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ベンツを買うなら何クラス?ポイントは”予算”と”ボディサイズ”

数ある輸入車の中でも、特に高級車のイメージが強いメルセデス・ベンツ。その車種数は業界随一とも言われるほど豊富ですが、モデルの特徴や価格帯などで分類され「クラス」別にラインアップされています。

ベンツを購入したいと考える場合、まずは何クラスを選ぼうか?というところから検討し始める方も多いでしょう。そんな方に向けて、本記事ではメルセデス・ベンツの各クラスの特徴や違い、価格帯、さらにおすすめモデルなどについて詳しく紹介していきます。

Chapter
メルセデス・ベンツの「クラス」とは?
各クラスごとの特徴・価格帯を解説!
自分にピッタリのクラスを選ぶポイントは「予算」「ボディサイズ」
予算次第では、中古車も視野に入れて探してみよう

メルセデス・ベンツの「クラス」とは?

メルセデスベンツのハンドル

先述したとおり、メルセデス・ベンツの各車種はモデルの特徴や価格帯などによって「クラス」のグループごとに区分されています。

ベンツが中核モデルとして位置づけているのは、A、B、C、E、Sの5クラス。ここにGクラスを加えた6つが主なクラスとなっており、Aクラスが最も廉価でボディサイズも小さく、アルファベット順が進むごとに価格帯や車格が大きくなっていくのが特徴です。
また、クラスによってはさらにセダン・クーペ・ステーションワゴン・カブリオレなどの車種も用意されています。

これに当てはまらないモデル(例:SLクラス、Vクラスなど)もありますが、基本的にはこの6クラスに分類されます。

「クラス名+英数字」のネーミングで、どんな車かざっくり分かる

ベンツ クラス名 解説

また、各モデルごとのネーミングを見てみると、クラス名を表すアルファベットの後には3桁の数字小文字アルファベットが記載されているものが多くあります。
この英数字にも意味があり、読み方が分かると「そのモデルがどんな車なのか」がざっくり分かります。

例えば「A200d」であれば、先頭の大文字アルファベットはAクラスであることを、その後ろの数字(200)は搭載エンジンの実質排気量を表します。
※ただし、ここで言う排気量はスペック表上の排気量とは一致しないことも多く、あくまで「自然吸気エンジンに換算した場合の排気量」を表現することが多くなっています。

また、末尾の小文字アルファベット(d)はパワートレインの種類を表します。他にもいくつかのアルファベットが使われており、それぞれが表すパワートレインの種類は以下の通りとなっています。

アルファベット搭載パワートレイン
hハイブリッド車
dクリーンディーゼル車
deクリーンディーゼルハイブリッド車
e電気自動車(プラグインハイブリッド)
f燃料電池自動車

つまり「A200d」は、「Aクラスで、自然呼吸エンジン換算で2,000cc相当にあたるエンジンを搭載したディーゼルモデル」と言うことが一目で分かります。

日本車では各モデルごとに車種名が付けられていることが多いですが、メルセデス・ベンツでは英数字で各モデルの特徴を簡単に表しているんですね。

各クラスごとの特徴・価格帯を解説!

ベンツのクラスは大きく6つに分かれていて、Aクラスからアルファベット順が進むごとに価格帯・車格が大きくなっていきますが、実はこのクラス名にもそれぞれ意味があるのをご存知ですか?

ここからは、各クラスごとの特徴や価格帯、また代表的な車種などについても紹介していきます。

"エントリークラス"だからAクラス

メルセデス・ベンツ Aクラス

Aクラスは、ベンツのラインアップの中でも最も車格が小さいモデルとなります。また価格帯も同メーカー内ではリーズナブルであることから、若者層にも人気が高いのがこのクラスです。
元々はハッチバックモデルのみを用意していましたが、2019年からはセダンも登場し、モデルがさらに充実しました。

ちなみにクラス名の「A」というのは、アルファベット順で一番最初の文字であることから「エントリークラス」という意味を含んで付けられています。

現在のラインアップは、ハッチバックモデルがA180、A200d、A250e(受注生産)の3つ。新車価格帯は4,270,000〜6,020,000円です。
またセダンは、A180 Sedan、A200d Sedan、A250 4MATIC Sedan、A250e Sedanの4つを用意。価格は4,380,000〜6,120,000円となっています。

また派生車種として、ハイパフォーマンスモデルのAMGシリーズも用意。こちらは価格帯も上がり、7,080,000〜8,530,000円で販売されています。

ボディタイプ モデル名 新車価格(税込)
ハッチバック A180 ¥4,270,000〜
A200d ¥4,780,000〜
A250e(受注生産) ¥6,020,000〜
AMG A35 4MATIC ¥7,080,000〜
AMG A45 S 4MATIC+ ¥8,530,000〜
セダン A180 Sedan ¥4,380,000〜
A200d Sedan ¥4,880,000〜
A250 4MATIC Sedan ¥5,590,000〜
A250e Sedan ¥6,120,000〜
AMG A35 4MATIC Sedan ¥7,180,000〜

AとCの中間にあたるBクラス

メルセデスベンツ Bクラス

Bクラスは、ベンツの中核モデルの中では一番新しく2006年に生まれたクラスで、AクラスとCクラスの中間にあたる大衆向けモデルとして登場しました。

こちらもハッチバックモデルを用意しており、サイズ感はAクラスとほぼ同じですが、全高がやや高められているのが特徴。ゆとりある室内空間やラゲッジルームを備えているほか、乗降のしやすさ、運転のしやすさも向上しています。

また、2019年に登場した3代目モデルからは新世代インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」も搭載するなど先進機能も充実。日常使いからお出かけまで使える一台です。

現在のラインアップは、B180B200dの2車種。新車価格は4,670,000円からと、Aクラスのエントリーモデルと比較すると40万円ほど上がります。

ボディタイプ モデル名 新車価格(税込)
ハッチバック B180 ¥4,670,000
B200d ¥4,990,000

セダンの代名詞・Cクラス

メルセデスベンツ Cクラス

Cクラスは、2013年度〜2019年度の新車登録台数ランキングで連続3位以内につけるなど、長年人気の売れ筋モデルの一つ。
2020年度は4代目のモデル末期ということもあり順位を下げましたが、2021年6月には新型の5代目(セダン、ステーションワゴン)が登場したことで、再び注目を集めています。

一般的に「高級車」として知られるのはこのCクラスからとされ、デザインの高級感はもちろん、走りや乗り心地も上質なのが特徴。
元々はセダンのみの用意でしたが、後にステーションワゴン、クーペも登場。2016年にはCクラス初のカブリオレもラインアップされ、現在は4つのボディタイプから選ぶことができます。
なお、クーペとカブリオレにはAMGシリーズも用意。セダンやステーションワゴンも、中古車であれば同シリーズのモデルを選択可能です。

価格帯は、セダンが5,990,000円、ステーションワゴンが6,250,000円、クーペが6,210,000円、カブリオレが6,750,000円からとなっています。

ボディタイプ モデル名 新車価格(税込)
セダン C180 AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥5,990,000〜
C200 AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥6,510,000〜6,540,000
C200 4MATIC AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥6,810,000〜
C220d AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥6,790,000〜6,820,000
ステーションワゴン C180 Stationwagon AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥6,250,000〜
C200 Stationwagon AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥6,770,000〜
C220d Stationwagon AVANTGARDE(ISG搭載モデル) ¥7,050,000〜
C220d 4MATIC All-Terrain(ISG搭載モデル) ¥7,960,000〜
クーペ C180 Coupé Sports ¥6,210,000〜
カブリオレ C180 Cabriolet Sports ¥6,750,000〜

ベンツの中では中間の立ち位置・Eクラス

メルセデスベンツ Eクラス

源流は1936年に登場したダイムラー・ベンツ時代のW136とも言われ、特に歴史あるモデルとされるのがEクラス
CクラスとSクラスの中間にあたるボディサイズと価格帯で、最上級のSクラスに迫る上質感や、快適性・機能性を追求した装備の数々が充実していることなどから、2017年・2018年度にはベンツにおいてCクラスに次ぐ販売台数を記録する人気モデルとなっています。

ボディタイプとしては、Cクラスと同じくセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4種類をラインアップ。
Eクラスはモデルが豊富に用意されていることも特徴で、特にセダンではパワートレインの種類が複数設定され、またAMG・オールテレインモデルなども選択することができます。

価格帯は800万円前後〜1400万円ほど。エントリーモデルの価格帯はCクラスと比べて150万円ほど上がります。

ボディタイプ モデル名 新車価格(税込)
セダン E200 Sports(BSG搭載モデル) ¥8,140,000〜
E200 4MATIC Sports(BSG搭載モデル) ¥8,400,000〜
E220d Sports(ISG搭載モデル) ¥8,420,000〜
E300 Sports ¥9,630,000~
E350e Sports ¥9,510,000〜
E350de Sports ¥9,740,000〜
E450 4MATIC Exclusive(ISG搭載モデル) ¥12,120,000〜
AMG E53 4MATIC+ ¥13,350,000〜
ステーションワゴン E200 Stationwagon Sports(BSG搭載モデル) ¥8,570,000〜
E200 4MATIC Stationwagon Sports(BSG搭載モデル) ¥8,860,000〜
E220d Stationwagon Sports ¥8,820,000〜
E300 Stationwagon Sports ¥10,090,000〜
E450 4MATIC Stationwagon Exclusive(ISG搭載モデル) ¥12,730,000〜
AMG E53 4MATIC+ Stationwagon(ISG搭載モデル) ¥13,660,000〜
E220d 4MATIC All-Terrain ¥9,950,000〜

まさしく最上級。SpecialなSクラス

メルセデス・ベンツ Sクラス

Sクラスメルセデス・ベンツのフラグシップモデルであり、世界的にもまさしく高級車として認知されているクラスとなります。
堂々たる車格はもちろんのこと、上質なエクステリア・インテリア、パワフルかつ滑らかな走りを見せてくれるターボエンジン、快適なパーソナル空間など「クルマの理想の集大成」と称するラグジュアリーな装備が揃う、まさに最上位のモデルです。

主なラインアップはセダンのみとなっていますが、派生モデルとしてさらに上質感を追求した「メルセデス・マイバッハ」などもラインアップされています。
新車価格帯も1300万円台からとさすがの価格設定です。

ボディタイプモデル名新車価格(税込)
セダン
S400d 4MATIC¥13,380,000〜
S500 4MATIC(ISG搭載モデル)¥14,220,000〜
S580 4MATIC(ISG搭載モデル)¥16,110,000〜
S400d 4MATIC long¥16,900,000〜
S500 4MATIC long(ISG搭載モデル)¥17,380,000〜
S580 4MATIC long(ISG搭載モデル)¥19,530,000〜
S580e 4MATIC long¥19,780,000〜
セダン(マイバッハ)Mercedes-Maybach S580 4MATIC(ISG搭載モデル)¥27,300,000〜
Mercedes-Maybach S 680 4MATIC¥33,000,000〜

SUVタイプのGクラス

メルセデス・ベンツ Gクラス

ドイツ語でオフローダーを意味する「Geländewagen(ゲレンデヴァーゲン)」の頭文字からその名がついたGクラス。元々は軍用車両として開発されましたが、後に一般用に高級SUVとしてアレンジされて販売されました。

約4半世紀にわたって数度のモデルチェンジを遂げてきたGクラスですが、車両の基本部分は当初の設計を受け継いでおり、初代から変わらぬ伝統的なスクエアデザインなどが特徴の一つ。
さらに、本格的な悪路走破性は備えつつも、ベンツらしいラグジュアリーで快適な乗り心地も両立するなどさすがは高級SUVといった性能です。

新車価格帯は12,510,000円から。ただ、2021年12月現在は新車が在庫僅少となっており、購入の際は中古車も選択肢に入れておくのが無難です。

またGクラスのほかにも、各中核モデルの派生型として登場したGLA、GLB、GLC、GLE、GLSといったモデルがラインアップ。一部モデルにはSUVクーペタイプも用意されるなど、SUVモデルの拡充が進んでいます。

ボディタイプ モデル名 新車価格(税込)
SUV G350d ¥11,900,000〜
G400d ¥12,890,000〜
G550 ¥17,800,000〜
AMG G63 ¥22,180,000〜

自分にピッタリのクラスを選ぶポイントは「予算」「ボディサイズ」

車 買い替え

ここまで、メルセデス・ベンツの中核となる各クラスの特徴や価格帯、代表的なモデルなどを紹介してきました。

ベンツの車選びにおいて自身にぴったりのクラスを探す際は、まず「予算」と各クラスの価格帯を見比べてみましょう。
「高級車」のイメージが強いベンツですが、中にはAクラスやBクラスのように新車でも購入しやすいエントリーモデルも存在します。各クラスの説明でも紹介しましたが、それぞれの新車価格帯は以下の通りとなります。

クラス名 新車価格帯
Aクラス(AMGモデルを除く) 400〜700万円
Bクラス 450〜500万円
Cクラス(AMGモデルを除く) 600〜800万円
Eクラス(AMGモデルを除く) 800〜1300万円
Sクラス 1330〜3300万円
Gクラス 1200〜2200万円

また予算だけではなく、ボディタイプやサイズ感も車選びにおいては重要なポイント。

ベンツは各クラスごとに用意しているボディタイプのラインアップが異なるほか、クラスのアルファベット順が進むほど車格も大きくなるため、自分の住む地域の環境に適したサイズのモデルを選ぶ必要があります。
特に都市部などでは、高さ制限のある立体駐車場や狭い道路なども多いため、車格が大きいモデルは運転しにくい可能性も。

好みのボディタイプから選ぶのはもちろんですが、普段運転している場所での使い勝手も考慮して車選びをしてみましょう。

予算次第では、中古車も視野に入れて探してみよう

車売却 手順

エントリーモデルは比較的購入しやすい価格帯とはいえ、ベンツの中間〜上級のモデルとなるとやはりなかなか手が出しづらい方も多いでしょう。
限られた予算の中で気になる一台を見つけたい場合は、中古車もおすすめの選択肢です。

中古車であれば新車よりもお得に購入できる車両が多く、納車も早いのですぐに乗り始めることができます。
特に最近は、世界的な半導体供給不足によりどのメーカーでも新車の納車時期が大幅に遅れているという状況。納車まで何ヶ月も待てないという方にもおすすめです。

車種が豊富なメルセデス・ベンツのモデルの中から、ぜひぴったりの一台を見つけて購入を検討してみてください。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

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