中古でメルセデス・ベンツを買うならこの車種がオススメ!
多彩なラインナップで、幅広いユーザーに人気のメルセデス・ベンツ。
100年以上の歴史もさることながら、高品質な価値と信頼性もブランドの魅力を高めています。
そんなメルセデス・ベンツのなかから、いまおすすめの中古車を紹介しましょう。
- Chapter
- Aクラスは先代のW176がオススメ
- CクラスはW205の後期型が狙い目
- GLAクラスのおすすめは初代X156のレーダーセーフティパッケージ装着車
- EクラスはW213型がオススメ
- VクラスはW447のレーダーセーフティパッケージ付がオススメ
日本で販売されるメルセデス/ベンツは、王道のセダンや根強い人気を誇るステーションワゴンのほか、小回りの利くハッチバック、クーペ、カブリオレ、コンパクトサイズからフルサイズまで充実しているSUV。
さらに高い支持を集めているミニバンのVクラスなど、多彩なラインナップが魅力。そのラインナップの隙間を埋める派生モデルの充実ぶりも目を惹きます。
中古車で狙う際は、予防安全など先進安全装備のチェックは欠かせません。
Aクラスは先代のW176がオススメ
街中中心なら「A180」系で十分「A250」には4WDも設定する
2018年10月に発表された4代目(W177型)Aクラスは、メルセデス・ベンツで初めて対話型インフォテインメントシステムのMBUXを搭載し、「ハイ、メルセデス」と話しかけることで、ナビやオーディオ、エアコンなどを音声で操作できます。MBUX起動中に「暑いな」と言えば、エアコンの設定温度を下げてくれます。
また走りの面でも高速域の操縦安定性が高められ、全方位進化を遂げています。
とはいえ中古車で狙うのであれば、買い得感の高い先代(3代目)AクラスのW176がオススメです。
初代、2代目と続いた二重フロアのサンドイッチ構造と決別した、スタイリッシュなハッチバックです。
なかでも狙い目は、「レーダーセーフティパッケージ」装着車。
アダプティブクルーズコントロールである「ディストロニック・プラス」、斜め後方の死角の危険を警告する「ブラインドスポットアシスト」、急ハンドル、急ブレーキなどの操作時に安全装備の効果を向上させる「プレセーフ」などが装備されます。
動力性能的には、1.6L ガソリンターボのA180系で不足はなく、2.0LターボのA250系、怒濤の加速が魅力のAMG A45も設定されています。
CクラスはW205の後期型が狙い目
2018年のビッグマイナーチェンジで安全装備を中心に大幅に進化
SUVやクロスオーバーSUVの品揃えを増やしてもメルセデス・ベンツにとって基幹モデルといえるのが、DセグメントのCクラスです。
190クラスの後を受け継ぐCクラスの4代目は、全長4,690mm×全幅1,810mm×全高1,445mmと、全幅はついに1.8mを超えました。
それでも取り回ししやすく、メルセデス・ベンツというイメージから抱く高い安全性はもちろん、アジリティ(俊敏性)も謳い文句に入れているように、ハンドリング、フットワークの良さと快適性のバランスが魅力です。
運転席の左足が狭く感じられるので、購入前に一度は運転席に座って確認したいところ。
おすすめは、2018年のビッグマイナーチェンジ後モデル。「インテリジェントドライブ」と呼ぶSクラスと同等の運転支援システムが採用されていて、同装備搭載車がベストチョイスになります。
2人乗車までであれば156PSのC180系でも不足はないでしょうが、高速道路もよく使うのであれば184PSのC200の余裕が実感できます。
GLAクラスのおすすめは初代X156のレーダーセーフティパッケージ装着車
2代目にスイッチしたメルセデスSUVの末弟
初代GLAは、3代目(W176)Aクラスをベースに、SUVテイストが内・外装に盛り込まれたコンパクトハッチともいえます。
2020年に2代目GLAが登場したことで、その初代GLAの価格がこなれてきています。
初代GLAの美点は、SUVとしては低めの最低地上高(150mm)であったいっぽうで、全長4,430mm×全幅1,805mm×全高1,505mmというコンパクトサイズにより、高さ制限(1,550mm以下)のある立体駐車場にも入庫できるなど、狭い駐車場、道路事情の地域でも苦にならない機動力の高さ。
駆動方式もFF、4WDを設定し、前者はおもにタウンユースを見据えた仕様でした。
室内は、後席の頭上空間やフットスペース、荷室がやや狭いものの、先述した都市部でも持て余さないジャストサイズが魅力です。
2.0LガソリンターボのGLA250(211PS)系には、4WDが組み合わされていて、雪道も走るのなら選択する手もありそう。
逆に非降雪地域で街中中心ならFFで1.6LガソリンターボのGLA180(122PS)系でも十分といえます。「レーダーセーフティパッケージ」装着車を選びましょう。
EクラスはW213型がオススメ
フラッグシップ「Sクラス」に劣らぬ最新技術をいち早く採用する高級セダン
2016年に登場した先代Eクラス(W213型)には、初めて自動車線変更の「アクティブレーンチェンジングアシスト」が採用されました。
いまでこそ、他メーカーも搭載していますが、筆者も現行Eクラスで自動車線変更を初めて体感しました。
ほかにも、インパネに2つの高精細ディスプレイが用意されるなど、メルセデス・ベンツのみならず他メーカーにも先んじた先進装備が採用されています。
2020年9月には、ビッグマイナーチェンジを受け、対話型インフォテイメントシステムのMBUXや、市販車では日本初のARナビゲーションを採用するなど、先進技術がいち早く搭載されています。
中古車で狙う際も先代のW213がオススメ。2024年に6代目となる新型が投入されたこともあって、先代Eクラスはタマ数が揃っています。
安全面では「レーダーセーフティパッケージ」装着車を選ぶのがベスト。
パワートレーンは、194PS/400Nmという分厚いトルクを享受できる2.0LディーゼルターボのE220d系がおすすめですが、1.5LガソリンターボのE200系でも9ATのスムーズな変速により、欲しい時に欲しい加速感が得られます。
VクラスはW447のレーダーセーフティパッケージ付がオススメ
存在感でアルファード/ヴェルファイアに対抗できる貴重な大型輸入ミニバン
初代Vクラス(W638)は、貴重な大型輸入ミニバンとして根強い人気を誇ってきました。2代目は、ビアノと車名を変えて2003年に上陸し、2006年のマイナーチェンジでVクラスに車名を戻しています。
現行型(W447)は3代目で、2015年に日本に上陸。2019年にマイナーチェンジを受け、同年秋の東京モーターショーにも出品。2020年から販売されました。
この一部改良を受けたVクラスには、対話型インフォテイメントシステムのMBUXを採用。安全運転システムの「レーダーセーフティパッケージ」も標準装備されました。
また、ポップアップルーフの「マルコポーロ」も2回導入されるなど、“遊べる大型ミニバン”でもあります。
キャビンは広大で、1列目から3列目まで巨大なシートサイズを誇り、脱着可能な2列目と3列目シートの脱着は、筆者も取材で何度もしていますが、シートが非常に重いため、大人2、3人で汗だくになってやるほど大変ではあります。
狙い目は3代目の現行型。基本となるパワートレーンは、2.2Lディーゼルターボで、163PSという最高出力は、全長4,905mm×全幅1,930mm×全高1,930mm(ロングボディは全長5,150mm)という巨体に対しては、余裕綽々とはいえません。
それでも日本の速度域であれば、それほどパワー不足を抱かせません。
一時期カタログから消え、2.0Lガソリンターボ仕様が限定販売されていましたが、タマ数は少なめです。登場時、標準もしくはオプションだった「レーダーセーフティパッケージ」は、2020年以降は標準化されています。
冒頭で紹介したように、SUVラインナップも充実しているメルセデス・ベンツには、コンパクトなGLAのほかに、GLBやGLC、GLE、GLS、別格のオフローダーであるGクラスなどが揃っています。
また、GLCクーペ、GLEクーペなどのスタイリッシュなモデルもあります。
さらに、各モデルに設定されている「AMG」やメルセデスAMG GT(4ドアも設定)など、長い実績と現在もF1などで活躍するモータースポーツのノウハウや情熱が注ぎ込まれたハイパフォーマンス仕様、さらにはSクラス、SLなどのラグジュアリーモデルも充実しています。
それぞれライフスタイルに見合ったモデルが見つかります。