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先代レクサス NXの“Fスポーツ”と“バージョンL”の中古車は、どっちがお得?

レクサス NX バージョンL 2014

2014年、レクサス初のコンパクトSUVとして市場に投入されたNXは、2.0LターボエンジンのNX200tと2.5LハイブリッドのNX300hをラインナップ。

グレード展開は4つで、そのうちの“バージョンL”と“Fスポーツ”が上位グレートという位置づけで、同じ価格で販売されていました。

はたして“Fスポーツ”と“バージョンL”には、どんな違いがあるでしょうか?2台を比較して、それぞれおすすめの方を解説します。

Chapter
“バージョンL”と“Fスポーツ”の価格は同じだった
ベースグレードと上級グレードの価格差は約65万円
共通のパーツは意外に少ない
走りの性能に磨きをかけた“Fスポーツ”
安全装備と快適装備を充実させた“バージョンL”
運転好きには”Fスポーツ”がおすすめ

“バージョンL”と“Fスポーツ”の価格は同じだった

レクサス NX 2014

レクサスの初代NXは、RXより小さなコンパクトSUVとして2014年に発売。2代目がデビューする2021年まで販売されました。

グレード展開は、下から“ベースグレード”“Iパッケージ”“Fスポーツ”“バージョンL”という4種類で、“Fスポーツ””バージョンL“はデビューからモデル末期まで、同じ価格に設定されていました。

“Fスポーツ”は運動性やハンドリングといったスポーティな乗り味、”バージョンL“は質や品を求めた豪華さと、それぞれ目指す方向性が違うので、同じ価格で販売しても問題がないように思えますが、ユーザーにとって乗り味や質というややエモーショナルな部分で訴求するのは難しかったのかもしれません。

中古車を選ぶユーザーも同様で、同じ程度の“Fスポーツ”と”バージョンL“が並んでいたら、おおいに迷ってしまいますよね。

そこで今回は、NXのFスポーツとバージョンLのどちらが良いグレードなのか、比較解説していきます。

ベースグレードと上級グレードの価格差は約65万円

レクサス NX 2019

NXのラインナップは、2.0LターボエンジンのNX200t(2017年以降はNX300に変更)と、2.5LハイブリッドのNX300hに、それぞれ“ベースグレード”“Iパッケージ”“Fスポーツ”“バージョンL”という4つのグレードが用意されていました。

デビュー直後の価格は、NX200t(FF)のベースグレードが428万円、“Fスポーツ”と“バージョンL”は492万円。

NX300h(FF)のベースグレードが492万円、“Fスポーツ”と“バージョンL”は556万円と、いずれも65万円アップという設定です。

ちなみにフルタイム4WDモデルは、NX200t、ハイブリッドのNX300h ともに26万円アップという価格でした。

また最終型となる2020年式の価格は、NX300(FF)が454万6000円、NX300h(FF)が519万円で、“Fスポーツ”と“バージョンL”は、67万2000円アップで、NX300の“Fスポーツ”と“バージョンL”が512万8000円。

NX300hの“Fスポーツ”と“バージョンL”は586万2000円となっていました。

共通のパーツは意外に少ない

レクサス NX 2014

“Fスポーツ”と“バージョンL”には、上級グレードらしく共通してアップグレードされている装備があります。

そのひとつがハンズフリーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)で、これがあると両手がふさがった状態でもリアゲートの開閉が可能です。

ステアリングヒーターは、中間グレードの“Iパッケージ”以上に標準装備。本革シートは、“Fスポーツ”と“バージョンL”ともに標準の装備ですが、“Fスポーツ”は専用のスポーツシートです。

運転席・助手席のベンチレーションとヒーターは共通。ただし、リアのシートヒーターは“バージョンL”だけの装備になります。

その他スカッフプレートは、バージョンLがLEXUSロゴ、Fスポーツは専用LEXUSブラックロゴと違っています。

走りの性能に磨きをかけた“Fスポーツ”

レクサス NX Fスポーツ 2014

”Fスポーツ”は「アグレッシブな走りと個性を誰もが楽しめること」をコンセプトに、専用のエクステリアパーツとアルミホイール、インテリア、サスペンションパーツなどで、走りの質を引き上げています

具体的には、まずエクステリアには、Fスポーツ専用のスピンドルグリルにリアバンパーロアガーニッシュ、ブラック塗装のドアミラーにくわえ、フロントフェンダーに“Fスポーツ”エンブレムがセットされます。

ホイールは、ダークメタリックの専用18インチアルミホイールが標準装備となるほか、

こちらも“Fスポーツ”専用となる、ブラック塗装と切削光輝加工のコンビネーションを採用した18インチアルミホイールがオプションで用意されます。

レクサス NX Fスポーツ 2014

インテリアは、ブラック、ブラック&ダークローズ、ダークローズという専用のカラーに、スポーツシート、専用ディンプル本革ステアリング&シフトノブ、アルミ製スポーツペダル&フットレスト、“Fスポーツ”専用のオーナメントパネル(メタルフィルム)を装備。

さらに助手席側のダッシュボードは、ディンプル加工が施された専用レザーパッドを採用するとともに、ブラック&ダークローズ、ダークローズの室内色ではステッチがダークローズに変わります。

メーターは、ホワイトのリングをあしらった専用デザインとなり、中央のマルチインフォメーションディスプレイには、油温計と油圧計、ブーストメーターとGモニターを表示するほか、その上には、タイヤ空気圧警告も表示されます。

ドライブモードは、“Fスポーツ”のみSPORTモードの用意があります。

面白いのは、アクティブサウンドコントロールという装置で、エンジンやトランスミッションの状態に応じたサウンドを電気的に生成して、インストルメントパネルに内蔵された専用スピーカーから力強いサウンドを室内に響かせます。

レクサス NX Fスポーツ 2014

足まわりは、前後にパフォーマンスダンパーを装着して、走行中のボディのたわみや微振動を吸収し、ハンドリングをシャープにするとともに乗り心地と静粛性をアップ。

さらにショックアブソーバーの減衰力を車両状態の変化に応じて最適化するNAVI・AI-AVSによって、しなやかな乗り心地と安定性を両立しています。

安全装備と快適装備を充実させた“バージョンL”

レクサス NX バージョンL 2014

対する”バージョンL”には、他グレードでオプション設定となる装備が多数標準装備され、安全性や快適性が引き上げられています。

まずエクステアリアでは、18インチアルミホイールに、ヘッドランプクリーナー付きの三眼フルLEDヘッドランプが付きます。

オート電動格納式ドアミラーには広角・自動防眩・リバース連動チルトダウン・メモリー・ヒーター付きで、安全装備のレクサスセーフティシステム+には、アダプティブハイビームが標準装備です。

室内は、ステアリングとシフトノブが本革となるほか、シートも本革でリアシートにはシートヒーターと電動リクライニング&電動格納機能を追加。オーナメントパネルは、縞杢またはバンブー仕上げの豪華なもの。

さらにセンターコンソール後部には、AC100V・100Wのアクセサリーコンセントも装備しするなど、前席だけでなく後席の利便性が高められていることもポイントです。

運転好きには”Fスポーツ”がおすすめ

レクサス NX バージョンL 2014

同じ価格設定となっていた初代NXの“Fスポーツ”と“バージョンL”ですが、車両のキャラクターは大きく違います。

“Fスポーツ”“は、家族や仲間とドライブに出かけても運転を楽しみたい方、“バージョンL”は前席の快適性はもちろん後席に乗る人の快適性も気になるという方に、それぞれおすすめ

2代目がデビューしたことで初代が魅力的な価格になっているなか、とくに2017年のマイナーチェンジ前の前期型は、中古車価格がこれてきている印象。それぞれのキャラクターを理解して、ベストなNXを選びましょう。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

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