100万円台で選べるおすすめの中古ミニバン
いざミニバンを買おうと思っても、中古車を含めると車種が豊富で、あれこれ比べているうちにいろいろと目移りしてしまうかもしれません。
燃費のよさ、運転のしやすさ、荷物がたくさんつめるかどうかなどなど、検討する項目はたくさんありますが、優先順位をきめて、できればいろいろと試乗して、しっくりときたミニバンを選びましょう。
ここでは編集部おすすめの5台を紹介します。
100万円台の予算があれば、ミニバンはいろいろと選択肢がある
上位モデルがエントリーモデルより優れているとはいえない
ミニバンは人気カテゴリーなので、自動車メーカーはコンパクトなエントリーモデルから贅を尽くしたハイエンドモデルまで、幅広く車種を市場に投入しています。
100万円台の予算で中古ミニバンの購入を考える場合、新車以上に車種の選択肢は広がり、さらにグレードやオプションなど、同じ車種でも違いが生まれます。
難しいのは、メーカーの上位モデルとして販売されている車種が、運転のしやすさや燃費などの面では中間モデルに劣るという理由から敬遠されるなど、値段が高ければいいとはいえないということ。
100万円台の予算では、年式が新しく走行距離5万キロ程度と状態は非常に良い不人気車種か、5〜7年落ちで走行距離は10万キロ前後の人気車種というパターンから選択することになるでしょう。
最優先する性能をまず考えましょう
色やデザイン、室内の居住性、エンジンの性能など、さまざまな観点で多くのユーザーから検討、比較され、その結果として同じミニバンでも人気不人気が発生します。
他の車種も同じですが、ミニバンの中古車を選ぶときには、どの要素を重視するかということが重要です。
基本的には走行距離や年式を基準にクルマの状態を優先するか、それとも室内の使い勝手や燃費性能など他の要素を重視するかということになります。
例をあげれば、後席に乗る人の快適性を優先してリアモニター装着を重視して選ぶという方や、見た目重視でエアロパーツが装備されたグレードを優先するという方など、人によって重視するポイントはさまざまです。
100万円台の予算があれば、ある程度の取捨選択ができますので多くのチェックポイントをつくっておき、優先順をつけて選ぶようにしましょう。
100万円台で選ぶおすすめの5台
トヨタ ヴォクシー
トヨタ ヴォクシーは、80系がターゲット。年式や距離の違いはありますが、ほぼすべてのグレードを購入することが出来ます。
80系には、ハイブリッドとガソリンモデルがあり、ハイブリッドモデルは1.8L、ガソリンモデルは2.0Lの直列4気筒エンジンです。
ハイブリッドモデルは、WTLCモード燃費が19.0km/Lと、気になるランニングコストも安く抑えることができます。
人気の「煌」シリーズは、ドアハンドルやフロントグリルなどのメッキ加飾に、室内のセンタークラスターパネルもピアノブラック塗装になるなど、欲しい装備がてんこ盛りされた限定モデル。
最終型の「煌Ⅲ」では従来はファブリックシートだったものが、ブランノーブと合成皮革に変わり、LEDルームランプやナノイーなど、快適性がアップしています。
また「煌」シリーズはスライドドアが左右ともパワースライドドアになっているのに対し、ベースとなっている「ZS」グレードはメーカーオプション。装着されていない個体もあるので、中古車購入前には確認が必要です。
日産 セレナ
日産 セレナは、先代モデルであるC27型がターゲットです。
e-POWERやデュアルバックドアやハンズフリースライドドア、クラスナンバーワンの低燃費など、先進の機能がてんこ盛りでデビューしたセレナは、e-POWERは前期型、ガソリンエンジン車は前後期ともに100万円台で見つかります。
全長4,690mm×全幅1,700mm×全高1,870mmと、取り回しのしやすいサイズですのでミニバン初心者でも気負うことなく運転することができます。
足を動かすだけで開閉できる「ハンズフリースライドドア」と、リアゲートがガラス部分のみとゲート全体の2種類の開き方ができる「デュアルバックドア」は、セレナならではの子育てファミリーに優しい装備です。
プロパイロットはメーカーオプション。USB電源ソケットはメーカーオプションまたはグレード別設定なので、購入前に装備の有無を確認しましょう。
ボディは標準タイプとエアロタイプの「ハイウェイスター」が準備され、好みや使用方法により選ぶことができます。
また中古車のタマ数は少ないものの、4WDモデルも存在しますので寒冷地などの方にもおすすめです。
トヨタ アルファード
トヨタの人気ミニバンであるアルファードは、2008年デビューで先々代の2代目にあたる20系と、2015年デビューの先代、3代目30系がターゲットです。
装備や低走行車を選ぶなら10系アルファードもアリですが、10系は各部の経年劣化が心配。新しさを求めるのであれば30系を選ぶことになります。
ただし30系は、前期モデルかつ走行距離は10万キロ前後という物件になりますから、故障などが不安という方は中古車保証がついているお店で購入すると良いでしょう。その際、中古保証はお店や代理店によっても違いがあるので、内容をよく吟味してください。
パワートレインは、20系が2.4L直列4気筒と3.5L V型6気筒のガソリンエンジンと、2.4Lハイブリッド。30系は2.5L直列4気筒と3.5L V型6気筒と、2.5Lハイブリッドというラインナップです。
20系アルファードのおすすめは、ガソリンエンジン車に用意された特別仕様車「S"type GOLD”」と「S"type GOLDⅡ"」です。
専用アルミホイールをはじめ、スモークメッキのフロントグリルとバックドアガーニッシュを備えた外観に、内装はゴールドをあしらった黒木目パネルやセンタークラスター、アルカンターラの表皮とサイドに本革とブラック人工皮革をあしらったシート、デュアルパワースライドドア、パワーバックドアなどを標準装備。
「S"type GOLDⅡ"」では、100Vのアクセサリーコンセントも用意され、ちょっとした電源確保にも使えます。
ハイブリッドモデルは20系モデルであれば100万円台で購入可能ですが、ガソリンモデルをチョイスしたほうが多くの物件から選ぶことができます。
ホンダ ステップワゴン
ホンダ ステップワゴンは、2015年から2020年まで販売された3代目のRP系がターゲットになります。
搭載される1.5L直噴VTECターボエンジンは、先代(2代目)の2.0Lエンジンと同等の110kW(150PS)のパワーと、203Nmのトルクを発生しながら、燃費を向上したダウンサイジングエンジンで、年間の自動車税も3万4500円(1.5L〜2.0Lは3万9500円)とリーズナブルなことがポイント。
いっぽう2017年9月に行われたマイナーチェンジでスパーダに搭載されたハイブリッドは、2モーターの「SPORTS HYBRID i-MDD(現e:HEV)」で、低中速ではシリーズ式、高速域ではパラレル式と使い分けることで燃費と性能を両立しています。
また跳ね上げ式のみならず横開き式にもなるリアの「わくわくゲート」など、ホンダらしい独創的な技術を搭載したミニバンです。
ボディタイプは、標準ボディとエアロタイプの「スパーダ」の2種類。ボディサイズは、全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,840mm(標準ボディ)というもので、5ナンバーサイズしか入庫できないという駐車場問題もクリアします。
先進安全装備のHonda SENSING(ホンダセンシング)は、当初は全グレードにメーカーオプションでしたが、2018年モデルからはHonda SENSINGを装備したグレードも用意されています。
トヨタ シエンタ
トヨタのコンパクトミニバンであるシエンタは、2017年デビューの先代モデル170系がターゲットです。
全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,675mmの5ナンバーサイズにきっちりと収まるシエンタの乗車定員は、3列シートの6人と7人、2列シートの5人乗り「ファンベース」の3種類。
パワートレインは、1.5Lのガソリンエンジンとハイブリッドが用意されており、WLTCモード燃費はガソリンエンジンが17.0km /L 、ハイブリッドは22.8km/L(いずれも2WD)です。
フルタイム4WDは、ガソリンモデルのみでハイブリッドにはありません。
「Activ&Fun」をコンセプトとするエクステリアデザインは、トレッキングシューズをイメージしたシャープでアクティブな造形に。可愛い路線の現行モデルがちょっと馴染まないという方は、比較的程度のいい物件が多い、いまチャンスです。
乗り降りの際に気になる地上からフロアまでの高さが2WDモデルであれば330mmという高さで、小さい子さんやお年を召した方も乗降しやすいというのも考えられているポイントです。
メーカーオプションの衝突支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」は、2018 年のマイナーチェンジでアップデート。ふみ違い防止のセンサーなども搭載されているのでこちらの装備が必要な方は年式も確認して購入しましょう。
ファミリーで使うイメージの強いミニバンですが、ボディサイズや乗車人数だけではなく、ナビが交換できるタイプの車は最新のカーナビをインストールしてみたり、社外のシートカバーやアルミホイールなどに交換するなど、自分だけのカスタマイズミニバンに仕上げるのもありだと思います。
そんな遊び方ができるのも、リーズナブルな中古車の特権です。