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車を売る時にETC車載器は取り外すべき?取り外す場合のメリット・デメリットを紹介

ETC 車内装備

車売却時におけるETC車載器の取り扱いについて、売却時に付けたまま売却するのか、取り外して売却するのか、それぞれのメリットやデメリット注意点などをご紹介します。
理解を深めて車売却の際、取り外すかそのままにするかを判断するための参考にして下さい。

Chapter
そもそもETCとは?
車を売却する際にETCはどうするべき?
”ETC車載器の有無”は査定額に影響しない
売却時にETC車載器を取り外すメリット
売却時にETC車載器を取り外すデメリット
【要注意】ETC車載器の取り扱いについて
【重要】売却時のETCチェックポイント
ETC車載器の扱いを理解して、車を売却しよう!

そもそもETCとは?

ETC 料金所

ETCとはElectronic Toll Collection Systemという英語の略で、高速道路などの料金ゲートを通過する際に、搭載した車載器と無線通信を行うことにより車種や通行区間を識別して認証・決済を行うシステムのことです。
料金所での一時停止や料金の支払いのやり取りが不要になり、渋滞の緩和にも役立つシステムです。
ETCの利用には、車内に取り付ける車載器ETCカードが必要になります。

ETC車載器の種類

ETC車載器には、2ピースタイプ、3ピースタイプ、ビルトインタイプの3種類があります。

2ピースタイプは、アンテナがETC車載器本体に収まっていて、無線通信の支障にならないダッシュボード上などに設置します。
3ピースタイプは、ETC車載器とアンテナが分離していて、アンテナをダッシュボード上などに取り付ければ本体は車内のどこにでも設置が可能です。
ビルトインタイプは自動車メーカーから発売されていて、車のインテリアと一体化しています。そのため、ETC車載器本体をセンターパネルに設置したり、アンテナがルームミラーに組み込まれているものなどがあります。

ETC2.0について

ETC2.0とは、ITSスポットとETC2.0 対応車載器が双方向通信をすることでリアルタイムに情報を連携、渋滞の迂回路を教えたり、運転をサポートしたり、災害時の誘導をするサービスです。
また、対象の道の駅利用のため高速道路から一時退出しても、条件を満たせば追加料金なしで再進入できる「かしこい料金」社会実験も行われています。

車を売却する際にETCはどうするべき?

ETC 車内装備

車を売却する際にETCの取り扱いはどうしたらよいのでしょうか。
外すにしても、自分では難しいですし、業者に外してもらうと費用がかかります。 また、ETCに関わる個人情報が抜き取られてしまうのではと不安に感じることもあるのではないでしょうか。

ここでは車売却の際にETCをどうすれば良いのか、ETCの有無による査定額の差車売却時のETCの取り扱いなどについて紹介します。

”ETC車載器の有無”は査定額に影響しない

女性 考える

車売却時に、ETC車載器の有無が査定額に影響することはほとんどありません。最新式のETC車載器が付いていたとしても、数千円程度の違いしかないでしょう。

査定額にそれほど違いがないのなら、外して新しい車で使ったり、ETC車載器そのものの売却を考える方もいるでしょう。
しかし、取り外したETC車載器は安価でしか買取してもらえない可能性が高く、新しい車にETC車載器が搭載されていれば使い道もありません。
また、自分で取り外すと取付時の跡が目立って、逆に車の査定額が下がってしまうリスクがあります。

売却時にETC車載器を取り外すメリット

中古車探し

車売却時にETC車載器の有無による査定額の差はほとんどありませんが、取り外すことによるメリットもあります。
ここでは、車売却時にETC車載器を取り外す場合のメリットを3つ紹介します。

1:次の車で使用できる場合がある

車売却時にETC車載器を取り外しておくと、新しい車にETC車載器が付いていない場合に取り外したものをそのまま使えるというメリットがあります。
ただし、新しい車にETC車載器を取り付ける工賃や、セットアップ費用が必要となるので注意して下さい。

2:使い慣れたものが使える

車売却時に取り外したETC車載器を、新しい車に取り付けることで使い慣れたものが使えるというメリットがあります。
ただし、新しい車に取り付けて使用する場合には、再セットアップをしなくてはなりません。旧所有車の登録情報を新しい車の情報に変更し、再セットアップすることで使い慣れたETC車載器を新車でも使うことが可能となるのです。

3:ETC車載器単体で売却できる場合がある

ETC車載器を取り外して車を売却することで、ETC車載器単体で売却できる場合があります

ナビ連動機能があるものなど、ETC2.0対応のような性能に優れたETC車載器は高額で買い取ってもらえる可能性もあります。
一方で、ETC2.0以前の古いETC車載器は、売ってもあまり良い値は付きません。事前にどのタイプか確認しておくと良いでしょう。

売却時にETC車載器を取り外すデメリット

丸 バツ 女性

これまで、車売却時にETC車載器を取り外す場合のメリットについて紹介してきました。しかし、ETCを取り外す場合のデメリットもあるので、両方を考慮してどうするか判断する必要があります。
ここでは、車売却時にETC車載器を取り外す場合のデメリットについて5つ紹介します。

1:取り外すための工賃がかかる

まずデメリットとして挙げられるのが、取り外すための工賃が必要になるということです。
自分でETC車載器を取り外すと、車にダメージを与える可能性があるため業者に依頼する必要があります。 業者に依頼すると、業者によって金額は違いますが数千円の工賃がかかってしまうので、注意が必要です。

2:取り付け跡が目立って査定が下がる場合もある

ETC車載器を取り外すと、取り付け跡が目立って査定が下がる場合があることもデメリットの1つです。
ETC車載器はダッシュボードなどに両面テープで貼り付けられていることが多く、取り外すことで、取り外したときのテープ跡や作業時の傷が目立ち、査定の際に減点される場合があります。

査定が下がってしまうと、せっかく取り外してETC車載器を売却したり、新しい車で使用したとしてもメリットにならない場合があるので注意しましょう。

3:次の車で使用する場合に取り付け工賃がかかる

車売却時に取り外したETC車載器を、次の車で使用する場合に取り付け工賃が必要となるデメリットがあります。
取り外しの際に取り外し費用が必要となり、さらに取り付けの際にも取り付け費用が必要となります。そのため、新しい車でETC車載器を利用しようと考える場合、車売却時にETC車載器を取り外すかどうかはトータルコストで判断するのが良いでしょう。

4:次の車で使用する場合にセットアップ代がかかる

旧所有車で使用していたETC車載器を、新しい車で利用するにはセットアップ代が必要になります。
ETC車載器には、取り付けられている車の情報が登録されているため、以前の車の情報のままだと使用することができません。 セットアップには高度な技術が必要となるため個人で行うことができず、対応可能な業者へ依頼する必要があります。

5:次の車にETC車載器がある場合は不要になる

ETC車載器を取り外して売却すると、次の車に取り付けることができるので新しいものを買う必要がなくメリットとなります。しかし、次に買い替える車にETC車載器が付属していれば、売却時に取り外したETC車載器は不要になってしまいます。

そのため、事前に新しく買い替える車にETC車載器があるかどうかを確認しておきましょう。

【要注意】ETC車載器の取り扱いについて

車選び 比較

車売却時にETC車載器を取り外すメリットとデメリットを考慮して、取り外すことを決めた場合、注意するべきポイントがあります。
ここでは、車売却時においてETC車載器の扱いに関するポイントを2つ紹介します。

ETC車載器を取り外す場合は自分で行わない方が良い

ETC車載器の取り外しを自分で行うことは、リスクが高いので行わない方が良いでしょう。配線などが切れてしまうと、車売却時に査定額が大幅に減額される可能性もあります。

また、両面テープでダッシュボードに貼り付けられていることが多いため、無理に外すと跡が残り、減額の原因となります。 取り外し費用がかかってしまいますが、ETC車載器の取り外しは業者に依頼するようにしましょう。

カード情報はETC車載器には残らない

ETC車載器にはクレジットカード機能が紐づけされたETCカードを使うので、カード情報や個人情報を抜き取られるのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、個人情報やカード情報はETC車載器に残りません。ETC車載器を販売するときには、業者がセットアップをするので車体に係わる情報も残ることはありません。

【重要】売却時のETCチェックポイント

車 買い替え

ここまで、車売却時にETC車載器を取り外すことによるメリット・デメリット及びETC車載器を付けたまま売却するメリットをご説明して参りました。
ここでは、ETC車載器に関して車売却時に確認するべきことを3つ見ていきます。

使用していたカードを紛失しないこと

新しいETC車載器をセットアップしたり、今まで使っていたETC車載器を再セットアップする際には、使用していたカードを使うことができるので紛失しないようにしましょう。

ETC車載器を新調すれば、ETCカードも買い替える必要があると考えてしまう方がいるでしょう。
しかし、ETC車載器とETCカードは情報を連動させていないので、買い替えたETC車載器をセットアップしたり、今まで使用していたETC車載器を再セットアップした場合でもそのままETCカードを使用することができます

マイレージサービスの情報変更をすること

マイレージサービスの情報変更をすることも大切なポイントです。次の車に新たにETC車載器を設置する場合には、ETCマイレージサービスの登録情報を変更しなくてはなりません。
また、取り外したETC車載器を新しい車で使用する場合にも、再セットアップ手続き完了後にETCマイレージサービスの登録情報の変更が必要になります。

情報変更をしないままにしておくと、売却した車の新しい持ち主がマイレージ登録できなかったり、自信が保有していたポイントが消失してしまう可能性もあるので注意しましょう。

新しい車にETC車載器が付いているか確認すること

次に購入する車が決まっている場合、新しい車にETC車載器が付いているか確認する必要があります。

新車で購入する場合、ETC車載器が最初から付いている場合もありますし、オプションで取り付けることもできます。
また、中古車でも装備されたまま販売されているものも多いです。 新しい車にETC車載器がすでに付いているなら、今の車から取り外しても無駄になってしまうので事前に確認するようにしましょう。

ETC車載器の扱いを理解して、車を売却しよう!

家族 車内

車売却時においてのETC車載器の扱いについて、取り外す場合のメリットやデメリット、付けたまま売却する場合のメリットなどについて紹介しました。
車売却時の査定において、ETC車載器の有無は査定額にそれほど大きな影響を与えるものではありません。ETC車載器を付けたまま売却する場合も、取り外して売却する場合にも、それぞれにメリットとデメリットがあります。

車売却におけるETC車載器の扱いを理解し、取り外しにかかる費用や手間などを考慮した上で自分にとってメリットになる方法を選びましょう。

ドリキン土屋圭市MC!

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