【CFP監修】20代の自動車保険!おすすめの選び方や保険料の安い自動車保険を紹介!

自動車保険

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20代で自動車保険を検討している人向けに、おすすめの自動車保険や保険料の安い自動車保険を紹介します。20代の自動車保険の保険料は高くなりがちですが、保険料のしくみや保険料を安くするコツ、保険の加入率を知ることで、保険料相場よりも安い保険会社を見つけ出す手助けとなれば幸いです。

藤 孝憲|とう たかのり

日本FP協会所属のファイナンシャルプランナー。企業に属さない中立公正なファイナンシャルプランナーとして、2006年に独立。保険商品や住宅ローンなどの金融商品の選び方を中心に情報発信しています。保険分野については、約30社の生損保商品を販売していた元保険募集人としての経験や情報を生かした執筆をしております。保険商品は難しいかもしれませんが、複数の商品を比較して初めてそれぞれの商品の特徴が浮かび上がります。記事を通して、商品選びの参考になれば幸いです。

【保有資格】
CFP®、宅建士(未登録)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種、エクセルVBAエキスパート

藤 孝憲
Chapter
20代で保険料の安い自動車保険を選ぶコツ
20代が選ぶ!おすすめの自動車保険の補償内容
自動車保険の保険料の目安や相場を知ろう
20代で自動車保険を選ぶ際の注意点

20代で保険料の安い自動車保険を選ぶコツ

保険料の安い自動車保険を選ぶためには、20代ならではの自動車保険の特徴を踏まえ、保険料を安くするためにとれる手段を考える必要があります。ここでは20代で保険料の安い自動車保険を選ぶコツを紹介します。

自動車保険の保険料が高くなる理由

出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」

20代の自動車保険では、保険料がほかの年代と比べて高くなる傾向にあります。自動車保険の保険料が高くなる理由には、おもに次のような点が挙げられます。
 
・統計的に20代の事故発生率が高いため(上記グラフ参照)。
・ノンフリート等級が6等級と低いため。
・免許を取得したばかりでゴールド免許割引を使えないため。

どの保険会社も20代の事故発生率を考慮して保険料を高めに設定しています。そのため20代であることだけで保険料は割高となります。また無事故を続けるほど等級が上がり保険料が下がるノンフリート等級について、運転歴の浅い20代の等級は低くなりますので、ノンフリート等級による割引を受けにくくなります。

ノンフリート等級は、初めて自動車保険に加入する場合は原則6等級から始まり、最高で20等級まであります。等級が高いほど保険料は割安となります。1年間無事故なら1等級上がり、事故を起こすと3等級(または1等級)下がります。個人的に事故を起こしていなくても、ノンフリート等級によりほかの年代と比べると保険料は高くなります。

自動車保険の保険料を安くするコツ

もともとほかの年代と比べると保険料は割高ですが、それでも保険料を安くする方法はあります。保険料をおさえる分、補償を厚くすることもできます。

・複数の自動車保険を比較する。
・補償内容を必要最小限におさえる。
・ネット型自動車保険の割引制度を活用する。
・親の等級を引き継ぐ。

各自動車保険の特徴は共通部分も多いですが、保険会社によって自動付帯している補償があるなど保険設計に違いも見られますので、保険料に差が生まれます。保険料を安くしたい人は特に、自動車保険の比較を行いましょう。

補償は充実しているほど安心できますが、補償を付けすぎると保険料の負担は重くなります。自分にとって必要最小限の補償を考え、保険料とのバランスを探ることも重要です。またインターネット割引制度などネット型自動車保険では手続きの割引制度が魅力です。

なおノンフリート等級を親から引き継ぐことができます。活用できる人は限定されますが、親から等級を引き継げるかどうか確認しておくとよいでしょう。

20代が選ぶ!おすすめの自動車保険の補償内容

ここでは20代がどのような補償を選んでいるか確認します。自動車保険の基本的な補償である、「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険(搭乗者傷害保険)」「車両保険」の加入率を紹介します。

20代で選ばれている自動車保険の補償内容

損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」をもとに、20代がどのような補償内容を選んでいるか紹介します。

自動車保険加入率」は、対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険、車両保険の加入率を表しています。人身傷害保険は「運転者等の身体に対する補償」で、加入率は高めです。車両保険の加入率はおよそ半分となっています。
次に年齢条件別の加入率を確認します。年齢条件は、若い年代を含む条件の場合、保険料は割高となります。下記の表では年代別に分かれていませんが、20代の場合、おもに「21歳以上補償」「26歳以上補償」に注目するとよいでしょう。自家乗用車と軽四輪乗用車それぞれについて、対人賠償保険への加入率を100とした場合の補償内容の割合をまとめたものです。表からわかることは、人身傷害保険の加入率が高いこと車両保険の加入率がほかの年齢条件と比べると高いことです。
※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」
※出典:損害保険料率算出機構「自動車保険の概況(2020年度版)」
自動車保険は一般的に、相手側の身体や物を補償の対象とする「対人賠償保険」「対物賠償保険」、自分の身体を補償の対象とする「人身傷害保険(搭乗者傷害保険)」や「搭乗者傷害保険」、自分の車を補償の対象とする「車両保険」の順に重要です。表からは「人身傷害保険(搭乗者傷害保険)」までは高い割合で加入していることがうかがえます。

自動車保険の保険料の目安や相場を知ろう

自動車を購入する前に、自動車保険の保険料の目安(相場)を知りたい人もいらっしゃるでしょう。ここでは、次の前提条件をもとに補償内容による保険料の違いや保険料の目安(相場)を紹介します。

補償内容による保険料の違い

ここでは前提条件をもとに、補償内容を追加することで保険料がどの程度変化するか、相場観を養います。X社の補償内容と保険料について確認します。
表を見ると、人身傷害保険を付帯すると年間5,000円程度の増額ですが、車両保険は約13.7万円増えます。収入面ではこれからの20代にとって、車両保険への加入が悩ましいのではないでしょうか。

20代の保険料相場は64,001円!自動車保険8社を調査

先ほどの前提条件をもとに、アクサダイレクト、イーデザイン損保、SBI損保、セゾン、ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、楽天損保で見積もりをし、その平均を保険料相場として紹介します。
20代の自動車保険8社の保険料平均は約6.4万円で、ほかの年代と比べると割高であることがわかります。また40代~60代と比べると、保険会社による保険料の差が大きく、自動車保険の比較検討がより重要であることがわかります。

なお保険料は条件などによって変わります。保険を検討する際には各保険会社へ見積もりをご依頼のうえ、保険料をご確認ください。

自動車保険の保険料をできる限り安くする補償内容

これまでの資料から、20代の自動車保険としておすすめの補償内容や考え方を紹介します。自動車保険を検討する際の参考にしてください。

●ポイント1:必要最小限の補償として、人身傷害保険まで加入する(車両保険は付帯しない)。
補償に車両保険を付帯しないか、付帯しても免責金額を設けます。たとえば免責金額5万円の場合、損害額が5万円を超えると補償の対象となり、超えた分が保険金として支払われます。5万円までは自己負担となりますが、その分、保険料をおさえることができます。

●ポイント2:ネット型の割引制度を活用し、補償内容を充実させる。
ネット型自動車保険は、インターネット割引などの割引制度を適用させることで、保険料をおさえることができます。また保険料をおさえられた分、補償を充実させることもできるでしょう。

●ポイント3:保険料の支払方法を検討する
保険料の支払方法は一般的に年払い(一括払い)と月払い(分割払い)があります。総額では年払いのほうが少なくなりますが、まとまった金額が必要となり負担をより感じる可能性があります。総額は高くなりますが、毎月少しずつ負担する月払いも検討してみましょう。

20代で自動車保険を選ぶ際の注意点

ここまでさまざまな角度から20代の自動車保険について紹介しましたが、ほかの年代と比べて保険料が高めになる分、補償内容を削りすぎないよう注意する必要があります。補償内容を絞れば保険料をおさえることはできますが、自動車保険を活用できる範囲が狭まります。保険料と補償内容とのバランスを考えて加入することをおすすめします。

また基本的に自動車保険は1年ごとに更新します。更新時は見直しをするよい機会です。自分に合った補償内容になっているか、その都度検討し、必要であれば保険会社を乗り換えるなどするとよいでしょう。

今回のシミュレーションからもわかるように、保険会社によって保険料に差があります。契約内容によって保険料は変わりますので、安い自動車保険を特定することはできませんが、複数の自動車保険を比較することで保険料の安い自動車保険を見つけることができるでしょう。

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