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中古でメルセデスベンツ・Aクラスを買うならこのモデルがおすすめ!

メルセデス・ベンツ Aクラス 4代目

メルセデス・ベンツのエントリーモデルであるAクラスは、サンドイッチ構造と呼ばれる2重フロアを有する特異な仕立てのコンパクトカー(ミニバンのような背高系モデル)として誕生しました。
3代目では、通常のフロア構造を採用し、現在は4代目となっています。

Chapter
初代と2代目が採用したサンドイッチ構造とは?
今、中古車での狙い目は3代目の後期型
予算が許せば最新技術満載の現行型がベストチョイス

初代と2代目が採用したサンドイッチ構造とは?

メルセデス・ベンツ Aクラス 初代

メルセデス・ベンツのエントリーモデルである初代Aクラスは、1998年9月、背の高いFFレイアウトのハッチバックとして誕生しました。FCV(燃料電池車)などの電動化を見据えた2重フロアのサンドイッチ構造といわれる特異な設計が採用されていました。

乗り込むと「上げ底」感があり、床そのものは高いのに、床から座面までの高さ(ヒール段差)は低いという独特の乗車姿勢(運転姿勢)に違和感を覚えた方も多いはず。背の高さにより、スウェーデンで行われたエルクテスト(ヘラジカを避ける走行テスト)で転倒するという不名誉なトピックスも話題になってしまいました。

一方で、このサンドイッチ構造は、前面衝突時などにパワートレーンが、床下に潜り込むことで短い全長ながらも高い衝突安全性能を確保。また、横滑り防止装置の装備などを含む足まわりの改良によりエルクテストのような緊急回避時の安全性向上も盛り込まれています。

メルセデス・ベンツ Aクラス 2代目

2代目は2005年2月に日本で発売されました。初代のキープコンセプトでありながらも質感を大幅に向上させた2代目は、初代の全長3605mmから全長3850mmに245mmも長くなり、後席の足元空間を中心に大幅な居住性アップが図られました。
ラゲッジもボードを上下2段に設置できる2重構造になっていて、荷室容量も387Lとライバルよりも広いスペースを確保。

一方で、2重フロア構造による上げ底感は劇的には改善されておらず、乗降性も良好とはいえませんでした。ヒール段差が低く、足を投げ出すように座らせる独特な運転姿勢も大きくは変わっていません。

今、中古車での狙い目は3代目の後期型

メルセデス・ベンツ Aクラス 3代目 A180

中古車でAクラスを狙う際は、3代目以降がタマ数の豊富さからも現実的といえるでしょう。初代はもうほとんど流通しておらず、2代目は初代よりは多く残っていますが、先述したような独特な乗車姿勢や乗降性を織り込み済みで購入する必要があります。

3代目は、サンドイッチ構造と決別し、フォルクスワーゲン・ゴルフなどがライバルとなるCセグメントハッチバックの王道を目指して開発されました。
日本発売は、2013年1月。一気にワイド&ローのスポーティなスタイルに変身し、全高は2代目から160mmも低くなる一方で、全長は405mmも長くなっています。

メルセデス・ベンツ Aクラス 3代目 A250

発売時は、新開発の1.6L直列4気筒ガソリンターボに、同じく新開発の7速デュアルクラッチトランスミッション(7G-DCT)を組み合わせた「A180」系、同じく新開発の2.0L直列4気筒ガソリンターボに、7G-DCTを組み合わせた「A250」系を設定。
その後、2013年7月にはハイパフォーマンスモデルの「A45 AMG 4MATIC」が追加され、じゃじゃ馬ともいえるかなり元気な走りながらもスポーティ派にも支持されていました。

さらに2015年11月にマイナーチェンジを受け、「A250」系の動力性能向上を図ると共に、先進安全装備が標準化されました。衝突被害軽減ブレーキの「CPAプラス(緊急ブレーキ機能)」が全車に搭載されていますので、3代目を狙う際は、マイナーチェンジ後モデルを狙いたいところです。

予算が許せば最新技術満載の現行型がベストチョイス

メルセデス・ベンツ Aクラス 4代目

2022年4月現在、タマ数が最も多いのは3代目ですが、2018年10月に日本でも発売された現行型(4代目)も徐々に流通量が増えているようです。
対話型インフォテイメントシステム「MBUX」が初めて採用され、「ハイ、メルセデス」と話しかけることで目的地の設定やエアコンの温度設定、オーディオなどの選曲(ラジオの選局)などが可能になっています。

そのほか、テレマティクス関連のサービスやスマホのワイヤレスチャージや衝突安全性能、予防安全性能の大幅なアップデートも盛り込まれています。同時に、走りの質感向上も盛り込まれていて、スポーティでありながら高い静粛性などを享受できます。
最新のドライバーサポート機能も含めてロングドライブを頻繁にするのであれば、現行型を選択すると高い満足感が得られるはず。

メルセデス・ベンツ Aクラス 4代目

予算が許せば現行型を狙いたいところではあるものの、まだ高値安定という印象を受けます。先述したように、先代の3代目マイナーチェンジ後モデルを狙うのもアリでしょう。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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