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中古でスズキ・エブリイを買うならこのモデルがオススメ!

スズキ エブリイ 6代目

ライバルのダイハツ・ハイゼットから遅れること約4年後となる1964年に登場したスズライトキャリイバンを始祖とするのが、スズキ・エブリイです。
1982年に受けたマイナーチェンジで、乗用モデルとしてエブリイが発売され、今日に至っています。

商用バンとして出発し、多様化するニーズに応える乗用バンのエブリイ(エブリイワゴン)もハイゼットなどと同様に、軽キャンパーのベース車としても人気で、アクティブな趣味を楽しむ人に支持されています。

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内外装を上質に仕立てたキャリイバンベースの「エブリイ」
先進安全装備が設定された現行型がオススメ

内外装を上質に仕立てたキャリイバンベースの「エブリイ」

スズキ スズライトキャリイバン 初代

バブル期が始まる数年前の1982年にマイナーチェンジを受けた「スズキ・キャリイバン」。このタイミングで、従来の商用バン以外のニーズも拾うべく、初の乗用モデル「エブリイ」が追加されました。
乗用にも耐えうる上質な内外装が与えられた新モデルとして「キャリイバン・エブリイ」の名で初めて「エブリイ」の名が登場したことになります。
実質的には、1964年誕生の「スズライトキャリイバン」を始祖に持つモデルです。

「キャリイバン・エブリイ」は、存在感のあるフロントグリルをはじめ、大型の樹脂バンパーを備えたエクステリアが特徴でした。
一方のインテリアも直線基調のインパネではあるものの、バン仕様よりも上級感のある仕立てになっています。乗り心地に配慮された足まわりも用意され、1982年には4サイクルエンジンを積む4WDが設定されるなど、近代的な装備になりつつあった世代でもあります。

スズキ キャリイ 2代目

エブリイとして2代目にスイッチしたのは1985年で、キャリイバンも含めると8代目になります。車名がエブリイに変わり、キャリイバンの名が落ちています。
丸みを帯びたエクステリアや上級仕様にパノラマウインドー付のパノラミックルーフを備えるなど、上質で快適な内外装に進化しました。前後シートはフルフラット化が可能など、多彩なシートアレンジを設定。
さらに、遅れること約6か月後にはEPI(電子制御ガソリンインジェクション)ターボ仕様が追加されるなど、より力強い走りも可能としていました。

軽自動車の新規格に合わせて、1990年に新規格仕様が登場します。エンジンの排気量が660ccになり、新軽自動車規格の要であった安全性向上に対応するため、前後バンパーの大型化、それに合わせてフロントマスクも刷新されています。
インパネはまだこの世代もややビジネスライクではあるものの、バンよりも上級志向に応える質感を備えています。

また、インタークーラーターボ車の設定、軽ワンボックス初となる電動パワーステアリングなどにより、操作性も向上しています。

キャリイバンとして9代目、エブリイとして3代目になるのが1991年登場のモデルで、室内長が70mm延ばされて居住性、積載性が向上
また、エンジンを前後の車軸の間に積むリヤミッドシップレイアウトという凝った駆動方式になり、操作性と静粛性を高めています。バブル期の恩恵が軽ワンボックスにも及んでいたといえるかもしれません。
リヤサスペンションは、コイルスプリングを使うクラス初の5リンクになり、4WDはフルタイム化されています。

キャリイバンとして10代目、エブリイとして4代目になるモデルは、1999年にリリースされました。
エブリイに対して、乗用ワゴン仕様となる「エブリイワゴン」が初めて設定されたのがトピックス。前年の1998年に現在の軽規格に移行し、エブリイにも衝突安全性の向上が求められるようになります。
ボンネットを設けた現代的なフォルムになるのと同時に、エンジンを前席下に移動させたセミキャブオーバーに変わりました。ボディ剛性や安全性の向上はもちろん、軽量化も狙った軽量衝撃吸収ボディも同時に採用されています。

2005年登場の5代目エブリイ、2代目エブリイワゴンは、MT車も含めて全車にインパネシフトが採用され、前席左右間のウォークスルーが可能になっています。
さらに、前席エアバッグの標準化や燃費向上策も盛り込まれるなど、いまも現役で活躍している(とくに商用のエブリイ)姿を街中で見かけることが多いモデルです。

そして、現行型は2015年にデビュー。エブリイとしては、キャリイバン時代から含めて12代目を数え、エブリイとしては6代目、エブリイワゴンとしては3代目になります。
クラス最大級の室内スペースをはじめ、ドアやテールゲートの大開口化などを含めた使い勝手の高さが自慢です。
また、エンジンはNAもターボもR06A型にスイッチし、トランスミッションにMTの3ペダルをベースにしたシングルクラッチトランスミッションのAGS(オートギヤシフト)も用意しています(エブリイ)。
さらに、一部グレードをのぞき軽ボンネットバン初となる衝突被害軽減ブレーキも設定するなど、先進安全装備の採用も見逃せません。

先進安全装備が設定された現行型がオススメ

スズキ エブリイ 6代目

中古車市場では、1999年登場のエブリイワゴンも結構残っています。数万円で手が届く物件もあります。
ただし、安全性を考えると、衝突被害軽減ブレーキが搭載された現行型がオススメ。

エブリイ、エブリイワゴンに限らず、同じモデルに乗っている人でも衝突被害軽減ブレーキ搭載車が出ると、一部改良、マイナーチェンジ、フルモデルチェンジなど改良の規模を問わず、また同じモデルに買い替える人がいるほどです。
現行型のエブリイには、先述したように、AGS(5速)が設定されています。
こちらは、MTがベースなので2ペダルであっても変速フィールは、MTと当然似ています。ATやCVTの感覚を期待するのは酷といえます。そのほか、エブリイには5MT、4ATも設定されています(エブリイワゴンは4ATのみ)。

乗用としての高い品質や充実装備を重視するのならエブリイワゴンで決まり。
エブリイは、グレードにより衝突被害軽減ブレーキ(ブレーキサポート)や誤発進抑制装置などの先進安全装備が標準、メーカーオプション、レス(MT車)と分かれています。

なお、軽キャンパーのベース車には、エブリイも多く使われていて、高い空間効率による居住性、積載性が魅力なので、何を重視するのかがエブリイ、エブリイワゴンを選ぶ際の基準にもなります。

スズキ エブリイ 6代目 インテリア

エブリイ、エブリイワゴンも含めると多彩な選択肢があります。
両モデルともに標準ルーフ、ハイルーフを設定しています。エブリイの標準ルーフは1800mm、ハイルーフは1895mm。エブリイワゴンの標準ルーフは1815mm、ハイルーフは1910mmで、エブリイワゴンのハイルーフは室内高1420mmで、エブリイのハイルーフの室内高1240mmを大きく凌いでいます。

日常からロングドライブまで快適な車内空間を備え、キャンプや釣り、車中泊などにも使えるエブリイワゴンのハイルーフを選べば、オン/オフタイム共に高い満足感が得られそうです。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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