スーパーカーのエンジンを半分にしてみた【 アウディ RS3 セダン 】土屋圭市が試乗!相沢菜々子 工藤貴宏が解説
とんでもないコンパクトセダンが世に放たれました。
アウディR8にも搭載されているV10を真っ二つにした2.5Lエンジン 5気筒ターボは400馬力を発生。
ニュルのタイムはシビックタイプRを上回るタイムで、コンパクトクラス最速。 アウディ得意の4WDシステムと500Nmのトルクでとんでもない加速力を発揮します。
GRカローラやゴルフRのライバルとも言えるこの1台を、試乗レビューで確かめます。
- Chapter
- アウディ RS3セダンをご紹介
- ライバルはゴルフRやGRカローラ?
- エクステリアデザインを解説
- 荷室の広さは実用的
- 5気筒エンジンの音をチェック
- 魅せるエンジンルーム
- 後部座席をチェック!
- 素敵なデザインのインパネ
- 試乗インプレッション
- スポーツカーとして楽しい最速コンパクトセダン
- アウディ RS3 セダンの解説を動画で観る
アウディ RS3セダンをご紹介
今回ご紹介する車は、ニュルのコンパクトクラス最速・アウディ RS3セダンです!
アウディ A3のボディを基に、チューニングを施したクルマで、2.5リッター5気筒という珍しい形式のエンジンを搭載しています。
ライバルはゴルフRやGRカローラ?
RS3は、基本の車体構成がゴルフと同様です。
そしてゴルフのライバルといえば、国産車だとカローラスポーツ。
とりわけ中でもスポーツ性能が高いGRカローラが、RS3のライバルに当たると考えられます。
またパワー面から考えると、RS3は400馬力あり、同様のクラスでパワーのある4WD車といえば、メルセデスAMG A45が挙げられます。
そのため、メルセデスAMG A45もRS3のライバルと言えます。
エクステリアデザインを解説
見るからに戦闘力の高そうな外観です。
一昔前のRSシリーズは、大人しく控えめで上品な見た目という印象でしたが、性能の高さを全面に押し出しています。
また、タイヤ幅がフロントは265mmであるのに対し、リアは245mmと、フロントが太くリアが細い設計になっています。
市販車でこのような攻撃的なセットアップを行なっているのは、非常に珍しいです。
荷室の広さは実用的
実用性も兼ね備えた、広々とした荷室です。
90Lのスーツケースと……人間が一人収まってしまいました(笑)
床もフルフラットで、車中泊も問題ありません。
5気筒エンジンの音をチェック
4気筒や6気筒のエンジンが世界的に主流である中、RS3は5気筒エンジンという珍しい仕様です。
エンジンサウンドを聞いてみると、カラッとした軽快なサウンドで、4気筒に似た音を感じました。
魅せるエンジンルーム
エンジン自体はアウディR8のエンジンに近く、そのエンジンを半分にしてターボをつけた形となっています。
V10のエンジンを半分にした直列5気筒、即ちスーパーカーのエンジンを半分にしているというわけです。
エンジンルーム自体も見栄えが良く、魅せるエンジンルームとなっています。
後部座席をチェック!
後部座席は、広過ぎず狭過ぎず、ちょうど良い広さとなっています。
足先を前席の下へ差し込めるため、足元も全く窮屈ではありません。
素敵なデザインのインパネ
前席はスポーティな雰囲気で、最近のアウディらしい直線的なデザインが綺麗です。
RS3のインパネは全面液晶で、走行モードによりメーター表示のデザインが変わります。
デザインが綺麗なだけでなく、操作パネルやディスプレイが直感的に分かりやすく、操作しやすい点も魅力です。
試乗インプレッション
走り出してすぐ、チューニングカーのような暴力的な加速力に驚かされました。
頭の入りも非常に軽く、軽快な走りにエンジンサウンドが相まって、非常に楽しいです。
やはりタイヤ幅をフロントは太く、リアを細くしていることでアンダーを消し、曲がりやすさを実現しています。
高級車ながら、しっかりと遊び心も兼ね備えている素晴らしい車でした。
スポーツカーとして楽しい最速コンパクトセダン
戦闘力の高そうな見た目に相応しい、高性能な走りを提供してくれる車でした。
スポーツカーらしい仕上がりで、期待を裏切らない走りの楽しさを味わえます。
そんなアウディですが、現時点では段階的にエンジン車をなくし、将来はEVメーカーになると宣言しています。
このようなピュアエンジン車が将来本当に造られなくなってしまうのか、わからないところではありますが、買って損をしないのは間違いありません。
皆さんも是非、機会があればこのRS3を試乗してみてください。
アウディ RS3 セダンの解説を動画で観る
アウディ RS3 セダンの詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!