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中古で5代目セレナを買うならこの車種がオススメ!

日産 セレナ

2018年、2019年のミニバン販売台数で2年連続ナンバー1に輝いたのが、日産セレナです。トヨタはノア、ヴォクシー、エスクァイアの3兄弟が単独で販売台数の計算がされることもありますが、日産を代表する人気の登録車です。
2016年登場の現行型(5代目)は、2018年2月に100%電動駆動でシリーズハイブリッドに分類できる「e-POWER」加わり、バリエーションがより多彩になっています。7人乗り、8人乗り、2WD、4WD、「e-POWER」とスマートシンプルハイブリッドを設定する5代目セレナ。中古車で買う際のチェックポイント、狙い目グレードをピックアップします。

Chapter
日産セレナとは?
5代目セレナを買うなら狙い目グレードは?

日産セレナとは?

日産 セレナ

5代目を数える日産セレナ。初代はバネットコーチの流れをくむモデルとして1991年6月に誕生し、フロントシート下にエンジンがあるセミキャブオーバーでした。80年代から90年代半ばくらいまで、バンやバンから派生したミニバンは、キャブオーバーが主流でした。
1999年に登場した2代目セレナは、3代目で販売を終了したラルゴと統合され、FRからFF化されたことで、広いキャビンを獲得しています。現在のミニバンが備えている前席左右間のウォークスルーや広い車内が特徴で、セミキャブオーバーよりも前席の乗降性が格段に向上。
2010年登場の3代目から全幅が5ナンバーサイズ枠を超える仕様も登場し、少しずつ全長、全幅、全高を拡大しながらキャビンや荷室を広げてきました。4代目にはスマートシンプルハイブリッド「S-HYBRID」も追加されています。
また、サードシートを低い位置に跳ね上げることで、後方視界を妨げない工夫も凝らされています。操作性やシートアレンジの多彩さも4代目でかなり煮詰まってきた感があります。

2016年登場の現行型セレナは、4代目よりもさらに室内長を180mm伸ばし、ハンズフリースライドドア、バックドア全体と上側の半分を開けられるデュアルバックドアを採用しています。前者は子どもを抱っこしたり、荷物で両手が塞がっていたりする際に便利。後者は荷物の大きさや、後方の障害物までの距離に応じてバックドアの開閉を2通りから選べるものです。

5代目のシートアレンジでは、シートを操作する際に必要な力を軽くできる工夫が施され、2列目のロングスライドによる「2列目超ロングスライドシート」が設定されています。
また、デビュー時のパワートレーンは、「MR20DD」型の2.0L直列4気筒ガソリンエンジン車、2.0L直列4気筒ガソリンエンジン車+「SM24」モーターを組み合わせる「S-HYBRID」が設定されていました。「S-HYBRID」は、回生エネルギーでバッテリーに電気を蓄え、アイドリングストップや発進加速時にモーターによるアシストを行うもので、構造的にも体感的にもエンジンが主役になります。
モーター駆動の出番は比較的少なめではあるものの、機構がシンプルでコストも抑えることが可能で、キャビンの広さなどに影響を与えないなどのメリットがあります。

5代目セレナを買うなら狙い目グレードは?

日産 セレナ プロパイロット

5代目セレナは、登場時から「プロパイロット」がセットオプションとして設定されています。そのほか、車両がステアリング制御を行う「インテリジェントパーキングアシスト」、夜間や悪天候時、ラゲッジに荷物を満載しても後方視界を確保できる「スマート・ルームミラー」、俯瞰映像を映し出す「アラウンドビューモニター」などをメーカーオプション設定するほか、4代目の2015年11月の一部改良で採用されたエマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報が採用されているのもうれしい点でしょう。

現行型を中古車で狙う際は、運転支援装備の「プロパイロット」搭載車はぜひ欲しいところです。とくに、高速道路を使って旅行や帰省などに出かけるなど、ロングドライブ時には、その有無がドライバーの疲れ具合をかなり左右します。
5代目登場時の初期型は、「S-HYBRID」でプロパイロット搭載車がオススメ。エアロ仕様は、人気のハイウェイスターだけでなく、ライダーやオーテック、ニスモという選択肢もありますが、タマ数はハイウェイスターやノーマル仕様が断然多くなっています。

100%電動駆動らしいスムーズな走りが魅力で、給油できれば航続距離にも不安がない「e-POWER」は2018年3月に登場。発進時から力強く、街中では静粛性の高さも魅力の同仕様は予算が許せばぜひ狙いたいところです。
26.2km/L(JC08モード)という低燃費も美点で、セレナの「S-HYBRID」は、トヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクァイアの「THSⅡ」と比べると、電動化らしさという点では差を付けられていた印象でしたが、発電用エンジンを積む「e-POWER」は、エンジンが回っていても走りそのものはモーター駆動なので、スムーズかつ回生ブレーキにより自在な減速フィールも得られます。もちろん「e-POWER」でも「プロパイロット」搭載車がオススメです。

ただし、「e-POWER」は車両重量などの都合もあり、7人乗り仕様、2WDのみになります。8人乗りあるいは4WDが必須条件という方は、スマートシンプルハイブリッドから選ぶことになります。
なお、7人乗り、8人乗りで悩んでいる場合は、前者の方が使い勝手ではより便利に感じるはず。7人乗りは、2列目と3列目間のウォークスルーが可能で、乗降性に優れるほか、2列目の座り心地もキャプテンシートの7人乗りの方が良好です。「e-POWER」には、2列目キャプテンシートに両側アームレストも備わります。ノーマル仕様か、ハイウェイスターかはデザインの好みによるでしょうが、中古車でも人気なのは後者になっています。

日産 セレナ

5代目セレナを狙う際は、予算が許せば「e-POWER」搭載車で、「プロパイロット」仕様のハイウェイスターがベストな選択。8人乗りもしくは、4WDが必須という場合はスマートシンプルハイブリッド仕様になります。
2WDか4WDかで迷うケースでは、非降雪地域であれば、前者を選択したいところ。「e-POWER」搭載車は、2WDでも雪上など滑りやすい場所でもモーター駆動により発進時からコントロールしやすく、回生ブレーキにより減速時のコントロール性が高い利点もあります。また、電動化による重量増が乗り心地や走行安定性にも寄与しています。たまに雪道を走る程度であれば、スタッドレスタイヤとチェーン(チェーン規制区間)でカバーできるケースが大半だと思われます。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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