修復歴がある車は買わない方が良い？修復歴がある車を選ぶメリットとデメリットを徹底解説！

更新日：2023.02.21

修復歴がある車というとマイナスなイメージしかないと思いますが、注意しておくべき点を押さえておけばお得な買い物ができるかもしれません。
今回の記事では修復歴がある中古車のメリット・デメリット、これから修復歴のある中古車を購入する場合に押さえておくべきポイントについて解説していきます。

Chapter: 中古車の修復歴とは？; 修復歴のある中古車を購入するメリット; 修復歴のある中古車を購入するデメリット4つ; 修復歴のある中古車購入の注意点; 避けた方がいい修復歴ありの中古車とは; 中古車の修復歴について理解しよう

中古車の修復歴とは？

直してきたフレームの箇所が把握されている車両は、修復歴のある中古車と呼ばれます。車は扱い方によって修復をします。フレームなどの骨格の修復した年月日・箇所が把握されている中古車は修復歴があるとされて、所有者が変遷しても管理されます。故障してきた箇所がわかれば、それ以降にも修復しやすくなるため、修復歴がないよりも明確な中古車は扱いやすいと言われています。

修復歴の定義

車のフレームに損傷を受けて直した経緯がある場合、修復歴のある中古車として取り扱います。車両のフレームは非常に需要なパーツです。車の骨組みですので、ゆがんだり折れたりしている車両では正常な走行ができません。修理歴という言葉もありますが、それはフレームと違って外装の修理をした車両を指します。軽微な修理とも言い換えることができるため、修復と修理には大きな違いがあります。

修復歴がある車がすべて悪いわけではない

フレームは修復すれば正常な走行が可能ですので、修復歴がある中古車がすべて悪いとは言い切れません。フレームは非常に重要な部位ですが、確実に修復できていれば実走行に支障はありませんので、マイナス要素のみにはあたりません。事故に遭遇してフレームにダメージを負ってしまっても、時間と費用をかければ修復できる状態の車両はあります。修復済みの中古車は、明記されて売り出されることもあるので理解しておきましょう。

修復歴のある中古車を購入するメリット

気になる車に修復歴が認められた際の購入時には、2つのメリットがあります。修復歴と聞くと手を出しにくく感じてしまいますが、しっかりと理解したうえで購入すればメリットになります。どういったメリットが購入者にあるのか、それぞれ見ていきましょう。

価格が安い

修復歴がある車は販売価格が抑えられているので、通常の車よりも買いやすくなります。フレームなど、骨組みに関する修復は大掛かりです。そのため、修復歴がある車は価格が安く、競争率も低いので買いやすい傾向にあります。車の購入時、コストパフォーマンスが良く入手可能となる点は大きなメリットです。好きなモデルに修復歴があって安ければ、購入を前向きに検討してみてもよいでしょう。

修復技術の上昇

現代の車両の修復技術は高いため、修復歴がある車両でも安心です。修復歴ありと聞いて嬉しい人は少ないですが、修復する技術は格段にUPしていますので、専門の工場で確実に直された車両であれば安心して通常走行ができるでしょう。事故車であっても、時間をかけて直すプロの技で見違えるように改善しますので、修復歴がある車両でも難なく公道を走行可能となる場合もあります。

修復歴のある中古車を購入するデメリット4つ

フレームの修復歴がある車両を買う際、4つのデメリットがあります。メリットもありますが、デメリットもあるのが修復歴のある車です。気になる車に1つでもデメリットがあると、嫌悪感を抱くドライバーも多いでしょう。ただ、修復歴がある車のデメリットを把握したうえで購入すれば、対処に困惑することも少なくなり、結果として不満なく車を所有することへもつながるでしょう。

修復歴のある中古車を購入するデメリット1：買取価格が低い

過去に修復された車は売却価格が低いです。修復歴のある車は購入時に低価格であったように、売るときも安くなるのが実状です。どれだけプレミアがついているモデルでも、修復歴のある車は高く売れません。安全が確保されていたとしても修復歴という事実が残っている以上、買い手が見つかりにくい車両となるため、売却時にはどうしても低い価格帯での取引となるケースが多いです。

修復歴のある中古車を購入するデメリット2：耐久性能が下がっている

修復歴がある車は、通常の車よりも耐久性が落ちています。フレームを修復すると、どうしても耐久性能が低下してしまいます。通常の走行では問題ありませんが、事故に遭遇した際、車両自体が衝撃に耐えられる能力が残っていないことが多くあります。安く手に入れられた分、否応なしにデメリットもついてきてしまうのが修復歴のある車と言えるでしょう。

修復歴のある中古車を購入するデメリット3：故障しやすい

フレームを修復した履歴がある車は、些細なことで故障する可能性を秘めています。フレームに手を加えている車は、通常の車と比較すれば壊れやすくなります。乗り心地が異なることもあるため、やはり新車とは相違があるのが現実です。故障するたびに修理をすれば、多額の費用が必要となります。もちろん何も問題なく使用できる修復歴付きの車両もありますが、常に修理と隣り合わせの車は気分的にもネガティブと言わざるを得ません。

修復歴のある中古車を購入するデメリット4：修復歴の内容が不透明

どういった修復を施してあるのか正確に把握できないことが、修復歴ありの車両にはあります。販売店から説明を受けることもなく、修復歴の内容が不透明のまま実走している車両は数多く存在しています。修復歴のある車は中古車であるため、ある程度の劣化は仕方ないですが、整備に興味があるドライバーは修復した箇所や内容が気になってしまい、楽しい気持ちで運転できないこともあるでしょう。

修復歴のある中古車購入の注意点

修復歴ありの車を買う際、注意しておく点があります。気になる車が安く手に入っても、後々修理費がかさんでしまっては本末転倒です。事前に修復歴のある中古車についての確認箇所を把握したうえで、お気に入りの車を購入するのが望ましいでしょう。

修復歴の内容を確認

購入前に修復歴の内容を把握しておきましょう。中古車を買ってから修復歴を把握するよりも、購入前に販売店で修復した箇所について問い合わせます。買ってから修復していた箇所がわかれば、仮に再度修復するときでもスムーズです。売却するときも修復歴の内容が明確であれば、取引がスムーズになります。自分が乗る車であればなおさらですが、愛車の修復歴に関して理解しておくとよいでしょう。

ドアの隙間

事故車では、ドアがしっかりと締まらずに隙間が残る車もあります。ドアが正確に開閉できない車両は、事故車や修復歴のある可能性が高いです。そのため、修復歴のない車を求めている人は、手を出さない方がよい車両と言えます。車は事故などで大きな衝撃が加わるとゆがんでしまい、ドアにも影響が及ぶケースが多いため、修復歴の有無を知りたい場合には販売店にて確認しておくべき箇所です。

エンジンルーム

機関の中心であるエンジン周辺の確認をして、修復歴の有無を確認します。エンジンルームは車両にとって非常に大切な空間です。ゆがみがあり正常な可動ができない場合には、再修理をする可能性も出てきます。そして、エンジン自体にもダメージがあった場合、致命的な状態になっている可能性もあります。異音があったり始動しなかったりする車は修復歴があり、完治していない疑いも出てくるので要注意です。

タイヤとフェンダーの間

修復歴のある車は、タイヤとフェンダーの隙間に違和感が生じやすいです。フレームがゆがんでいる車両は、全体のバランスが狂っています。そのため、タイヤとフェンダーに適正な隙間がなく、左右前後でクリアランスが狂っている可能性があります。走行中にトラブルともなりかねませんので、確実な修復がしてある車を探す方が無難です。車を購入する際は、タイヤとフェンダーの間にも注意をしてみましょう。

わからない場合は購入しない方が無難

車をチェックしても修復歴の有無が不明な場合、購入するのは控えましょう。修復歴のある車は、どうしてもハンディキャップを負っています。販売価格が安いからといえども、さまざまなトラブルの原因にもなりかねません。確認しても修復歴の有無が不明だったり、ショップに問い合わせても曖昧だったりしたら、購入するのは止めておくのが得策です。

避けた方がいい修復歴ありの中古車とは

車の前方・横側・後方から目視して、明らかにゆがみが生じている車両や、ショップが修復歴の内容を把握していない場合の購入は避けましょう。購入すると数年や数十年もの間、使用していくのが車です。好きなモデルだからとはいえ多額の修理費や、多くのトラブルに遭遇する可能性も潜んでいるのが、修復歴のある車と言えるでしょう。

中古車の修復歴について理解しよう

気になる車を買う際、修復歴の有無を確認したり修復箇所について理解したりしましょう。欲しくなった車でも、修復歴があると危険性が高まります。価格は安い車両ですのでお得感がありますが、実際には多くのトラブル・修理費に悩まされるケースも存在しています。販売店と相談しながら修復歴について把握したうえで、納得してお得感のある車両の購入をしましょう。