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中古で三菱・i(アイ)を買うならこのモデルがおすすめ!

三菱 i 初代

エンジンを後方に積み、後輪を駆動するリヤミッドシップというレイアウトに、タマゴ型の流麗なフォルムを備えた三菱自動車のi(アイ)は、近年の軽自動車の中でも画期的といえる存在です。

後に、世界初の量産バッテリーEVであるi-MiEVのベース車にもなりました。

現在の中古車でのタマ数は豊富とはいえませんが、スタイリングや走りが気になる方は、そろそろ乗っておきたい時期に差しかかっています。

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軽自動車の歴史の中でもエポックメイキングといえる存在
2代目に受け継ぐことなく終了するも世界初の量産EVであるi-MiEVのベースに

軽自動車の歴史の中でもエポックメイキングといえる存在

三菱 i 初代

リヤミッドシップ(エンジンを後輪車軸の前に配置)を採用した三菱iは、フロントボンネット内にエンジンがないため、タマゴ型の流麗なフォルムを実現しています。

フロア下にエンジンを積むフロントミッドシップを採用した、「天才タマゴ」こと初代トヨタ・エスティマもまさにこうした流麗なカタチでした。

「新コンセプトの未来形スモール」を謳う三菱iは、2006年1月に発売。登場前から話題を集め、発売後はグッドデザイン大賞や各カーオブザイヤーを獲得しています。

リヤミッドシップの利点は、スマートなシルエットだけではありません。

回頭性に優れるなどフットワークの良さも美点でした。リヤエンジンの割に、エンジン由来の音や振動も当時としては抑えられていて、快適性も備えています。

一方で、ハイトワゴンが主流になっている現在の軽自動車と比べてしまうと、シートサイズや後席の足元、頭上空間はやや狭く感じるかもしれません(当時の軽自動車としては、ごく普通といえるサイズ感でした)。

三菱 i 初代

軽自動車の新時代を切り拓く「革新的なプレミアムスモール」を商品コンセプトとして掲げたi。同モデルよりも先に、スバルのR2やR1、スズキ・ツインなど個性的な軽自動車が生まれていたことも市販化の実現の背景にあるでしょう。

また、リヤミッドシップの採用は、「デザインと居住性」、「居住性と衝突安全性」という二律背反するテーマを高次元で克服するため採用され、先述したようにタマゴ型の未来感あるスタイリングや軽快な走りを実現

さらに、全方位からの優れた衝突安全性も謳っていました。

発売時のエンジンは、軽量・小型化が図られた新開発のアルミ製シリンダブロックの3気筒MIVECターボエンジンで、動力性能と燃費性能の向上が盛り込まれています。

2006年10月にNAエンジンが追加されるとともに、フットワークがさらに磨かれています。

2代目に受け継ぐことなく終了するも世界初の量産EVであるi-MiEVのベースに

三菱 i

2007年12月、2008年12月、2009年11月、2010年8月、2012年7月に一部改良を含めた改良を受け、商品改良を重ねるものの、フルモデルチェンジを受けることなく約7年のモデルライフを終えました。

それでも先述したように、世界初の量産電気自動車であるi-MiEVを生み出し、その電動化技術は、ミニキャブMiEVにも受け継がれています。

また、現在のeKクロスEV/日産SAKURAに、直接その技術が活かされているわけではないそうですが、現在の軽EV投入にあたり、i-MiEVで得られたメリット、デメリットは商品化にも何らかの影響を与えているはずです。

三菱 i

冒頭で触れたように、現在の中古車市場の物件数は、決して多くはありません。

それでも手に入りにくいほど少なくはなく、ほとんど走っていないような個体や3万km程度の物件も散見されます。

動力性能で優れるのは当然、ターボ車ですが、販売終了から10年近くなっていますので、コンディション最優先で選びたいところです。

2012年7月の一部改良では、ドアミラーを大型化し、視認性を向上。ヘッドレストも大型化され、ISO-FIXチャイルドシートアンカーが標準装備されるなど、安全装備が強化されています。

最後期型で走行距離が短く、状態のいい物件を狙いたいところです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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