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中古でホンダ・S2000を買うならこのモデルがおすすめ!

ホンダ S2000 タイプS

1999年4月に登場したホンダ・S2000は、29年振りにホンダが開発したFRスポーツカーとして注目されたモデルです。2009年に生産終了しましたが、現在でも非常に人気の高いモデルとなっています。

ここでは、現状ホンダが作った最後のFR(後輪駆動)スポーツカーであるS2000の中古車で買うならオススメのモデルを紹介しましょう。

Chapter
ホンダが久しぶりに製造した後輪駆動のスポーツカー
履歴のしっかりとした2Lエンジン搭載車を狙いたい
ホンダ S2000 1999年 発売当初

S2000のルーツは、Sシリーズと呼ばれる2シーターオープンカーのホンダS500です。1980年~1990年代ホンダのハイパフォーマンスモデルの多くがFFの駆動方式を採用していました。

しかし、高いコーナリング性能を実現しており、速さはあるが楽しさに欠けるという声が多かったそうです。

そのような声に応えて、本田技研工業創立50周年記念車として開発されたのがFRスポーツカーのS2000でした。

ホンダが久しぶりに製造した後輪駆動のスポーツカー

ホンダ S2000 1999年 発売当初

S2000はオープンカーながら、クローズドボディ同等以上のボディ剛性と世界最高水準の衝突安全性を実現した新開発のオープンボディ構造「ハイXボーンフレーム」を採用しています。

さらにFRスポーツカーとして、より優れたハンドリング性能、軽快感、人馬一体感を実現させるために、エンジンを前輪車軸後方に配置するFRビハインドアクスル・レイアウトを採用しています。
その結果、車体前後重量配分をスポーツカーとして理想的な前50:後50を実現しています。

S2000の外観デザインは、フロントからリアに貫かれたキャラクターラインにより、引き締まったボディと張り出したフェンダーをより強調させ、ダイナミックな走りのイメージを表現しています。

さらに、高い空力特性とデザイン性の追求とあわせて優れた機能性を両立し、デザインの上でも新たな走りの楽しさを実現しています。

ホンダ S2000 1999年 発売当初

S2000に採用している電装開閉式のソフトトップは、構造を徹底的にシンプルにすることでクラストップの軽量化を実現するとともに、風切り音を低減するためにシルエットを最適化しています。

また、電動モーターによりスイッチ一つで開閉可能で、開閉に掛かる時間は約6秒というスピーディさも魅力です。

インテリアは、フォーミュラカーをイメージさせるデジタルメーターを採用し、機能性と先進性を両立。さらにスイッチ類は運転に集中できるシンプルさと感覚に忠実な操作性を追求しています。

そして、センターコンソールなどにより、着座した際の囲まれ感を演出。スポーツ感覚に満ちた低い着座位置でも優れた視界を確保するために、メーターを含めダッシュボードを低く抑えています。

ホンダ S2000 2003年 マイナーチェンジモデル

デビュー時、S2000に搭載されているエンジンは、2L直列4気筒DOHC VTEC
1リッター当たり125ps、最高出力250ps、最大トルク22.2kg-mを発生。最大回転数は9000回転という超高回転型のエンジンを搭載していました。

組み合わされるトランスミッションは小気味良いシフトフィールを実現した6速MTのみで、駆動方式もFR(2WD)のみというかなり硬派なスポーツカーで、グレードのS2000の1種類でした。

2000年にはVGSと呼ばれる可変ギアレシオステアリングを搭載したタイプVを追加し、2003年のマイナーチェンジでは、フロントバンパーとヘッドライトのデザインを変更し、装着されるホイールが17インチとなっています。

ホンダ S2000 タイプS

2005年のマイナーチェンジで、S2000に搭載されているエンジンが2.2Lへと排気量が拡大され、これ以降が後期型と呼ばれています。
最高出力が242ps、最大回転数も9000から8000回転へと下げられていますが、排気量アップによって低中速のトルクが増したことで、扱いやすくなっているのが特徴です。

そして2007年10月に後期型S2000が初めてのマイナーチェンジを行い、横滑り防止装置のVSAの搭載
さらに空力性能の向上やサスペンションのセッティングを見直したタイプSが登場している。

1999年~2009年の約10年間販売されたS2000は、標準車のS2000、VGSを採用したS2000タイプV。そして2007年に登場したS2000タイプSという3グレードのみとなっています。

履歴のしっかりとした2Lエンジン搭載車を狙いたい

ホンダ S2000 タイプV 2000年

生産終了から10年以上経過しているS2000ですが、中古車の流通台数は約300台と豊富です。
平均価格は約363万円、中古車の価格帯は約165万~約1100万円と非常に幅広いうえ、新車時価格を上回るプレミアム価格の中古車が流通しています。

中古車のグレード構成を見ると、圧倒的に標準車が多く、タイプSはほとんど流通していません。
また、2Lエンジンを搭載している中古車が圧倒的で2.2Lエンジンは少なめとなっています。従って2Lの標準車が最も探しやすいと言えます。

ただし、年式の進んだスポーツカーなので、これまでどのようなメンテナンスされているのか、どのようなパーツが交換されているのか、事故はあったのかという履歴が非常に重要になります。

ボディカラーやグレードよりもコンディション重視で選ぶほうが、S2000の中古車の購入法としては成功の近道と言えるでしょう。また購入後の満足度も変わってくると思います。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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