俊敏な走りで新天地へ【 クラウンスポーツ 】土屋圭市が峠試乗インプレ!伝統と革新を融合した華麗な外装デザイン・洗練された内装を工藤貴宏 沢すみれが徹底解説
今回ご紹介するのは…新生クラウン4モデルの一角、「クラウンスポーツ」。
新型クラウン第一弾の「クラウンクロスオーバー」を去年ご紹介したことは記憶に新しいでしょう。
今回のクラウンスポーツは、4モデルの中で最もコンパクトなSUV。
その名の通りスポーティで機敏な走りを楽しめるモデルです。
格式と伝統を重んじてきたものの、今回のモデルチェンジで大きく方向性を変えてきたクラウン。
そのチャレンジはどのように評価されるのか?内外装と走りを徹底チェックしてみましょう!
- Chapter
- SUV化したクラウン?!
- 「スポーツ」はクラウン4シリーズの中で最もスポーティ
- デザイン最優先!斬新なエクステリア
- 荷室の大きさは十分!1500Wの電源も備える
- 後席の広さはまずます。ガラスルーフが開放的
- クラウンらしい洗練されたインパネ!
- 試乗インプレッション!スポーツの名に恥じない走り
- クラウンの伝統と革新が融合
- クラウンスポーツの解説を動画で観る
SUV化したクラウン?!
今回ご紹介する車は、16代目の新生クラウン4モデルの一角、「クラウンスポーツ」です!
クロスオーバー、セダン、スポーツ、エステートとある4ボディのうちの一つです。
なんと言っても特徴は、SUVのクラウンだということ!
果たしてこの一新したボディの中に、”クラウンらしさ”は残っているのか。
徹底検証で探っていきます!
「スポーツ」はクラウン4シリーズの中で最もスポーティ
”クラウンスポーツ”の名に相応しい走りを実現するため、新型クラウンの中では一番コンパクトなボディサイズになっています。
全長は4720mmで、クロスオーバーと比べて210mmも短いです。
この車両のパワートレインは、2.5リッターのハイブリッドで、その他にプラグインハイブリッドも用意されています。
デザイン最優先!斬新なエクステリア
エクステリアデザインは斬新で、輸入車のような顔立ちです。
サイドはダイナミックなラインを大きく描き、躍動感があります。
また、リアフェンダーが大胆に張り出し、くびれたデザインはスポーツカーさながらです。
そして一番特徴的なのが、近未来的なヘッドライトです!
上部の細いラインがヘッドライト…かと思いきや、その下にある丸型ライトがヘッドライトにあたります。
見た目は小さいライトであるため、機能性が気になりますが、これも技術の進歩なのでしょう。
最近のクルマは重量化と大型化が進んでいますが、このクラウンスポーツも例に漏れず、車両重量は1,810kg。
なかなかの重量級ですが、4WD駆動でどのような走りを見せてくれるのか気になるところです。
この先進的なデザインには裏話があり…。
通常の車両開発では、デザインを優先すると実用性やパッケージングが犠牲になってしまうため、デザインと機能性の妥協点を探りながら設計を進めることが一般的です。
ところがこのクラウンスポーツは、デザイナーのスケッチイメージを実現することを最優先に、車両設計を進めていったのだそうです。
荷室の大きさは十分!1500Wの電源も備える
荷室容量をチェックしてみましょう。
リアオーバーハングが短いように見えますが、黄色い巨大なスーツケースが縦に入るほどの奥行があり、容量としては十分と言えるでしょう。
もちろん後席を倒せばフラットな空間が生まれますし、1500wの電源を備えているのも嬉しいポイントです。
後席の広さはまずます。ガラスルーフが開放的
後席の空間は十分な広さ。
ホイールベースが2,770mmのため、足元空間が広々!というわけではないものの、ボディサイズを考えれば十分な居住空間を実現しているといえるでしょう。
オプションで11万円を支払えばガラスルーフを装備でき、開放感は抜群に。
デジタルルームミラーを備え、後方視認性も問題ないでしょう。
クラウンらしい洗練されたインパネ!
ダッシュボードのデザインは、どこかで見覚えがある方もいるのでは…?
そう、クラウンクロスオーバーと共通の設計なのだそう。
ボタンが整然と並んだ機能的なデザインのダッシュボードは、同じクラウンとして統一されているのでしょう。
もちろん、シートヒーターやスマートフォンを差し込んで充電できるスペース等、利便性に配慮した設計となっています。
クラウンの内装で感心させられるのは、初見でも操作に困らないということ。
先進性ばかりを追求して全ての操作が液晶パネルに集約されたクルマに乗っていると、「エアコンはどうやって調整するんだ…?」「どの機能がどこにあるのかわからん…!」と困ることが多々あるでしょう。
クラウンのインテリアは重要な機能を物理ボタンとして配置し、直感的に操作しやすいデザインになっています。
試乗インプレッション!スポーツの名に恥じない走り
試乗に出かけてみると、優しくて質感高い加速感に一同 感心。
アクセルのレスポンスも違和感がなく、意のままにトルクがついてきます。
気になるハンドリングも、「スポーツ」の名に恥じぬ俊敏な動き。
4WS(後輪操舵)の働きによって気持ちよく曲がるだけでなく、どっしりと4輪が地面をつかむような接地感があり、安定したコーナリングができます。
上質で快適な乗り心地を提供しながらも、峠道を気持ちよく駆けぬけるハンドリングを実現していることが驚きです。
クラウンの伝統と革新が融合
新世代のクラウンは従来のイメージにとらわれないチャレンジングなモデルではあるものの、機能美を追求したデザインと走りの質感高さは、クラウンの伝統を受け継いだものでした。
長い歴史をもつクラウンですが、その歴史の中には「変革とチャレンジ」も沢山ありました。
今回の革新されたクラウンがどのように受け入れられていくのか、今後も見逃せません。
クラウンスポーツの解説を動画で観る
クラウンスポーツの解説動画は、下のリンクからご覧ください!