コスパ重視で狙うならこれ!トヨタ ハリアー3代目(60系)の特別仕様車・中古で買い得なおすすめの4台を徹底解説
2020年にデビューした4代目(80系)に注目が集まっているトヨタ ハリアーですが、中古車となった先代の3代目(60系)も相変わらず人気です。
なかでも特別仕様車は、専用のカラーや外装で、ほかとは違ったハリアーに乗りたい、より高級感のあるハリアーが欲しいといったユーザーの希望を満たしてくれる仕様で、中古市場でも引く手あまたの存在です。
ここでは、そんな 3代目ハリアーに用意された4台のおすすめ特別仕様車を解説します。
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- うす紫の内装で特別感を演出「PREMIUM"Style MAUVE"」
- 2種類のグレーを巧みに配した内装「PREMIUM”Style ASH"」
- ブラック×ブルーの内装で高級感と軽快感を演出「PROGRESS”StyleBLUEISH”」
- ブラック系で統一したシックな仕様「PREMIUM"Style NOIR“」
- 安全性能で選ぶなら後期型の特別仕様車がおすすめ
特別仕様車は、通常、新車がデビューした数年後に販売台数が落ちてきたときのカンフル剤や、モデルチェンジ前に残った在庫車両をさばくために設定されます。
と書くとなんだかハズレモデルに思えますが、多くの特別仕様車は人気グレードをベースに、ユーザーから希望の多いオプションパーツを追加しながら販売価格も抑えたお買い得モデルとなっており、ユーザーのなかには特別仕様車を手に入れるため、あえて新車を買い控える人がいるほどです。
そういった意味で最後まで高い人気を維持してきた3代目(60系)ハリアーは、特別仕様車を必要としないモデルでした。
それでも2013年から2020年までの約7年のあいだに、4台の特別仕様車が販売されました。
オプションパーツと専用装備が追加された特別仕様車は、販売された台数が少ないことも手伝って中古車市場でも人気です。そんな3代目ハリアーの特別仕様車を解説します。
うす紫の内装で特別感を演出「PREMIUM"Style MAUVE"」
3代目(60系)ハリアーにはじめて設定された特別仕様車が、2015年の一部改良と同時にリリースされたPREMIUMグレードをベースにしたPREMIUM "Style MAUVE”(プレミアム スタイル モーヴ)と、パノラミックビューモニターをはじめ、レーンディパーチャーアラート、プリクラッシュセーフティシステムを標準装備して安全性能が高められたPREMIUM ”Advanced Packege“をベースにしたPREMIUM ”Advanced Packege・Style MAUVE"(プレミアム アドバンスド パッケージ スタイル モーヴ)です。
MAUVEは薄い紫色(ふじ色)を表すフランス語。そのネーミング通り、インストルメントパネルやドアトリムに専用の内装色“スティールモーヴ”を採用するとともに、アルカンターラ+合成皮革を使ったシートにのステッチと、シートベルトはダークバイオレットを採用。
あわせてシフトパネルがピアノブラックに青紫基調の淡いオーロラ模様(ファシネイトブラック)に変更されるなど、うす紫色をベースにした大人の内装に仕立て上げられています。
また運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート(には、マイコンプリセットドライビングポジションシステムと快適温熱シート(運転席・助手席)を装備。
さらにブラック塗装に切削光輝を施した専用18インチアルミホイールを特別装備するとともに、外板色には特別設定色レッドマイカメタリックを含む全5色が設定されました。
3代目ハリアーの大人の内装がさらにシックに仕上がっているPREMIUM"Style MAUVE"およびPREMIUM ”Advanced Packege・Style MAUVE"は、紫色が好きな人は見つけたら即買いです。
2種類のグレーを巧みに配した内装「PREMIUM”Style ASH"」
2016年には、PREMIUM”Style ASH"(プレミアム スタイル アッシュ)と、PREMIUM”AdvancedPackage・StyleASH”(プレミアム アドバンスド パッケージ スタイル アッシュ)が設定されました。
英語で灰色を表すネーミングのASHは、グレーを基調にした特別仕様車です。
装備は、ウォームグレーの合成皮革とライトグレーのウルトラスエードを組み合わせた専用シートに、ウォームグレーのインストルメントパネルやドアトリムには、ライトグレーのステッチを施してASH感を高めています。
またステアリングはピアノブラック調の本革巻き3本スポークステアリング、シフトパネルはブルーの輝きを持たせたヘアライン調加飾にするなど、高級感溢れる仕様になっています
さらに電動パワーシートが運転席(8ウェイ)、助手席(4ウェイ)ともに装備されるほか、ステアリングポジションとシートポジションのメモリー機能であるマイコンプリセットドライビングポジションシステムや、快適温熱シート(運転席・助手席)などが特別装備として追加されます。
エクステリアのボディカラーは、特別専用色ブルーメタリックとほかに5色設定。ホイールは18インチの切削加工とサイドをブラックで締めた専用品で、全体をスタリッシュに仕上げています。
ブラック×ブルーの内装で高級感と軽快感を演出「PROGRESS”StyleBLUEISH”」
2018年に発売された特別仕様車が、PROGRESS”Style BLUEISH”(プログレス スタイル ブルーイッシュ)と、PROGRESS“Metal and Leather Package・Style BLUEISH” (プログレス メタルアンドレザー パッケージ スタイル ブルーイッシュ)です。
2017年のマイナーチェンジで追加された最上位グレードのPROGRESSと、ヘアライン加飾の施されたシフトパネルにプレミアムナッパ本革シート、シートヒーターベンチレーション、T-conect SDナビゲーション+JBLスピーカーなどを装着した上級パッケージのPROGRESS “Metal and Leather Package”をベースにしたもので、今回のキーカラーは文字通りブルーです。
内装は、ブラック×ブルーのシート表皮に、シフトパネルやドアスイッチまわりにはブルー木目のパネルを採用。
さらにシート、本革巻きステアリング、インとルメントパネル、ドアトリムなどには、ブルーステッチでアクセントをくわえています。
ボディカラーは、スパークリングブラックパールクリスタルシャインとブラックマイカの2色で、ターボ車にはブラック加飾、それ以外のガソリン車とハイブリッド車はスモーク調メッキで、ヘッドライトがシャープな雰囲気にカスタマイズされています。
ホイールはプラック塗装に切削光輝を施した18インチアルミホイールを装備するとともに、フードモールやサイドプロテクションモールを漆黒メッキにするなど、さりげなく差別化が図られています。
ブラック系で統一したシックな仕様「PREMIUM"Style NOIR“」
60系ハリアー最後の特別仕様車のPREMIUM"Style NOIR”(プレミアム スタイル ノアール)」は、2019年7月に発売されました。
2.0L NAエンジンのPREMIUMをベースに、内装はステアリングスイッチまわりやインストルメントパネル、ドアトリムなどにダークシルバー塗装を施すとともに、メーター内部、ドアスイッチベース、シフトパネルにピアノブラック加飾を採用し、室内をシックな雰囲気に仕上げました。
いっぽう外装は、ブラック塗装に切削をして光らせた専用18インチアルミホイールと、スモーク調メッキ加飾でブラックアウト風の仕上げとなったヘッドライト、漆黒メッキのフードモールとサイドプロテクションモールを採用し、上質さと洗練された印象を強めています。
またアクセルとブレーキの踏み間違いやアクセルの踏みすぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を特別装備することで、安全性能も向上させました。
注意したいのは、ほかの特別仕様車とは異なり、PREMIUM"Style NOIR”は2.0Lガソリン車のみの設定となっていること。
ハイブリッド車や2.0Lターボ車の設定はありませんが、REMIUM"Style NOIR“は車両全体をブラックでまとめた仕様で、たたずまいからも特別感がただよう、ハリアーをシックに乗りこなしたい方にはぴったりの1台となっています。
安全性能で選ぶなら後期型の特別仕様車がおすすめ
それぞれにテーマカラーが設定されて、似て非なる魅力を放っている3代目ハリアーに用意された4台の特別仕様車。小技を効かせたパーツ装着と仕上がりは、メーカーならではのものです。
安全性能で選ぶなら、Toyota Safety Sense Pを標準で装備するPROGRESS”Style BLUEISH”またはPREMIUM"Style NOIR“がおすすめです。