VW ビートル乗るならラストチャンス!中古で買うならおすすめは1.2Lモデル
世界的なベストセラー、タイプ1(ビートル)のオマージュとして1998年に復活をはたしたフォルクスワーゲン ニュービートル。
2代目はザ・ビートルを名乗り、2012年4月から2019年まで販売(在庫販売は2020年)されました。
ともに空冷RRのタイプ1とは異なり、水冷FFレイアウトですが、ひと目でビートルと分かるスタイリングに現代の技術が盛り込まれた走りが魅力です。
1999年に復活したニュービートルは、水冷FFレイアウトを採用
フォルクスワーゲン ニュービートル(Beetle:英語でカブトムシの意味)は、1999年に日本に導入され、2003年にはカブリオレが設定されました。
2010年の販売終了までその愛らしいスタイリングから話題を集め、街中でもよく見かける個性的なモデルとして人気を集めたのを覚えている方も多いでしょう。
ニュービートルは、4代目ゴルフ(ゴルフⅣ)をベースに、2.0Lエンジンを積んで登場。後に1.8Lと1.6Lが追加されました。トランスミッションは、4速ATと5速MT、2008年の改良以降は6速ATのみとなりました。
中古車市場にはタマ数がそれなりに残っていて、ある程度ファッションとして割り切って(古いのを織り込み済みで)乗る手もありますが、それなりに修理やメンテナンスなどの出費がある可能性もありそうな世代になっています。
世代的にはザ・ビートルが安心。リコール対処済みがマスト
より安心して乗るのなら復活版ビートルの2代目であるザ・ビートルが無難でしょう。
2012年に日本に上陸したザ・ビートルは、ゴルフⅥ(6代目ゴルフ)ベースのジェッタからプラットフォームを流用しつつ、ひと目でビートルと分かるスタイリングが与えられていました。2013年にはカブリオレを追加。
ニュービートルは可愛らしいスタイリングで、ザ・ビートルになると、スポーティテイストを盛り込んだ雰囲気を放っています。
エンジンは、直噴ダウンサイジングターボである当時最新世代の1.2L TSI、1.4L TSI、2.0 TSIの3タイプ。トランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッション(DSG)になっています。
注意したいのは、この世代のDSGのトラブルです。DSGだけでなくリコールやサービスキャンペーンの対象になったことも多く、ニュービートルよりも世代は新しいとはいえ、リコール、サービスキャンペーンによる対策済みであることも確認したいところです。
また初期のDSGは、低速域のぎくしゃく感も大きく、運転にはやや慣れが必要です。
中古車販売は1.2Lが売れ筋で、最上級グレードにあたる2.0 TSIを積む「2.0 Rライン」は、残っているものの強気の値札をつけているケースも多々あるようです。
筆者も何度となく乗ったことがありますが、速さを求めるのならザ・ビートル以外の選択肢もあります。しかしザ・ビートルのスタイリングに加えて、速さでも妥協したくないのであれば「2.0 Rライン」を探すのがおすすめです。
ほかに、2.0 TSIを積む「ザ・ビートルターボ」、1.4 TSIを積む「Rライン」、クロスオーバーモデルの「デューン」は、1.2Lよりも余力がある走りを楽しみたいのなら探す手もありですが、物件数が少ないことがネックです。
狙い目は2代目ザ・ビートルの1.2Lモデル
ニュービートルのプリミティブなスタリングは、おおきな魅力ですが、長く乗るのであれば2代目ザ・ビートルの1.2Lモデルのなかから良好な状態の物件を探すのが無難です。
グレードはベース車の「ザ・ビートル」のほか、「ザ・ビートル・デザイン」の物件数が多く、上級仕様の「ザ・ビートル・デザイン マイスター」も散見されます。
安全装備では、2016年9月のマイナーチェンジを機にドライバー疲労検知システム、後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能などの設定はあるものの、前方方向の衝突被害軽減ブレーキは用意されていません。