中古車の値段はどうやって決まっているの？中古車の値段の決め方10個の要素を紹介
中古車の値段がどうやって決まるかご存じでしょうか。
中古車の値段を決めるには、意外に知らない多くの要素があり、その要素がそれぞれ絡み合って値段が決められています。
そこで、中古車の値段がどうやって決まっているのか、要素を10項目にわけて詳しく解説します。
- Chapter
- 中古車の値段の決め方10個
- 1. 時期によって値段が変わる
- 2. 需要と供給によって値段が変わる
- 3. カラーによって値段が変わる
- 4. 車検によって値段が変わる
- 5. キズや凹みによって値段が変わる
- 6. 修復歴によって値段が変わる
- 7. 限定モデルによって値段が変わる
- 8. 年式によって値段が変わる
- 9. 走行距離によって値段が変わる
- 10.点検記録簿がないと値段が下がる
- 【価格別】中古車の特徴5つ
- 【価格別】中古車の特徴1：20万円以下
- 【価格別】中古車の特徴2：30万円程度
- 【価格別】中古車の特徴3：50万円程度
- 【価格別】中古車の特徴4：100万円程度
- 【価格別】中古車の特徴5：200万円以上
- 中古車選びのコツ4つ
- 1. 安さで選ばない
- 2. 信頼できるお店で購入する
- 3. 用途に合った車を選ぶ
- 4. 予算を決める
- 中古車の買い取り条件について知ろう
中古車の値段の決め方10個
中古車の値段は、各中古車販売店が独自に決めています。
中古車の値段は相場に沿ったものですが、相場が日々変動することに加え、そこにいくつもの要因が絡み合って最終的な値段になっています。
中古車の値段を決める要素はおもに10つです。
1. 時期
2. 需要と供給
3. カラー
4. 車検
5. キズや凹み
6. 修復歴
7. 限定モデル
8. 年式
9. 走行距離
10.点検記録簿
以下でそれぞれの要素について解説します。
1. 時期によって値段が変わる
中古車の値段は、時期によっても左右されます。
中古車が売れる時期には高くなり、売れない時期には安くなる傾向にあります。
需要が高まる春先は、中古車の価格を下げなくても販売台数を伸ばすことができるので、中古車価格は高い値段で推移します。
いっぽうで決算月である3月や9月前は、多少中古車の価格を下げても販売台数を伸ばしたい販売店は値引きなどを行うので中古車価格が下がります。
大型連休など、ほかに大きなお金が必要な時には、車の需要が落ち込むことから中古車価格は下降します。
2. 需要と供給によって値段が変わる
中古車の値段は、需要と供給のバランスでも変わります。
車が欲しい人が多くいる（人気車種）と、そのままの値段でも売れるので、値段が下がりません。
しかし、購入者が少ない（不人気車種）と、値段を下げてお客さんを呼び込もうとします。
全体では、買い取りや下取りが増える時期から少し遅れて中古車の価格は下降に転じます。
というのも、中古車を下取りや買い取りしてから実際に店頭に並ぶまでには1ヶ月以上のタイムラグがあるからです。
3. カラーによって値段が変わる
中古車の値段の決め方に、ボディカラーが大きく関わっています。
白や黒などの人気色は、多くの人が求めるので、値段は高め。対して、ピンクや黄色などのカラフルな色は、その他が同じ条件でも需要が少ないので、値段を安くして販売される傾向にあります。
4. 車検によって値段が変わる
中古車には、車検付きと車検無しの2通りがありますが、車両本体価格は、車検の残りも考慮して決められます。
車検には10万円前後の費用がかかるので、車検無し＝車検が切れた車両は、乗り出しに車検取得が必要になるのでそのぶん車両本体価格は安いです。
車検は、重量税や自賠責保険といったものが含まれており、残りの車検期間によって値段が上下します。
5. キズや凹みによって値段が変わる
中古車は、傷や凹みの度合いで値段が変わります。ほんの小さなキズで、コンパウンドで落ちるようなら値段に影響はありません。
しかし、明らかにパーツの交換や鈑金修理が必要だと、値段は大きく下がります。
6. 修復歴によって値段が変わる
事故などにより骨格まで修復した、いわゆる修復歴ありの車は、値段がかなり下がります。
いっぽうでフェンダーパネルを交換したなど修理歴は、走行性能にほとんど関係ない部位が多く、完璧な修復が行われた車の場合は、逆に狙い目の車といえるでしょう。
7. 限定モデルによって値段が変わる
販売台数が決められた限定車の場合、新車時にも人気が高くすぐに売り切れているため、中古車市場に出てくると、値段は高めに設定されます。
限定車の値段の決め方は、車の程度などの要因もある程度関係しますが、それでも同じ車種より高めの設定となることが多いでしょう。
8. 年式によって値段が変わる
中古車の価格は、年式により大きく変わります。同じ車種で同じ型式でも、年式が古いほど安く設定されます。
一般的に、車は一度ナンバーを付けると、その日から値段が下がるものといわれます。
ただし、単に年式が古ければ安いくなるというわけではなく、古くて価値が出たネオクラッシックカーや、クラッシックカーになると、新車価格より高い値段設定になることが多くあります。
9. 走行距離によって値段が変わる
車は同じ年式でも、走行距離が長くなるほど値段は安くなります。
車は多くの消耗品でできているので、走行距離が増えればそれだけ消耗する部品が多くなります。そのため、走行距離と反比例するように値段が下がります。
走行距離による値段は、だいたい1万キロ単位で変わりますが、５万キロと10万キロを境に大きく下がる傾向にあります。
10.点検記録簿がないと値段が下がる
点検記録簿が無い車は、たとえ現状で程度が良くても値段は下がります。
点検記録簿はその車の履歴のようなもので、それまでどんな修理を受けて来たかがそれによってわかります。
ところが点検記録簿のない車は、どんな修理を受けて来たのか、リコールは済んでいるののか、いろいろなことがわかりません。
くわえて走行距離が多く年式も古い車で、消耗パーツの推奨交換時期が近づいている場合、車検や点検で思わぬ出費を強いられることがあります。
【価格別】中古車の特徴5つ
中古車の価格には、中古車の特徴がそのまま反映されています。
価格の決め方には、中古車の特徴をそれぞれ吟味されており、安ければ年式や走行距離が多く、高い価格の場合は、新車に近い状態がほとんどです。
そこで、中古車の価格設定がどう変化するのか、5つの価格別に中古車価格の推移をみていきます。
【価格別】中古車の特徴1：20万円以下
中古車価格が20万円以下の場合、かなりの年数が経っているか、走行距離が非常に多い車といえるでしょう。
安い車は、価格変動が少なく低価格を推移していますので、数ヶ月経っても値段が変わらないことが多いです。
また、車はかなり使われていることが多いので、整備が行き届いているかよく確認しましょう。
【価格別】中古車の特徴2：30万円程度
30万円程度の中古車の場合、10年落ちより古い車は少ないですが、走行距離はおおむね10万キロほどとなっていることが多いでしょう。
車種によっては20万円と同じグレードと年式の車も多くあります。
この10万円の差は車の程度が良いことのほかに、20万円では車検切れだった車が車検付きとなっているという場合もあります。
【価格別】中古車の特徴3：50万円程度
50万円程度の中古車の特徴は、かなり良い装備の車種の可能性があります。軽自動車やコンパクトカーであれば、50万円で十分満足できる車種を選ぶことが可能です。
50万円で高級車も狙い目です。高級車は中古車になると値落ちが激しく、国産、輸入車問わず型落ちであれば購入することが可能です。
【価格別】中古車の特徴4：100万円程度
100万円ほどの予算があれば、軽自動車なら未使用に近い車に手が届きます。
また、コンパクトカーやミニバン、SUVも年式にこだわらなければ、購入圏内です。
ハイブリッド車も、型落ちなら手に入れることも可能ですが、100万円のハイブリッド車は、バッテリーの劣化問題などのリスクも考えるべきでしょう。
【価格別】中古車の特徴5：200万円以上
200万円以上の予算を用意できるなら、かなり好きな車を選ぶことができるようになります。
また、車種によっては新車を購入することも可能です。
人気の新車の中で、納期が大幅に遅れているような車の中古車は、新車より高価格設定になることも多いです。
誰よりも早く乗りたいというのであれば別ですが、長い目でみるとそのような価格上昇は一過性のもので、かえって損することもあります。
中古車選びのコツ4つ
中古車は、車種やボディカラーが同じであっても、状態が同じ車はありません。
そこで重要となるのが、中古車の価値を見極める力です。
中古車の価値を見極めるには、車の状態を見るほかに、販売店の特徴も知らなければなりません。
そこで、中古車を安心して選べるコツを以下の4つご紹介します。
1. 安さで選ばない
2. 信頼できるお店で購入する
3. 用途に合った車を選ぶ
4. 予算を決める
1. 安さで選ばない
中古車は多くの機械の集合体ですので、安いということはどこかに不具合があると見るべきです。
特に、同じ年式と走行距離の同車種があった場合、価格があまりにも安い方には、何かしらの問題が隠れている可能性が高いです。
購入後に多くの部分が故障して、結果的に多くの出費が必要になるケースも珍しくありません。
2. 信頼できるお店で購入する
多くの店舗展開を行い、実績を上げているお店や、地域密着型の小さな中古車店のどちらであっても、周りの口コミを参考にすることをおすすめします。
このほか、展示車が多いお店も車を選ぶことができるのでおすすめです。
また、店舗に在庫がない時に他店から快く車を取り寄せてくれるスタッフがいるのであれば、かなり信頼度が高いお店と言えるでしょう。
3. 用途に合った車を選ぶ
自分が使う用途に合わせなければ、後々使いにくい車となり、わざわざ買った車をすぐに手放すことにもつながります。
そのため、車を購入すると決めたら、どんな用途に使うのか、そして本当にそのタイプが欲しいのかよく考えることが大切です。
また、用途も一つだけとは限らないので、いくつかの用途で使える車選びも欠かせない選び方のコツです。
4. 予算を決める
中古車の価格はピンキリです。安い車を探せば、年式が古く走行距離も多くなることでしょう。
程度の良い車を探せば、高額な車ばかりとなり、資金も豊富に用意する必要があります。
そのため、中古車を選ぶときには予算を決めることが重要です。
その予算内で自分が求める装備の車にはどんなタイプがあるのかを探し、そこから車種を選定していくことをおすすめします。
中古車の買い取り条件について知ろう
中古車の値段には、相場が大きく関係しますが、そこには買取価格も大きく関わっています。
年式、走行距離、車の状態などは買い取り条件でも重要となり、これらが中古車の値段の決め方に大きく関わっています。
中古車の価格は変動していますので、値段のつけ方を理解して条件の良い時に中古車を購入するとよいでしょう。
