100万円以下で乗れるクーペが欲しい!おすすめクーペ5選
ミニバンやワゴン車が実用的で使い勝手に優れているのは知っているけど、生活感があってイマイチ好きになれない。
1人で乗る機会が多いので、後席は犠牲にしてもかっこいいクルマが欲しい!という方におすすめなのがクーペです。
ゆとりあるデザインでドライビングも楽しむことができる、2024年おすすめのクーペモデルを5台ピックアップしました。
- Chapter
- デザインと走行性に優れるクーペは、かつての若者に人気があったカテゴリー
- フェアレディZよりも手ごろ。日産 スカイライン
- ロータリー独特のパワー感を楽しめる最後のモデル。マツダ RX-8
- ハイブリッドでもスポーツを!ホンダ CR-Z
- 伝説のクワトロを楽しむ。アウディ TT クーペ
- 気軽にスポーツできる国産車。トヨタ 86
デザインと走行性に優れるクーペは、かつての若者に人気があったカテゴリー
見た目がかっこよく、走ることを楽しみたいという方は、クーペを中心にクルマ探しを行うと良いかもしれません。
2ドアで車高が低く、いかにも空気抵抗の少ない流麗なスタイリングは、スピードへの憧れと豊かな生活の象徴として昔は若者を中心に人気でした。
しかし現在は、クーペよりも積載性や燃費性能に優れるコンパクトカーやワンボックス、SUVなど、実用的なスタイルに人気が集まり、クーペはボディの見切りが悪い、室内が狭い、燃費が悪いなどの理由で敬遠される傾向にあります。
とはいえ生活感の薄いスタリングには、人生の豊かさや楽しみなどが内包されていることも事実。そんな雰囲気を感じるからこそ、人々はクーペボディに惹かれるのでしょう。
現在のクーペは、レクサスやベントレー、ポルシェなど、富裕層向けのアイテムになりつつありますが、中古車であれば思っていたよりも安い値段で見つけることが可能です。
そんななかから、ここでは2024年におすすめの5台をピックアップしました。
フェアレディZよりも手ごろ。日産 スカイライン
※画像は北米仕様:インフィニティ G37
日産 スカイライン クーペ(V36)は、北米ではインフィニティブランドからG37として販売されていたプレミアムモデルです。
最高出力245kW(333PS)、最大トルク363Nmを発生するVQ37VHRエンジンは、伝説になっているR32スカイラインからはじまる「第2世代GT-R」の馬力をかるく凌駕するスペック。
また2022年にマイナーチェンジを受ける以前のフェアレディZ(Z34)とエンジンが共通であることから、アフターパーツの流用が可能など購入後の楽しみも広がります。
プレミアムな存在のみならず、スカイラインならではのスポーツ性能も当然のことながら磨かれており、お気楽に乗れるFRスポーツカーとしても注目です。
100万円以下ですと過走行気味の個体が多くなりますが、サーキットなどヘビーな走行はしないというのであれば最上級グレードの「TypeSP」をチョイスしたいところ。
豪華な本革内装にBOSEオーディオ、19インチアルミホイールから見える4ポッドの曙製大口径ブレーキキャリパーなど、オーナーの所有欲も十分に満たしてくれます。
2016年まで販売されていたこともあり、大排気量クーペを100万円以下の価格で故障も気にせずに乗れるラストチャンスになっています。
ロータリー独特のパワー感を楽しめる最後のモデル。マツダ RX-8
ロータリーエンジンを純粋な動力源として使用した市販車として、いまもっともお得に買える中古車がマツダ RX-8です。
デビューは2003年で、後席の乗り降りに配慮した観音開きのドアが特徴。2008年のマイナーチェンジを挟んで2012年まで販売されました。
搭載されるロータリーエンジンの魅力は小型で軽量かつ高出力を引き出せることですが、そのぶん環境に厳しく、RX-8では次の時代を見越して吸排気をペリヘラルポートからサイドポートに変更するとともにターボチャージャーを外し、高回転に回してパワートルクを引き出す方法にブラッシュアップした「13B-MSP(RENESIS)」を搭載しました。
このエンジンには、ハイパワー仕様と標準仕様があり、前後期ともに6MT車にハイパワー仕様が載っています。
またATは、前期が4速、2006年以降のモデルでは6速に変更されています。
なかでも後期型は、前期型に比べてロータリーエンジンのメンテナンスにおける重要ポイントでもあるオイル消費が新開発?というくらい抑えられているので、日常使いがメインというオーナーには断然おすすめです。
グレードは、「タイプS」以上を選択すると色々な面で満足出来そう。ちょっと予算はオーバーしてしまいますが、最終型の「スピリットR」はレカロシート、ビルシュタインダンパー、ホイールも19インチで、エンジンパワーも250PSを発生させるスペシャルモデルです。
中古車は、前後期問わず前オーナーのオイル管理を含めた履歴がハッキリとした個体をじっくりと探すというのがRX-8を購入する際のキーポイントです。
RX7(FD3S)としばしば比較されますが、50:50の優れた前後重量配分やコーナーリングスピードなど、RX7にも負けないポテンシャルを持っていて、その良さを引き出してあげるとRX-8はより楽しめます。
ハイブリッドでもスポーツを!ホンダ CR-Z
ホンダ CR-Z(ZF1/ZF2)は、2010年9月にデビューしたハイブリッドカー世界初の6速マニュアルトランスミッションを搭載したスポーツクーペです。
「エコだけじゃ終わらない」というフレーズでデビューしました。
全長4,080mmのコンパクトなボディとショートホイールベース、さらにワイドトレッドというスタイルは、一見してスポーティな雰囲気です。
室内は、ステアリングから手の届きやすい位置にスイッチ類を集中したクラスターパネルや、シートのヒップポイントを極限まで下げたポジションなど、ドライビングに集中できる環境が整えられています。
パワートレインは1.5L i-VTECエンジンとコンパクトなモーターによるIMAハイブリッド。
前期型はエンジンが84kW(114PS)、モーターは10kW(14PS)、後期型はエンジンが88kW(120PS)、モーターは15kW(20PS)にアップするとともにリチウムイオンバッテリーが搭載されました。
トランスミッションは、前後期ともCVTと6MTが用意されました。
CR-Zは、毎年のように発売された限定車をふくめ、100万円以下で狙うことができます。
軽量かつ高剛性のボディと専用サスペンションなどにより実現した安定感にあるハンドリングと、すぐれた環境性能は、ドライブやツーリングなど休日に活躍する愛車としておすすめの一台です。
伝説のクワトロを楽しむ。アウディ TT クーペ
アウディ TT(8J)は、1998年から2023年まで3つの世代が販売されました。
そのうち100万円以下で狙えるのは、2006年まで販売された初代と2006年から2015年まで販売された2代目ですが、ここでは比較的新しくトラブルの心配も少ない2代目に絞って解説します。
コロンとした初代にくらべて、シャープなイメージになった2代目のパワートレインは、3.2L V6と2.0Lターボ(TFSI)、1.8Lのターボ(TFSI)の3種類。
駆動方式は、FFとクワトロとよばれるフルタイム4WDで、トランスミッションは1.8 TFSIが7速Sトロニック(デュアルクラッチ)、それ以外は6速Sトロニックが搭載されていました。
ボディサイズは、全長4,180mm×全幅1,840mm×全高1,390mmというもので、乗車定員は4名ですがリアシートはかなりタイトです。
その代わりという訳ではないと思いますが、リアはハッチゲートになっておりIKEAやコストコなどの大型ショッピングセンターなどに行った際に荷物が積載しやすく、そのへんはアウディらしいポイントでもあります。
エンジンによってキャラクターがガラッと変わるモデルなのですが、1.8 TFSIは後期モデルのみで、反対に3.2Lエンジンとクワトロシステムの組み合わせの3.2 クワトロは2009年モデルまで。
大排気量でなおかつ走行安定性に優れたドライビングを楽しめて、格安に乗れるクーペタイプの中古車はかなり絞られてきますので、ある意味ではお買い得な輸入車になっています。
100万円以下の輸入車となると、ちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、販売店次第では現物修理を施したり、社外OEMパーツを使ったりと比較的リーズナブルに修理することも出来るので、そういったお店を探すことも愛車と上手に付き合うコツなのです。
気軽にスポーツできる国産車。トヨタ 86
トヨタ 86(ZN6)は、2012年から2021年までの9年間にわたり販売されたロングセラーです。
スバルとトヨタが共同で開発したFA20型水平対抗エンジンに、駆動方式はFRのみとして、トヨタにスポーツカーイメージを取り戻した歴史に残る一台と言っても過言ではないでしょう。
グレードは、価格の安いほうから「RC」「G」「GT」「GTリミテッド」という構成。トランスミッションは、6速MTまたは6速ATがチョイスできますが、競技用ベース車両という位置づけの「RC」グレードは6速MTのみでした。
大きなマイナーチェンジは2016年6月で、ボディ剛性の向上にくわえて、マニュアルミッション車のみ最高出力を147kW(200PS)から152kW(207PS)へ、最大トルクを205Nmから212Nmへとそれぞれアップ。
さらに、最終減速比が4.1から4.3へと変更。エンジンハーネスなども見直され、ECUも変わったので、大幅な改良になりました。
そんな86ですが、100万円以下で狙えるのは、ほとんどが2016年以前の前期モデルで、後期モデルは100万円プラスアルファの予算が必要になります。
また安価に購入できるスポーツカーだけに、カスタマイズやチューニングも楽しみ方のひとつですが、その際にノーマル車両を手に入れてイチから自分好みに仕上げるか、最初からある程度手の入ったカスタマイズ車両で後々の手間を省くのかかでもクルマの選び方は変わってきます。
さらにノーマルだから大丈夫というわけでもなくて、なかにはチューニングされていたクルマを“ノーマル戻し”した個体もあるので、購入前には車両を細かくチェックすることも大切です。
いずれにしても86を手に入れたらどのように使用するのかを考えて、クレードやカスタム具合を決めることが幸せな86ライフへの第一歩となるでしょう。
実用性で劣るクーペは今後、高級車にシュリンクされると思われますが、いまなら格安で乗れる中古車がまだまだあります。
また、クーペならではのカスタマイズの楽しさもあるので、購入前からアフターパーツの調査もしつつ、好みのモデルを探すことをおすすめします。