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中古で日産・マーチを買うならこのモデルがオススメ!

日産 マーチ 4代目

かつて筆者は、開発陣から「マーチには、10年持つデザインが必要」と伺ったことがあります。

日産・マーチは1代あたりの寿命であるモデルライフが長く、日産コンパクトカーの顔として、その重責を背負ってきたクルマ。近年では軽自動車がファーストカーになり得るなどの躍進、国産スモールカーからのユーザー離れなどがあり、新車販売ではやや振るわない状況にありますが、中古車市場であれば手頃な価格でデザインコンシャスなコンパクトカーが手に入ります。

Chapter
初代は直線基調のスタイリッシュなデザイン
選択肢の多さからも、3代目か現行型の4代目から選ぶのが無難
先進安全装備は未設定だが、現代的な機能・装備を備える4代目

初代は直線基調のスタイリッシュなデザイン

日産 マーチ 初代

角張ったエクステリアデザインが目を惹く初代日産・マーチは、1982年10月に誕生しました。ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインで知られています。
この当時は現在のプレス技術にはほど遠く、スポーツカーや高級車などをのぞき、いわゆる大衆車は直線を基調としたデザインが多くなっているように思えますが、さすがに名手によるデザインで、初代マーチは今見てもスタイリッシュ。

初代は、2代目(約254万台)ほどの大ヒットには至らなかったものの、日産のコンパクトカーとしてスマッシュヒット(約165万台)を飛ばします。いわゆる「パイクカー」として、今も人気の「Be-1」「パオ」「フィガロ」などの派生モデルも生み出しました。

日産 マーチ 2代目

2代目は1992年に登場し、現在も時々街中で見かけます。

専用エクステリアを備えた「ボレロ」をはじめ、初代「キューブ」という派生モデルも生んだほか、無印良品とのコラボである「MUJI Car 1000」も生まれています。この2代目のデザインも高く評価されていました。

日産 マーチ 3代目

3代目は丸みを帯びたデザインが印象的で、冒頭でご紹介した「マーチには10年持つデザインが必要」というニュアンスの話を開発陣から伺ったのを鮮明に覚えています。
10年には足りませんでしたが、2002年から2010年まで販売されました。

スポーツグレードの「マーチ12SR」、イギリスから逆輸入された「マイクラC+C」などもニッチながらも絶大な人気を集めました。

選択肢の多さからも、3代目か現行型の4代目から選ぶのが無難

日産 マーチ 3代目

中古車市場で購入するなら、年代的にもタマ数的にもこの3代目か、現行型の4代目が選択肢も多く現実的といえるでしょう。
2代目も若干流通していますが、メンテナンスなどの面も含めてそれなりのプラスアルファの費用も掛かる可能性がより高そう。初代はほぼ出回っていないようです。

3代目には、2002年9月に新たに「e-4WD」が設定され、モーターで後輪を駆動することで、滑りやすい路面でも後ろから後押しする生活四駆になっています。
発売時、エンジンは、1.0L、1.2L、1.4Lを設定し、トランスミッションは4ATと5MTから選択できました。現在の基準からするとパワートレーンの古さは否めませんが、スタイルを楽しむモデルとして捉えるのがいいのかもしれません。

先進安全装備は未設定だが、現代的な機能・装備を備える4代目

日産 マーチ 4代目

2010年7月にフルモデルチェンジを受けた4代目は、現行の三菱ミラージュと同等に、タイで生産されています。

品質面で心配する声も上がりましたが、街乗り中心のスモールカーとしては合格点をクリア。新開発の1.2L直列3気筒エンジン、新世代のエクストロニックCVT、アイドリングストップなど、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備をのぞいて現代的な装備、機能が用意されています。

2013年にはマイナーチェンジを受けて、「Vシェイプ」と呼ばれるフロントグリルなどを備えた顔つきになっています。

中古車市場では、タマ数は少ないものの個性的な顔つきになる「ボレロ」、貴重な国産コンパクトホットハッチである1.2L/CVTの「NISMO」、専用チューンが施された1.5L/5MTの「NISMO S」も設定されています。とくに「S」は、なかなかスポーティな走りを楽しめます。

日産 マーチ 4代目

約40年にわたって日産コンパクトカーを牽引してきたマーチ。
電動化や先進安全装備の面では遅れているものの、普段使いしやすいボディサイズと愛らしいスタイルを備えるほか、「ボレロ」やスポーツモデルの「NISMO/ NISMO S」を設定するという幅広い選択肢を備えています。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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