一般中古車と認定中古車の比較4つ|認定中古車の購入に向いている人とは?
中古車選びをしていると、よく認定中古車という言葉をよく目にします。認定中古車とは、高品質で手厚い保証の中古車です。一方、一般中古車は価格を抑えられるとともに、豊富な選択肢からチョイスできます。
どちらにどんなメリットとデメリットがあるか、詳しく解説します。
- Chapter
- 一般中古車と認定中古車の違いは何?
- 認定中古車の特徴3つ
- 認定中古車を探す方法
- 認定中古車の購入に向いている人
- 一般中古車の購入に向いている人
- 認定中古車を購入する際の注意点
- 一般中古車と認定中古車の違いを知ろう
一般中古車と認定中古車の違いは何?
中古車選びをしていると、「認定中古車」という言葉をよく目にします。「認定中古車」とは一般的に、ディーラーや販売店が独自に定めた厳しい条件をクリアした、良質な中古車のことです。
第三者機関によるプロの鑑定を受けており、一定の品質が保証されているので、信頼性は高いと言えるでしょう。 「一般中古車」と「認定中古車」では、どんな点で異なり、それぞれどんなメリットがあるのか詳しく解説します。
認定中古車の特徴3つ
「認定中古車」は国が定めた基準ではなく、ディーラーや販売店が独自に基準を定めているものです。
そして、日本自動車鑑定協会(JAAA)や一般財団法人自動車査定協会(JAAI)といった査定鑑定機関の基準を合格した中古車が、認定中古車と呼ばれます。
では、そうして査定される「認定中古車」には「一般中古車」と比べて、どんな特徴があるでしょうか。これから、認定中古車の3つの特徴を解説します。
認定中古車の特徴1:保証がついている
「認定中古車」の特徴の1つ目は、「保証がついている」ことです。中古車といっても、程度や状態はまちまちです。表示されている走行距離や年式、外観だけではその車の本当の状態を見極めることは難しいでしょう。
よっぽど車に詳しくないと、中古車の状態を正確に判断することは、かなりハードルの高いことです。ですから、購入後の保証が充実していることは、大きな安心感につながるでしょう。
認定中古車の特徴2:品質が高い
特徴の2つ目は、「一般中古車」と比べて「品質が高い」ことです。認定中古車は、それぞれが定めた高い基準を満たしています。
たとえば、ホンダの認定中古車は、「修復歴なし」の車両に限定されており、しかも第三者機関による車両状態証明書付きです。
このように、認定中古車はベースとなる品質が高いという特徴があります。
認定中古車の特徴3:入念に整備されている
「認定中古車」の特徴の3つ目は、「入念に整備されている」ことです。車は消耗品である以上、点検や整備が欠かせません。認定中古車は、厳しい条件の検査や点検を受けた後に販売されるので安心です。
たとえば、ホンダの認定中古車の場合、通常の法定点検整備に加え、独自のプラスアルファー点検整備を実施しており、基準を満たしていない消耗部品は交換で対応しています。
【項目別】一般中古車と認定中古車の比較4つ
では、具体的に「一般中古車」と「認定中古車」ではどれくらいの違いがあるのでしょうか。
これから項目別に、一般中古車と認定中古車を比較します。今回は、「価格」「保証」「品質」「選択肢」の4つの項目でそれぞれを比べます。
当然、メリット、デメリットが存在します。一般中古車を選ぶにしても、認定中古車を選ぶにしても、ぜひ自分のニーズに合っているか、チェックしてみてください。
一般中古車と認定中古車の比較1:価格
比較する1つ目は「価格」です。一般的に、「一般中古車」の方が割安、「認定中古車」の方が割高です。
認定中古車は、下取りや仕入れをする段階から車両を厳選しており、加えて入念な整備や補修も行っているため、その分の費用が販売価格に反映されてしまいます。
車種にもよりますが、ディーラーの認定中古車の場合、一般中古車の価格と比べて数十万円高く販売されていることもあります。
一般中古車と認定中古車の比較2:保証
「一般中古車」に比べて、「認定中古車」の方が手厚い保証となります。ディーラーを利用して認定中古車を購入した場合、新車購入者と同等のサービスや保証内容となるケースもあります。
値段が高くなっても、良質なアフターサービスとしっかりとした保証を望まれる場合は、認定中古車をおすすめします。
ただし、保証内容は販売店によって異なりますので、何が保証されているのか、チェックが必要です。
一般中古車と認定中古車の比較3:品質
「一般中古車」に比べて、「認定中古車」の品質はかなり良いといえます。ディーラーや販売店としても「認定」をうたう以上、おすすめの品質です。
これには、自社独自の厳しい基準とともに、第三者機関の査定を経ているという品質保証もあります。
ただし認定中古車の基準は、国が定めておらず、販売店ごとにバラつきがありますから、ご注意ください。
一般中古車と認定中古車の比較4:選択肢
選択肢に関しては、「一般中古車」のほうが、「認定中古車」よりも豊富です。そもそも認定中古車は厳しい基準で厳選されており、絶対数が少なくなります。
車種やグレード、カラーに細かいこだわりがある場合、ニーズに合う認定中古車を見つけることは容易ではありません。一方、人気の車種やグレードであれば、認定中古車でも比較的見つけやすいでしょう。
認定中古車を探す方法
「認定中古車」を探す場合、ディーラーに行く前に、インターネットで取り扱いのある店舗を探すことをおすすめします。
「認定中古車」は「一般中古車」と比べて、絶対数が少なく、探すのに苦労する場合があるからです。
多くのディーラーは、認定中古車に限定して調べる方法を提供しています。
例えばトヨタの場合、認定中古車専用の検索サイトが用意されていますし、メルセデス・ベンツにも認定中古車専用サイトがあります。
認定中古車の購入に向いている人
「認定中古車」は、信頼度の高い車を探している方におすすめです。中古車を購入する際もっとも気がかりなのは、車の状態でしょう。車に詳しくない限り、中身まではなかなか判断がつきません。
その点、認定中古車は厳しい基準を元にチェック・点検が行われ、万が一のことがあっても手厚い保証がついています。高品質かつ、安心して乗ることのできる中古車を探している方には、認定中古車がおすすめです。
一般中古車の購入に向いている人
「一般中古車」は、できるだけ価格を抑えて購入したい方におすすめです。認定中古車は、保証やサービスが充実している分、どうしても価格が割高になるからです。
また、車種や年式、走行距離やカラーなどの細かなニーズがあって車を探している方も、一般中古車から探すことをおすすめします。一般中古車であれば、幅広い選択肢から自分にピッタリ合った車を見つけやすいでしょう。
認定中古車を購入する際の注意点
では認定中古車を購入しようとする場合、どんな点に注意が必要でしょうか。ここでは「買取時に影響はない」、「質に差がある」という2点を取り上げます。
これらは、落とし穴とは言わないまでも、間違って期待してしまうと、のちのちガッカリすることになりかねません。詳しく解説しますので、ご覧ください。
買取時に影響はない
「認定中古車」であっても、買取時に直接的な影響はありません。つまり認定中古車であっても、高額買取してもらえるとは限らないでしょう。 買取で重視されるのは、その時点での車の状態です。したがって、認定中古車として良い状態で購入しても、その後の扱い方やメンテナンスによって買取査定は大きく変化します。 これは一般中古車でも同じですが、「認定中古車=高額買取してもらえる」とは限らないことをご留意ください。
質に差がある
また「認定中古車」であっても、品質や保証内容に差があります。認定中古車はディーラーと中古車販売店の両方で取り扱いがありますが、ディーラーのほうが品質や保証内容がしっかりしています。
その理由は、中古車販売店の方が整備や保証にコストがかかりやすいからです。ディーラーのように自社で行えないことが多いため、整備や修理そのものに費用をかけられない場合があります。
一般中古車と認定中古車の違いを知ろう
それぞれ比較すると、「一般中古車」の方が価格を抑えられ豊富な選択肢からチョイスできますが、「認定中古車」の方が高品質で手厚い保証を期待できます。どちらにも、それぞれメリットとデメリットがあることを認識しておきましょう。
中古車を探すとき、何を基準に探すかは人それぞれですが、数百万台ある中古車市場から自分のニーズに合った1台を見つけ出すために、「一般中古車と認定中古車」に切り分けて探してみるのもおすすめです。