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自動車保険の購入時に確認する「使用目的」。保険料にどう影響する?

使用目的「業務使用」が該当するのはどんな場合?

自動車保険に加入する際に、保険料を決めるための条件がいくつかあります。そのひとつに、「使用目的」というものがあります。
「使用目的」とはどのようなものか、またなぜ「使用目的」が自動車保険にとって必要なのでしょう。

ここでは「使用目的」はどのように分かれているのか、また「使用目的」によって保険料はどのように変わってくるのかについて詳しく解説します。

Chapter
自動車保険の「使用目的」とは
使用目的「業務使用」が該当するのはどんな場合?
使用目的「通勤・通学使用」が該当するのはどんな場合?
使用目的「日常・レジャー使用」が該当するのはどんな場合?
まとめ

自動車保険の「使用目的」とは

自動車保険の「使用目的」

自動車保険に加入するとき、様々な条件によって保険料がかわります。例えば、運転免許証の色や車両の種類、ノンフリート等級、車の年間走行距離、運転者の範囲や補償内容などがあります。

この条件のひとつに「使用目的」というものがあります。「使用目的」とは、車を運転する主な目的、つまりその車が何に使われるのかということです。

なぜ運転する目的が問われるのかというと、目的によって運転頻度や走行距離が変わるためです。運転頻度が高くなればなるほど走行距離も長くなり、事故を起こす可能性が一般的に高くなります。そのため、運転頻度の高い使用目的での加入だと保険料が高く設定されるのです。

「使用目的」は、ほとんどの自動車保険で「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」という3つに分かれています。なお、運転頻度が高いとみなされ、保険料が一番高く設定されるのが「業務使用」で、次に「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」と設定されています。

使用目的「業務使用」が該当するのはどんな場合?

使用目的「業務使用」が該当するのはどんな場合?

自動車保険の使用目的で「業務使用」が該当するのは業務、つまり仕事での使用が主な目的という場合になります。大体年間で平均して月に15日以上、もしくは週に5日以上仕事に車を使う場合に、使用目的は「業務使用」になるでしょう。

また「業務使用」の使用目的には、「日常・レジャー」「通勤・通学」も含みます。年間走行距離は「10,000km超」が目安です。

業務で車を使うということは他の2つの使用目的に比べ、一番保険料が高くなるのが一般的です。理由は、他の2つに比べ運転時間や運転距離が長くなり、事故にあう可能性も高いと想定されるからです。保険料が高い分、補償内容もしっかりとしているので、安心して仕事に使うことができます。

なお、使用目的が途中でかわったとき、例えば転職して車を仕事に使わなくなった場合は、すぐに保険会社に連絡することが大切です。使用目的は変更できることがほとんどで、それにより保険料も変わってきます。

使用目的「通勤・通学使用」が該当するのはどんな場合?

使用目的「通勤・通学使用」が該当するのはどんな場合?

自動車保険の使用目的で「通勤・通学」が該当するのは、大体は年間を通して平均で月に15日以上、または週に5日以上、通勤や通学などの目的地まで車を使う場合となります。

また「日常・レジャー」も含みます。年間走行距離の目安は「10,000km超~15,000km以下」です。

保険料は、「業務使用」より安く、「日常・レジャー」より高くなるのが一般的です。仕事で車を使うよりは運転時間が短く、日常・レジャーよりは運転時間が長くなると想定されるためです。

なお、保険会社にもよりますが、勤め先や通学先への送り迎えとしての利用も「通勤・通学」に該当することがあります。対して、自宅から最寄り駅までや、通勤、通学の途中の駅までの送り迎えなどは「通勤・通学」に該当しない場合が多いです。
正規社員かどうかに関わらず、アルバイトやパートなどでの使用も、「通勤・通学」に該当します。

使用目的「日常・レジャー使用」が該当するのはどんな場合?

使用目的「日常・レジャー使用」が該当するのはどんな場合?

自動車保険の使用目的で「日常・レジャー」に該当するのは、「通勤・通学」にも「業務」にも使用しない場合で、日常の買い物や週末のドライブなどにしか車を使わないという場合です。保険料は3つの使用目的の中で最も安くなるでしょう。業務や通勤・通学に比べて、運転距離や運転時間が短くなると想定されるからです。
ちなみに、「学校」とは学校教育法で定められた学校となるので、保育園への送り迎えは「通勤・通学」にはなりません。多くの保険で「日常・レジャー」の範囲としています。

年間走行距離の目安は「3,000km超~10,000km以下」です。「日常・レジャー使用」での契約には「業務」「通勤・通学」での使用は含まれません。

しかし、「日常・レジャー」の使用目的で契約していた方がたまたま「業務」で運転中に事故にあってしまった場合は補償を受けられるのでしょうか。もし事故にあった場合、使用目的の目安となる、年間で月に平均15日以上業務で車を使用していたか否かが、補償を受けられるかどうかの判断基準になります。そのため、使用目的を日常・レジャーで契約していても、業務や通勤・通学での使用が年間を通して月平均で15日未満であれば、補償は受けられます。

まとめ

  • 自動車保険の使用目的は、「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」の3つに分けられ、「業務」「通勤・通学」「日常・レジャー」の順に保険料は安くなります。目的の使用が年間平均で月に15日以上か未満かで、いずれかに該当します。
  • 保険に契約した時と使用目的がかわったときは、速やかに保険会社に連絡し、変更しましょう。
  • 既に契約している方でも、他の保険会社に乗り換えることができます。使用目的以外にも補償内容を見直すことで、自分に合った保険に加入することをおすすめします。

【監修】高橋禎美

ファイナンシャルプランナー(CFP)、一種証券外務員。オレンジワイズ代表。
女性のマネーリテラシー向上を目標に、FPとして活動中。自身の経験をもとに女性に多い投資がこわい・わからないという「お金の初心者」に向けてマネー相談、相続相談、執筆、セミナーを開催。
大手アパレル会社に24年勤務し退社。経験を活かしてパーソナルカラー診断、骨格診断をベースにしたスタイリング提案で30、40代以上の女性に支持されている。お金もおしゃれも手に入れたい女性を応援している。

【監修】高橋禎美

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