中古でトヨタ・マークXを買うならこのモデルがオススメ!
トヨタ・マークXは、マークⅡ(兄弟車のチェイサー、クレスタ、ヴェロッサ)の後を受け継いだFR(後輪駆動)のミドルサイズセダンです。とくにマークⅡ三兄弟(マークⅡ、チェイサー、クレスタ)は1970年代から90年代を中心に、若者も含めて絶大な支持を集めていました。
新しい世代のFRミドルサイズセダンとして期待を集めたマークXは、SUVブームなどに押されて販売は徐々に苦戦。それでも惜しまれながら、2019年12月に生産を終えています。
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- 国産セダン市場縮小の波にのまれて、惜しまれながらも生産を終了
- 初代マークXはマークⅡも含めて10代目。「次世代の目標となるクルマ」の願いが込められた
- 走りや安全などの面から、オススメは2016年12月のマイナーチェンジ後モデル
国産セダン市場縮小の波にのまれて、惜しまれながらも生産を終了
筆者は50歳間近ですが、親世代がマークⅡ三兄弟(とくにハードトップのマークⅡやチェイサー)に乗っていると羨ましく思ったのを覚えています。それほど絶大な支持を集めていました。
しかし、日本国内では、メルセデス・ベンツやBMW、アウディといった輸入セダンをのぞき、セダン市場は年々縮小の一途を辿っていきます。
2004年に登場した初代マークXは、そうした時代の流れに逆らうべく登場した感があります。現在の国産FRミドルサイズセダンは、マークXも新車市場から姿を消したことで、レクサスISや日産スカイラインなどが残る少数派になってしまいました。
初代マークXはマークⅡも含めて10代目。「次世代の目標となるクルマ」の願いが込められた
マークXの車名の由来は、「目標、成功、名声」を意味する「MARK」から、「X」は「次世代の、未知の可能性」から採られています。
前身のマークⅡは9代で終わりましたので、「X」には10代目の意味も暗に掛けられていたはず。新時代の目標となるクルマに相応しいネーミングが掲げられたわけです。
初代マークXは、クラウンとプラットフォームを共通化しながら、2.5Lと3.5L V6エンジンを搭載。初代マークXは、爽快な走りが特徴で、クラウンよりも軽快なハンドリングであったことが印象に残っています。
2009年に10月に発売された2代目は、こうしたマークXの良さを受け継ぎながらも一段と上質になった内外装を備えていたほか、ハイブリッドをあえて設定せず、2.5Lと3.5LのV6エンジンにこだわっています。
さらに、「G’s」、「GR SPORT」というTOYOTA GAZOO Racingによるスポーティグレードに加えて、GRシリーズの頂点に君臨するマークX“GRMN”も350台限定で2019年1月に発売しています。
3.5L V6エンジンに専用の6MTを組み合わせ、ボディ剛性の向上や専用の足まわりが盛り込まれた本格スポーツモデル。中古車市場にもごくわずか出回っていて、新車価格の513万円を超えるプレミアが付いた物件が中心になっています。
走りや安全などの面から、オススメは2016年12月のマイナーチェンジ後モデル
中古でマークXを狙う際は、2016年12月に受けたマイナーチェンジ後モデルがオススメです。
フロントマスクがリフレッシュされ、よりスポーティな顔つきになったほか、ボディ剛性の強化、足まわりにも手が入れられたことで、ハンドリングや乗り心地の向上も図られています。走りの良さを求める方が多いはずのマークXにふさわしい動的質感を享受できます。
また、ミリ波レーダーと単眼カメラなどでセンシングする「Toyota Safety Sense P」も全車に標準化され、衝突被害軽減ブレーキなどの予防安全性能が格段に向上。
さらに、アダプティブクルーズコントロールであるブレーキ制御機能付レーダークルーズコントロールも備えていますので、ロングドライブでの疲労軽減などのサポート役もこなしてくれます。
また、2.5Lと3.5LのV6エンジンを設定していたマークX。前者でも動力性能は十分で、フロントノーズの軽さなどフットワークの良さを堪能できます。
後者は豪快な加速フィールが美点で、高速道路でも容易に流れをリードできます。
なお、JC08モード燃費は、前者が11.8km/L、後者が10.0km/L(マイナーチェンジ後モデル)でした。