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軽スーパーハイトワゴン徹底比較!タントカスタム vs スペーシアカスタム、利便性と低燃費はどちらが優秀?

タントカスタム スペーシアカスタム

大人気の軽スーパーハイトワゴン、ホンダ N-BOXを追う2台のライバルが、ダイハツ タントスズキ スペーシアです。

タントは言わずと知れたミラクルオープンドア、スペーシアは軽ハイトワゴンにおけるナンバーワンの低燃費性能でユーザーを引き付けています。

ここではそんな2台の人気バージョンである、タントカスタムスペーシア カスタムを比較してみましょう。

Chapter
男女問わず人気のスポーティ系モデル“カスタム”をピックアップして比較
子育て層にうれしいタントカスタムのミラクルオープンドア
2023年11月にフルモデルチェンジを受けたばかりのスペーシアカスタム
両車の利点を活かすのはオーナーの使い方次第

男女問わず人気のスポーティ系モデル“カスタム”をピックアップして比較

スズキ スペーシア カスタム ターボ 2023

ダイハツ タントは、子育て層をターゲットにした軽スーパーハイトワゴンの元祖的存在です。

2代目のL375S/L385S型で、助手席側にピラーレスドア(ミラクルオープンドア)を採用。大ヒットモデルとなり、2019年に登場した現行型の4代目(LA650S/LA660S型)でも継承されています。

いっぽうスズキ スペーシアは、パレットの後継モデルとして2013年に登場。両側スライドドアを備え、2023年にデビューしたばかりの現行型が3代目(MK54S/94S型)となります。

今回は、そんな2台のなかでも男女問わず人気のスポーティ系モデル“カスタム”をピックアップして比較していきます。

子育て層にうれしいタントカスタムのミラクルオープンドア

ダイハツ タントカスタム 2022

現行型ダイハツ タントカスタムは、2022年10月にマイナーチェンジを受けて、フロントマスクがそれまでの厚みを持たせたメリハリのあるものから、メッキパーツと薄型のヘッドライトによって押し出し感を強めた顔つきになりました。

ランプ類はすべてLEDとなり、ヘッドランプにはオートレベリング機能が付いています。14インチと15インチのアルミホイールはカスタムだけの装備です。

カスタム専用の黒を基調とした内装は、青をアクセントに配色し、レザー調のシート表皮やメッキ加飾を施すなど質感向上が図られています。

そのほか、「Apple CarPlay」のワイヤレス接続に対応した9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、荷室側からもスライドが可能なリアシート、ラゲッジの上下2段調節式デッキボードなど、荷室を作り直すという大幅な改良も盛り込まれています。

とはいえタントカスタムの美点は、なんといっても助手席側のミラクルオープンドアによる良好な乗降性と積載性です。これによりリアゲートを開閉しなくても、助手席側から大きな荷物の出し入れが可能です。

また運転席の540mmロングスライドは、室内の移動やミラクルオープンドアからの乗り降り、後席に座る子どものお世話がしやすいという利点があります。そのほか、多彩なポケッテリアも子育て層から支持されている理由のひとつといえそうです。

先進安全装備では、「スマートアシスト」の標準化により衝突回避支援機能が完備されています。

中古車市場には、いわゆる未使用車や走行距離が短い物件など、多くの物件が出回っています。価格を考慮した狙い目は、現行登場時の2019年7月以降から2022年10月のマイナーチェンジ前モデル

動力性能を重視するのならターボのカスタムRS。街乗り中心で1人〜2人乗りが多いのならNAエンジンのカスタムL/Xでも必要十分といえる走りを享受できます。

2023年11月にフルモデルチェンジを受けたばかりのスペーシアカスタム

スズキ スペーシア カスタム 2023

スズキ スペーシア カスタムは、2023年11月にフルモデルチェンジを受けたばかりです。

ヘッドランプ周辺をブラック化したフロントマスクは、薄型のLEDヘッドランプとシーケンシャル式のフロントターンランプが精悍なイメージ。横基調のデザインで、実際のサイズよりも幅をおおきくみせます。

足もとはHYBRID XSおよびHYBRID XSターボに、専用デザインの15インチアルミホイールをあわせます。

室内は、ブラックを基調としながら、セミマットな質感のボルドーと光沢のあるピアノブラックの加飾の組み合わせ。シート表皮はスエード調起毛として、上質で落ち着いた雰囲気です。

両側スライドドアによる良好な乗降性をはじめ、荷室の高さを活かした優れた積載性、車中泊にも対応する多彩なシートアレンジなどはスペーシア共通の美点。

最新の先進安全装備はもちろん、後席にはオットマンモード、座面延長モード、座面に置いた荷物が転がり落ちるのを防ぐストッパーモードと使い分けることで利便性を高める1人3役の「マルチユースフラップ」を備えています。

また運転席&助手席シートヒーターを完備するとともに、ステアリングヒーターも標準装備しています。

走りの面では、王者N-BOXに一歩およばない印象を受けますが、マイルドハイブリッドを搭載したエンジンは軽ハイトワゴンナンバーワンの25.1km/L(ターボは21.9km/L)という低燃費を実現。

さらにN-BOXよりも戦略的な価格設定にするなど、2024年9月はスペーシア全体(新型スペーシアギアのぞく)で前年同月比135.3%でN-BOXに次ぐ2位につけています。

中古車物件数は、未使用車を中心にそれなりに出回っているものの、価格はまだまだ高値安定状態となっています。まずは、こうした点を織り込み済みとして検討したいところです。

両車の利点を活かすのはオーナーの使い方次第

タントカスタム スペーシアカスタム

タントカスタムは、助手席のミラクルオープンドアをどう評価するのかが分かれ目になりそう。

たとえば、駐車場の奥行きが狭く、リヤゲートの開閉が難しい場合でも後席足元に大きな荷物を置くことができますし、後席にチャイルドシートを装着している場合や足腰に不安のあるお年寄りなどにとっても大開口ドアはありがたいはず。

スペーシア カスタムは、両側スライドドアによる乗り降りのしやすさやマルチユースフラップの採用が注目点で、後席を使用する機会が多いのならマルチユースフラップの利点を活かすことができます。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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