中古でスズキ・ソリオを買うならこのモデルがオススメ!
ワゴンR派生の登録車として誕生したワゴンRワイド、ワゴンR+(プラス)まで遡るスズキ・ソリオは、2010年に登場した2代目ソリオ(ソリオ単体の車名では、2010年登場の新型が初)からスライドドアを採用しています。
現在でこそ2016年登場のダイハツ・トール/トヨタ・ルーミーというライバルがいますが、コンパクト(スモールカー)クラスの両側スライドドアモデルを牽引してきました。
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- ワゴンRの登録車版(派生モデル)として誕生した、ソリオ以前のご先祖モデル
- 両側スライドドアを採用した2代目ソリオからタマ数が揃う
- 中古車市場でタマ数が揃っていて、価格・性能や装備面でも狙いは3代目
- 現行型はまだ高値安定だが、ファーストカーとしての資質が向上
ワゴンRの登録車版(派生モデル)として誕生した、ソリオ以前のご先祖モデル

初めてソリオの名が使われたのは、ワゴンRワイドからワゴンR+の名で2代目にスイッチしたワゴンRソリオ。
2000年11月の一部改良で、ワゴンR+からワゴンRソリオに改名しています。当時のリヤドアは、通常のヒンジ式でした。
そして、2010年12月にコンパクトハイトワゴンの新型ソリオの名で誕生しています。
1993年に軽ハイトワゴンのワゴンRを生み、軽市場に変革をもたらしたスズキは、登録車ではワゴンRほどの大ヒットを生み出せず、ワゴンRの名を借りてきたという経緯があります。
両側スライドドアを採用した2代目ソリオからタマ数が揃う

中古車でソリオを狙う際は、両側スライドドアが採用された2010年登場の2代目ソリオ(ソリオ単体名では初代)がタマ数的にも現実的です。
1.2Lエンジンを搭載し、トランスミッションは副変速機付のCVTのみで、10・15モード燃費は22.5km/Lでした。
ただし、前期型は、先進安全装備が未設定。2014年の一部改良で「X」と「S」、特別仕様車の「BLACK&WHITEII」、「BANDIT」に衝突被害軽減ブレーキを含む「レーダーブレーキサポートII」が初めて採用されています。
同装備装着車をマストとしながら、探したいところですが、年代的にも走行距離を重ねたモデルが多いようです。
中古車市場でタマ数が揃っていて、価格・性能や装備面でも狙いは3代目

価格の面でも性能や装備、中古車市場での物件数の豊富さを考えても、最も現実的なのは先代の3代目でしょう。こちらは2015年8月から2020年11月まで販売されています。
プラットフォームが一新され、1.2Lガソリンエンジン仕様のほか、1.2Lマイルドハイブリッドを設定。JC08モード燃費は、前者が24.8km/L、後者が27.8km/L(ともに2WD)で、低燃費も享受できます。
マイルドハイブリッドは低燃費だけでなく、最長30秒間のモーターアシストが加わり、ストップ&ゴーが続く街乗りでは、燃費と発進加速のスムーズさを享受できます。街乗り中心であればガソリンエンジン仕様でも不足ありませんが、乗り比べるとオススメは、静かでスムーズなハイブリッドです。
現行型はまだ高値安定だが、ファーストカーとしての資質が向上

予算が許せば、2020年11月登場の4代目である現行モデルが理想的な広さやパッケージング、よりスムーズで静かな走りを享受できます。
衝突被害軽減ブレーキは、夜間の歩行者も検知するほか、全車速追従式のアダプティブクルーズコントロール(ACC)の設定により、ロングドライブや高速道路での渋滞時の疲労軽減に寄与してくれます。
取り回しのしやすさという美点に加えて、現行型はボディサイズが拡大したこともあり、キャビンやラゲッジスペースが拡大し、小さな子どもが2人いるようなファミリー層にとってファーストカーとして使える資質が高まっています。
現行型も1.2Lガソリンエンジン仕様と1.2Lマイルドハイブリッド仕様を設定。WLTCモード燃費は、前者が19.0km/L、後者が19.6km/L。
カタログ燃費の差はわずかですが、後者はモーター付き発電機であるISGとリチウムイオン電池の組み合わせにより、静かでスムーズな発進や加速も享受できます。燃費以外の走行フィールの価値も少なくありません。
また、「スズキ・セーフティ・サポート」装着車は必須条件。「スズキ・セーフティ・サポート」装着車であれば先述したACCも付いてきます。
スズキ・ソリオは、取り回しのしやすさを重視するファミリーを中心に支持されています。
ライバルは、冒頭で取り上げたダイハツ・トール/トヨタ・ルーミー。ほかにも、三菱自動車にOEM供給されているデリカD:2という選択肢もあります。