中古で日産・アトラスを買うならこのモデルがおすすめ!
小型トラックである日産・アトラスは、かつては自社生産でしたが、2019年に日産とアトラスが新たにOEM供給契約を結び、現在はいすゞからOEM供給を受けています。
トラックは、免許証の種類はもちろん、使い方に応じて選ぶタイプがかなり限定されるため、主な流れと概要を中心にお届けします。
自社生産からいすゞや三菱ふそうのOEM版に
小型トラックである日産・アトラス。現在は、いすゞ・エルフのOEM版になっていて、1.5t積、2-3.5t積が設定されています。
そのほか、自社生産では1-1.5t積クラス、2-3.5t積クラス、4-4.6t積クラスも用意されていました。
ここでは、2007年1月に発表された世代からご紹介します。
なお、2007年1月発表のアトラスもいすゞ・エルフがベースのOEM版になっています。
最大のトピックスは、当時の新普通免許制度(2007年6月施行の新免許制度導入で中型自動車が新設され、新普通免許の運転上限が車両総重量5t未満、最大積載量3t未満に設定)内でも十分な積載量を確保した点でした。
200kgの軽量化に加えて、ハイキャブのキャブ幅を75mm拡大し、1770mmになったセミワイド幅キャブの新設定により、多様なニーズに応えています。
搭載されるパワートレーンは、4JJ1-TCS型の3.0Lディーゼルエンジン、4HK1-TCN型の5.2Lディーゼルを設定。
アイドリングストップの搭載もあり、燃費向上や騒音の低減が図られています。
そのほか、マニュアルトランスミッションの進化形の「スムーサーシリーズ」をアップデートした「スムーサーEx」の採用されていました。
同トランスミッションは、マニュアルトランスミッションがベースで、自動変速とシーケンシャルマニュアル変速を実現し、AT限定免許でも運転できる新世代のトランスミッションです。
アトラス・ディーゼル(1.55t)に衝突被害軽減ブレーキを採用
その後、アトラスは、2009年4月にアトラスH43の重量車燃費基準達成車型を拡大設定し、同年7月にアトラスF24の燃費基準達成車を設定、2009年10月にアトラスH43の減税措置適合車を追加設定など、燃費基準や減税対策を主眼とした一部改良などを重ねています。
こうした燃費対策などを経て、2013年1月にNT450アトラスを新たに発売しました同モデルは、2010年4月に発表されたルノー・日産アライアンスとダイムラーAGとの提携により誕生しました。
三菱ふそうトラック・バスと日産との間のOEM供給契約に基づき、三菱ふそうトラック・バスより、最大積載量2〜4tクラスのトラックであるキャンターのOEM車両として供給されています。
トラックで唯一のデュアルクラッチトランスミッションが採用された機械式ATの「デュオニック」をはじめ、「4 P10」型の新開発3.0Lディーゼルエンジンを積むなど、燃費基準をクリア。
キャビンはシングル、キャブ幅は標準とワイド、キャブ高は標準とハイ、ホイールベースは標準とロングを設定。
荷台高さは、フルスーパーローとなっています。
その後、アトラス・シリーズの大きなトピックスは、2019年8月に発売されたアトラス・ディーゼル(1.55t)で、いすゞからOEM供給を受けています。
2019年9月1日以降の生産車に適応が開始される最新の燃費基準をクリアし、先進安全装備である「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」、「LDW(車線逸脱警報)」を含む先進安全装備をフルスーパーロー全車に標準装備されるなど、安全性の向上が盛り込まれています。
ただし、中古車市場での物件数はかなり少なく、衝突被害軽減ブレーキ搭載仕様を狙うのなら、いすゞ・エルフも合わせて探すのが現実的のようです。
小型トラックといえどもキャブタイプがシングルなのかダブルなのか、キャブ幅は標準なのかワイドなのか、荷台の高さ(スーパーロー、フルスーパーロー)など、あるいは冷凍車やパネルバンなどボディのバリエーションは多彩です。
もちろん、各自治体により異なるディーゼル規制や最大積載量も重要な決め手になります。
この辺りは、ユーザーニーズにより自ずと決まってくるはずで、後は年式と装備、トランスミッションなどから選択することになるほか、はたらくクルマですので、走行距離の開きも大きくなります。
いずれにしてもいすゞ・エルフなども含めて多くの選択肢から探すのが間違いなさそうです。