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中古で三菱・デリカD:2を買うならこの車種がオススメ!

三菱 デリカD:2 初代

スズキ・ソリオのOEM版である三菱・デリカD:2は、後席スライドドアを備えたトールワゴン(2列シートのコンパクトミニバン)です。

5ナンバー枠の上限である1695mmよりも狭い全幅としながらも車内は広く、小さな子どもがいるファミリーにも最適なモデル。道路や駐車場が狭い地域でも取り回ししやすいのが美点です。

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狭小住宅のように高さ方向でスペースを稼ぐパッケージング
マイルドハイブリッド化された2代目は走りに力強さも加わる
3代目の進化は大きいが現在ではほとんどタマ数はなし

狭小住宅のように高さ方向でスペースを稼ぐパッケージング

三菱 デリカD:2 初代

初代は、2011年2月にスズキからOEM供給を受ける形で誕生しました。全長3710×全幅1620×全高1765mmというサイズで、幅が狭い割に背が高く、日本の都市部にある狭小住宅のようなパッケージングが特徴。
長さと幅はスペースが限られているため、高さで広さと開放感を稼いでいます。

また、コンパクトミニバンを名乗っていて、座面をやや高くすることでアップライトな乗車姿勢として広さを確保する、典型的な背高系の設計です。

三菱 デリカD:2 初代

室内高は1345mmに達し、子どもなら立ったまま車内で着替えができるほか、前席左右間、前後席間のウォークスルーも可能で、ミニバンを名乗るにふさわしい使い勝手を備えています。

さらに後席は、左右別々にスライドとリクライニングが可能で、後席は床下格納式で広い積載スペースを確保。エンジンは1.2Lの自然吸気のみで、街中であればそれなりに走ったものの、高速域ではパンチ力不足が否めませんでした。
初代は、4年というモデルライフに加えて、登場から約11年という年月を経ているため、中古車のタマ数は少なめです。足代わりとして割り切るのであれば狙う手もありますが、年代的にもやや古さを感じさせる走りなどを織り込む必要がありそうです。

マイルドハイブリッド化された2代目は走りに力強さも加わる

三菱 デリカD:2 2代目

2015年12月に全面改良を受けた2代目は、新開発1.2Lエンジンにマイルドハイブリッドが組み合わされ衝突被害軽減ブレーキが採用されるなど、環境面、安全面で大幅な進化を遂げています。
100kgもの軽量化に加えて、新開発エンジンにより初代で不満だったトルク感が増し、実用域でのパンチ力も向上。静粛性や乗り心地の面でも初代よりも洗練された印象を受けました。

なお、スズキ・ソリオにある純ガソリンエンジン仕様は設定されていません。使い勝手も向上していて、ホイールベースが30mm長くなったことで、後席足元が広くなり、前席左右間の拡大によりウォークスルーもよりしやすくなっています。
また、OEM版のため2代目になっても中古車市場での物件数は豊富とはいえませんが、衝突被害軽減ブレーキ付を前提に選べば、今でも実用車として十分な性能を発揮してくれるはずです。

3代目の進化は大きいが現在ではほとんどタマ数はなし

三菱 デリカD:2 3代目

2020年12月に登場した3代目の現行型は、70~80mmも全長を延ばすことで、居住性と積載性を大幅に向上させています。筆者はOEM元のスズキ・ソリオにのみ試乗していますが、中身は同じですので、広大といえる後席足元空間を確認済みです。

また、印象的なのは2代目よりも一段と改善した静粛性や乗り心地で、洗練度合いが確実に高まっています。
さらに、全長の拡大でラゲッジの奥行きが100mmも高まりながらも、全幅を1645mmに抑え、最小回転半径も2代目と同様の4.8mにすることで、抜群の小回り性能を確保。

3代目は、衝突被害軽減ブレーキを先進安全装備も大きく進化。高速道路で重宝するアダプティブクルーズコントロールは、全車速追従式で、渋滞時の疲労を大きく軽減してくれます。搭載されるパワートレーンは、1.2Lのマイルドハイブリッドのみで、CVTとの組み合わせによりスムーズな走りを引き出せます。

三菱 デリカD:2 3代目

どのモデルも全面改良を受けた新型の方が性能面、機能面で上回るのは当然です。デリカD:2は、特に3代目での進化が著しく、キャンプなど荷物を多く積み込むニーズにもより期待に応えてくれます。

ただし、3代目はOEMモデルということもあり、現時点ではほとんど未使用車しか中古車市場に出回っていません
当然ながら価格はほとんど下がっていない印象で、価格の面で旨味があるのは2代目までといえるでしょう。また、供給元のスズキ・ソリオも選択肢に入れることでタマ数が一気に増えます。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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