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広い室内空間を贅沢に使った4人乗りのレクサス製ミニバン「LM」とSUV「LX」を比較

レクサス LM 500h

2023年10月に発表された“ラグジュアリームーバー”のレクサス LM

全長5m超えのボディサイズで、価格2,000万円という条件でライバルを考えると、国産車では同じブランドのフラッグシップSUV、LXしか該当しませんでした。

ここでは贅を尽くした4人乗りのフラッグシップモデルであるLMとLXを比較してみたいと思います。

Chapter
2000万円のLMと1800万円のLX!
クロカン系SUV専用のGA-Fプラットフォームを採用するLX
レクサスの最高峰ミニバンとSUVを比較する
広さはミニバンのLMに軍配。装備ではLXも負けてない
運転支援機能はLMのみ”Lexus Teammate“を装備

2000万円のLMと1800万円のLX!

レクサス LM 500h

次世代レクサスの新たなフラッグシップとして2023年10月に登場したレクサス LM。対するレクサス LXは2022年1月に2代目となる現行モデルが登場しました。

どんな路面状況でも優雅な移動体験を提供するフラッグシップSUV のLXに用意されるグレードは、LX600、悪路走破性を高めたLX600 “OFFROAD(オフロード)“、4人乗りのLX600”EXECUTIVE(エグゼクティブ)“の3種類。

車両本体価格は、LX600が1,250万円、LX600 オフロードが1,290万円、LMのライバルとしてピックアップしたLX600 ”エグゼクティブ”が1,800万円となっています。

クロカン系SUV専用のGA-Fプラットフォームを採用するLX

レクサス LX600 "EXECTIVE"

現行型LX600は、基本骨格に伝統のラダーフレームに刷新をくわえたGA-Fプラットフォームを採用。さらに最新の溶接技術などの活用によって高剛性と軽量化を実現し、衝突安全性能、静粛性そして走行性能の質感を向上させています。

ボディは、高張力鋼板や、ボンネット、ルーフ、ドアパネルにアルミニウムを採用することで、従来型との車両重量比で約200kgのダイエットを実現。

3.5L V型6気筒ガソリンツインターボをメインとしたパワートレインは、搭載位置を従来型より後方に70mm、下方に28mm移動して、低重心化と前後重量配分の改善を実現しました。

レクサス LX600 "EXECTIVE"

駆動方式はフルタイム4WDで、センターパネルに設置されたダイヤル操作でH4(ハイレンジ)とたL4(ローレンジ)の切り替えが可能ほか、スタックした場合の脱出時や急な降坂路の走行などで威力を発揮するセンターデフロック機構も備えています。

さらに路面状況に応じた走行支援を6つのモードから選べるマルチテレインセレクトをはじめ、超低速走行が可能なクロールコントロールやダウンヒルアシストコントロールといった最新鋭の電子デバイスによってどんなシチュエーションでも安心を提供してくれます。

運転支援機能は、先進の予防安全技術である“Lexus Safety System+”を標準装備します。

これらを踏まえて、同じ4人乗りのレクサス LM500h ”エグゼクティブ”とLX600 ”エグゼクティブ”を比較してみましょう。

レクサスの最高峰ミニバンとSUVを比較する

ボディサイズは、LM500h "エグゼクティブ"が全長5,125mm×全幅1,890mm×全高1,955mmに、ホイールベース3,000mm、車両重量2,460kgです。

対してLX600 "エグゼクティブ"は、全長5,100mm×全幅1,990mm×全高1,895mmに、ホイールベース2,850mm、車両重量2,600kgです。

全長はほぼ同じですが、全幅はLX600が100mm広く、全高はLM500hが60mm高く、ホイールベースはLM500hが150mm長くなっています。

数字で比較するまでもなく、室内空間の広さはミニバンのLM500hのほうが勝っています。

レクサス LM 500h

パワートレインは、LM500hが2.4L直列4気筒ガソリンターボエンジンとフロント&リアモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、システム最高出力は273kW(371PS)を発生。

トランスミッションは6速ATです。

 レクサス LX600 "EXECTIVE"

対してLX600は、3.5LのV型6気筒ガソリンツインターボで、最高出力305kW(415ps)/5,200rpmと最大トルク650Nm/2,000〜3,600rpmを発生。トランスミッションは10速AT。

駆動方式はLM500h、LX600ともにフルタイム4WDです。

ただしLM500hに採用されたAWDシステムの「DIRECT4」は、接地荷重に応じて四輪の駆動力を緻密に制御することで、アクセル操作に呼応する高いレスポンスと安定感のあるコーナリング性能を両立すると同時に、ばね上姿勢の変化も抑制し、乗り心地の向上にも貢献。これにより室内の床はフラットなままです。

LX600は、ダイヤル操作で4Hと4Lを切り替えられるコンベンショナルなフルタイム4WD。センターデフロック機構やマルチレテインコントロールを備え、あらゆる環境で最高の性能を発揮します。

燃費性能(WLTCモード)は、LM500h "エグゼクティブ"が13.5km/L、LX600 "エグゼクティブ"は8.0km/Lと大差でLM500hがリードしています。

広さはミニバンのLMに軍配。装備ではLXも負けてない

室内のリアシートは、いずれも左右独立で乗車定員は4名です。

LM500h  "エグゼクティブ"のシートは、オットマン伸縮量を延長しつつ、パーテーションとの距離を保つことで、前方に余裕のあるスペースを確保。

シートヒーターとベンチレーションが備わるほか、アームレストとオットマンにもヒーターを採用

アームレストに収まるテーブルはタブレット端末やノートパソコンを操作できる十分なサイズとなっています。

さらに、エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御し、乗員に最適な車内環境を実現するリアクライメントコンシェルジュを採用しています。

いっぽうLX600 "エグゼクティブ"の専用リアシートは、頭部、腰、臀部を優しく包み込む凹形状のヘッドレスト、シートバック、クッションを採用し、高いホールド性を確保しています。

またリラックスモードスイッチで助手席を前方に移動させると同時に、座面角度とリクライニング角を最適な位置にセット

さらに助手席ヘッドレストとリアシートディスプレイを倒して前方視界を広げ、オットマンを展開し、最大レッグスペース1,000mmの寛ぎの空間を創出します。

リアシートのさまざまな機能や装備を集中管理するリヤコントロールパネルとその周辺は、使い勝手を最優先に細部にまでこだわった設計です。

運転支援機能はLMのみ”Lexus Teammate“を装備

レクサス LM 500h

LM500h "エグゼクティブ"には、安全運転支援機能の “Lexus Safety System+”にくわえ、高度運転支援技術の”Lexus Teammate“が標準装備され、安全性と快適性を高めています。

いっぽうLX600 "エグゼクティブ"は、安全運転支援機能の “Lexus Safety System+”にパーキングサポートブレーキ、マルチテレインモニター、ヒルスタートアシストコントロールなどで安全性と悪路走破性を高めます。

レクサス LM 500h

ボディタイプは異なりますが、レクサスブランドのフラッグシップモデルに相応しいラグジュアリーな室内空間と高性能な走りが魅力のLM500h "エグゼクティブ"とLX600 "エグゼクティブ"

ショーファードリブンとしての使用であればLM。あらゆる環境で高い走破性を発揮し、後席の快適性を求めるのであればLXと、使い方によってベストなチョイスは変わります。

いずれもリセールバリューに優れる2台ですが、決して安くない買い物なので、購入前にはじっくり検討することをおすすめします。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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