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中古でスズキ・アルトを買うならこのモデルがおすすめ!

1979年5月、「47万円」という衝撃的に安い価格で誕生したのが初代スズキ・アルトです。スズキの中興の祖と呼ばれ、2021年6月に会長から相談役に退いた鈴木 修会長も社長就任直後に送り出したクルマの中で印象的な1台に挙げています。

商用車の軽ボンネットバンとしてリリースされた初代アルトは、乗用車に掛けられていた間接税である物品税が掛からず、爆発的なヒットに。現在にまでつながる軽自動車のブームに大きく貢献してきた1台でもあります。

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庶民のクルマとして誕生したアルト 初代は商用バンとして登場
狙うなら先進安全装備が採用された現行型。未使用車などでも十分にリーズナブル

庶民のクルマとして誕生したアルト 初代は商用バンとして登場

スズキ アルト 初代

軽自動車の普及にひと役買った初代スズキ・アルト。一方で「軽自動車は、我慢グルマ」という側面があったのも否定できないでしょう。
2013年には、鈴木 修会長が「軽は貧乏人のクルマだ。スポーツカーは要らない」と発言するなど、SNS全盛の今なら「炎上」しかねない、かなり危うい発言は何度か記者会見から聞こえてきた記憶があります。しかし、大前提として顧客への深い感謝があり、その語録が一人歩きしてきた面もあります。

さて、「我慢グルマ」の側面もあった初代アルトは、5代目スズキ・フロンテの商用バンとして設定され、その後、1989年にはフロンテの車名がなくなり、乗用車も含めてアルトを名乗っています。

初代は2ドア4人乗りで、シンプルなエクステリアデザインが目を惹きます。なお、月間目標台数5000台に対して、3倍超となる1万8000台を記録。「足代わり」として絶大な支持を集めていました。
デビュー時は、550ccの2サイクル3気筒エンジンが積まれ、1980年には2速フルAT車が、1981年10月には、4サイクルの3気筒550ccエンジンが追加されています。

スズキ アルト 2代目

1984年に登場した2代目アルトは、一気にモダンな雰囲気になった内外装が特徴です。日本初の運転席の回転シート、フルフラットシート、空調システムを備え、50万円を切る49万円〜という価格設定で登場しました。

翌年には、3気筒EPI(電子制御式インジェクション)ターボが、86年には軽初のアイソレーティッド・トレーリング・リンクがリヤサスペンションに採用されています。
男性ユーザーをメインターゲットに据えた、軽自動車唯一となる550ccのDOHCエンジンを搭載する「ツインカム12RS」を追加しています。

スズキ アルト 3代目

3代目アルトは、「ザ・パーソナル・ミニ」を掲げて1988年に登場。翌年には、先述したように、物品税から消費税に変わったことで、フロンテを統合し、アルトのみになっています。
依然として直線を基調としたフォルムが特徴で、フロントのサイドウインドウ下端が下側に広くなるなど、視界の良さも印象的でした。なお、3代目の価格設定は49万8000円〜で、50万円を切るエントリー価格でした。

1990年には、軽自動車の新規格に伴ったビッグマイナーチェンジを受けました。
全長が100mm長くなり、「F6A」型3気筒660ccエンジンの搭載により、高速道路はもちろん、バイパスや国道などの流れの速い道路でも力強い加速が可能になり、「合流が怖い」といった新規格前の軽自動車から脱却しています。

スズキ アルト 4代目

4代目アルトは、1994年にリリースされました。
2335mmのホイールベースは当時の軽自動車で最長で、後席足元スペースやラゲッジスペースを中心に広いキャビンを備え、子どもの送迎などでも重宝されました。

エクステリアは、アルトの特徴である直線を基調としたシンプルなラインが目を惹きます。インパネは3代目よりも丸みを帯びた造形になり、上質感が付与されています。
そのほか、ボディ剛性の向上、「F6A型」の直列3気筒SOHCエンジンの中低速域のトルクが高められたことで、街乗りを中心に扱いやすい動力性能を獲得しました。

ほかの軽自動車と同様に、次の転機は1998年です。
新規格により衝突安全性が強化され、走りや快適性などのほかの性能、機能も全方位でアップデート。エンジンはSOHCの「F6A」型ほか、DOHC(ツインカム)の「K6A」型が搭載され、DOHCエンジンはリーンバーン化と電子制御スロットルが盛り込まれたことで、29.0km/L(10・15モード燃費)を誇っています。

元々アルトは、シンプルでボディも軽いのが特徴でしたが、「アルト=低燃費」というイメージも構築した世代といえるでしょう。

スズキ アルト 6代目

歴代アルトの中で直線基調から丸みを帯びたボンネット、前後フェンダーアーチを備え、キュートなムードも漂うのが2004年登場の6代目です。

「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」を掲げ、セカンドカー需要など、1人1台が当たり前の地域などでヒット。当時の価格は、エアコン、パワステ、ラジオ、エアバッグなどを備えながら65万円〜という設定で、軽のエントリーモデルとしての役割も従来同様に担ってきました。
インパネも丸みを帯びた面とラインの構成で、一気に現代的なムードが漂います。

スズキ アルト 7代目

2009年12月誕生の7代目は、2010年代のスズキとダイハツの低燃費競争を予感させる「省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車」を掲げてデビュー。
車体の軽量化をはじめ、副変速機構付CVTの採用などにより、2WD(CVT)車で24.5km/L(10・15モード燃費)を達成していました。

また、ホイールベースは2400mmまで延長され、車内と荷室がさらに拡大。価格はバンが67万7250円〜、乗用仕様は73万2900円〜という設定でした。
キーレスプッシュスタートシステムや軽量衝撃吸収ボディTECT(テクト)、歩行者傷害軽減ボディなどが採用されています。

スズキ アルト 8代目

そして現行型の8代目は、2014年12月に登場。ウエストラインがリヤドア後方からキュッと上に上昇するサイドビューが印象的で、コスト面が厳しいアルトであってもデザインの面で工夫が感じられます。

新開発プラットフォームにより60kgもダイエットすることなどで、燃費が向上しています。JC08モード燃費は、ガソリン車ナンバー1となる37.0km/Lを達成しました。
省燃費性と同時に快適性にも配慮されていて、燃費に効く「エネチャージ」、「新アイドリングストップシステム」のほか、アイドリングストップ時でも冷風を提供する「エコクール」を採用。「R06A」型エンジンがアップデートされたほか、副変速機付CVTが進化するなど、動力性能も磨き上げられています。

そして、最大のトピックスが先進安全装備の採用。レーダーブレーキサポート装着車が全グレードに設定され、レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナルなどが採用されています。
なお、乗用モデルの価格は、84万7800円〜となっています。

狙うなら先進安全装備が採用された現行型。未使用車などでも十分にリーズナブル

スズキ アルト レーダーブレーキサポート

中古でアルトを狙うのであれば、登場からすでに6年半が経っている現行型がオススメです。
既述のように、先進安全装備である「レーダーブレーキサポート装着車」が全グレードに設定された点を最重要視したいところです。
トランスミッションは、5MTのほか、シングルクラッチである5AGS、CVTが設定されています。CVTやトルコン付ATに慣れた方であればCVTが無難で、MT派にはMTはもちろん、2ペダルAMTの5AGSも用意されています。

歴代アルトは、廉価であることを命題に据えてきましたので、現行型の未使用車や走行距離の短いモデルでも比較的手が届きやすい中古車価格であるのも特徴です。
この価格面からも現行型を推奨します。

スズキ アルト 8代目

現行型で快適性を重視するならフルオートエアコン、キーレスプッシュスタートシステムなどを備える上級グレードの「S」を選びたいところ。
なお、後席のヘッドレストは「S」以外は未設定になるので、後席に座る場合は安全面からもリヤシートヘッドライトが標準装備になる「S」を選択すべきでしょう。

2009年〜2014年まで販売された先代もタマ数は比較的あり、価格はかなりこなれています。
下駄代わりに乗る際でも後付け(市販)の「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の装着を検討したいところです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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