5年5万kmを超えたら乗りつぶした方がお得!? 車を買い替えるべき時期とタイミング

愛車を購入してから10年が経った...。走行距離が10万kmを超えた...。こんなときに、車を買い替えるべきかどうか迷ったことはありませんか?
特に車が古くなり修理が必要になってくると、買い替えたほうが維持費がかからずにお得ではないかと考える人もいるかと思います。
では、どの時期に車を買い替えれば本当にお得なのでしょうか?車を買い替えるべき時期についてまとめました。
- Chapter
- まずは、買い替える理由を明確にする
- 「3年3万km」が車を売る一つの目安
- 5年5万kmを超えたら乗りつぶしてしまいましょう!
- 13年を超えたら、買い替えましょう!
- 新車に買い替えるか、中古車に買い替えるか
まずは、買い替える理由を明確にする

車を買い替える前に、まず自分が車を買い替えたい理由について考えてみましょう。
子供が産まれて大きい車が必要になった、新しい車が欲しくなったなど、車を買い替えるべき理由が明確ならば買い替えもアリだと思います。
しかし、車齢が10年を超えたまたは走行距離が10万km以上になった、などという理由なら、買い替えはオススメしません。
10年10万kmは、車のコンディションを図るうえでの目安ではありますが、最近は10年10万km以上を過ぎても故障なく走っている車もありますし、買い替えの際に売却しても高く売れないからです。
また現状、特にトラブルを抱えている状態でなければ、維持費よりも新しい車を購入するほうが高くつきます。
ですから、現在の愛車は乗れなくなってしまうまで、乗りつぶしてしまったほうが経済的です。
車齢13年以前なら、自動車税や重量税、自賠責保険料などの法定費用は他の車と同じ、古くても車検代に掛かる費用に大きな違いはありません。
走行距離や使用年数によって、タイミングベルト、ブレーキ、ドライブシャフトといったパーツの交換が必要になりますが、それでも長い目でみれば車を購入するよりも安価です。
「3年3万km」が車を売る一つの目安

一般的にディーラーの下取り価格は、3年3万kmまでがもっとも高く、5年5万kmを境におおきく下落する傾向にあります。
特にトヨタの人気ミニバン、アルファード/ヴェルファイアのようなリセールバリュー(再販価値)が高い車の場合は、3年3万km以内に乗り替えても損はしません。
トヨタの公式サイトによると、2021年式のアルファード 2.5Gの場合、下取りの参考総額は約346万円となっています。※下取り価格は2023年7月14日時点のもの
2020年1月のアルファード 2.5Gの新車時価格は453万9000万円なので、100万円ほどの下落。また新車は購入してから3年間は車検がないので、それらに関する出費もありません。
仮に3年ごとに新車を乗り換えるなら年間で30万円ほどで、アルファードの新車に乗り続けることができる計算です。
また人気車種なら購入時とほぼ同じ値段で、3年後に売るということができる場合もあります。
生活に余裕があり新車を購入する資金が十分にある、つねに新しい車に乗っていたいという方は、3年3万km以内で車を売ることを考えてもいいでしょう。
また、最近は、数年後のリセールバリューをディーラーが保証してくれる「残価設定ローン」というものもあります。
ひとつの車に長く乗るつもりがないなら、3年3万km以下で売ってしまいましょう。
5年5万kmを超えたら乗りつぶしてしまいましょう!

5年5万kmを超えた車は乗りつぶしてしまったほうが良いケースもあります。
前述した通り、車は5年5万kmを超えてしまうと下取り価格が下落します。
先程と同じくアルファード 2.5Gを例にすると、2017年式の下取りの参考総額は約228万円と、2年2万キロの違いで100万円以上価値が下がってしまいます。
※下取り価格は2023年7月14日時点のもの
それでも5年5万kmを超えた車を売却する際は、下取りに出す前に一度ネットの一括査定を利用するとよいでしょう。
年数が古いからという理由で通常の相場価格よりも安く下取りされてしまうことがあるからです。
ちなみに、ネットでの一括査定を利用した場合のアルファードの平均相場は、2017年式で〜 746万円となっており、下取りよりも買取に出したほうが高く売れる場合もありそうです。
売却予定で距離や年数が経過している車をお持ちの方は、ネットの一括査定を利用してみてはいかがでしょうか?
13年を超えたら、買い替えましょう!

先ほどから車を乗りつぶすことをオススメしてきましたが、初度登録から13年が経過した車は買い替えを考えてみましょう。
なぜなら、13年を超えた車は環境に悪いとされ、税金がかさんでしまうからです。
現在の税制では13年を経過した車は、自動車税を約15%ほど余分に支払わなければならなくなっています。
重量税も同様で、こちらは18年を経過すると、さらに金額が増加します。
気になるのは、こうした古くなった車の処分です。
ディーラーの下取りではまず高額査定は見込めませんので、廃車や多走行車を専門の買取業者に査定を依頼するのがよいでしょう。
専門の業者に依頼をすれば、多走行車を買い取ってくれるだけでなく、廃車の手続きやレッカー車の手配などをすべて無料で行ってくれます。
愛車の年数が13年を超えてしまったら一度、廃車にすることを考えてみてはいかがでしょうか?
新車に買い替えるか、中古車に買い替えるか

前述した通り、常に新しい車に乗りたいという方は、3年ごとに新車を買い替えることをオススメします。
しかし、一番よいのは新車を購入して、廃車になるまで乗りつぶすことです。やはり買い替えが多いとそれだけ出費が多くなってしまうからです。
ただ新車を買うお金がないけど車が必要だといった方や、免許取り立て、結婚して家族が増えるので、といった方は中古車をオススメします。
免許の取りたての方は事故に遭ってしまう機会も多いですし、環境の変化が大きい方は急きょ車を買い替えなければならないことも少なくありません。
中古車を乗り継ぎながら、生活環境や収入が安定してから新車に買い替えるほうが、出費が少なくすむでしょう。
まずは、50万以下で購入できる安価な中古車の中から自分に合った中古車を探してみてはいかがでしょうか?