話型インフォテイメントシステムである「MBUX」などが備わり、安全で快適なドライブが楽しめます。
AMGチューンのホットバージョンは、初代、2代目ともに用意
GLAには、初代、2代目ともに、メルセデス AMGの手によるハイパフォーマンスバージョンが用意されました。
まず初代GLAに用意されたAMGモデルは「メルセデス AMG GLA45 4MATIC」で、最高出力280kW(381PS)/最大トルク475Nmそれぞれを発生する2.0Lガソリンターボを搭載。ボディメイクも、ひと目でノーマルとは異なるデザインのパーツが装備されていました。
2代目GLAが日本デビューした同じ年の10月には、2代目をベースとしたAMGモデル「メルセデス AMG GLA 35 4MATIC」と「メルセデス AMG GLA 45 S 4MATIC+」を発表。
「メルセデス AMG GLA 45 S 4MATIC+」は、最高出力310kW(421PS)/最大トルク500Nm をそれぞれ発生して、世界でもっともパワフルな2.0Lを謳っていました。
初代と現行型の2代目では全高が大きく異なるため、美点や特徴も変わってきますので、使い方や駐車場事情などのニーズに応じて選ぶことが大切です。
駐車場などに問題がなければ、オンロード、オフロードともに大きく進化した走行性能や最新の安全装備を享受できる現行型がオススメ。
ただし初代よりも物件数が少なく、まだ高値安定という状況ですので、ある程度の予算も必要になります。