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中古でスズキ・アルトラパンを買うならこのモデルがおすすめ!

スズキ アルトラパン 2代目

2002年1月、スズキのベーシック軽自動車であるアルトから派生したアルトラパンは、若い女性をメインターゲットに据えたキュートな内外装が特徴です。
「ウサギ」の名やエンブレムを冠し、可愛らしいエクステリアデザインやカラーバリエーションが用意されているだけでなく、スクエアなボディは、周囲の見切りがしやすく、運転がしやすいのも特徴。

現行型は3代目で、歴代モデルは、女性受けするデザイン、燃費の良さ、取り回しのしやすさなどが美点といえます。

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女性のために生まれたデザインと使い勝手を用意
ロングホイールベース化で居住性をさらに改善
先進安全装備が採用され、快適装備充実の現行型がオススメ

女性のために生まれたデザインと使い勝手を用意

スズキ アルトラパン 初代

スクエアな2ボックススタイルが印象的な初代アルトラパンは、2002年1月に誕生しました。
角を丸めたエクステリアは弁当箱、インテリアは雑貨や家具を彷彿とさせるデザインが印象的で、筆者はどことなくMINIのような雰囲気を外観から感じ取った記憶があります。
可愛らしいエクステリアは、低く抑えられたフロントノーズ、ピラーとウインドウを立てることで前方と左右の視界が良好で、運転のしやすさも特徴でした。

また、全高を1505mmに抑えた全高を持つセダンタイプであるため、走行安定性燃費性能(10・15モード燃費は、19.0km/L)に優れるほか、1550mm以下の機械式立体駐車場にも余裕で入庫できるなどの利点があります。
さらに、軽乗用車トップレベルの最小回転半径4.2mによる小回り性能も特徴。既述のように、見切りしやすいボンネットもあって、車庫入れや縦列駐車、Uターン、狭い道などでも取り回ししやすくなっています。

加えて、当時としては十分に広いキャビンも長所でした。
先述したように、全高を1505mmに抑えながらも室内高は1255mmと十分な高さを確保。なお、日産セレナなどのミニバンの室内高は1400mmですので、必要十分な室内高であることが分かります。
また、シート高はフロントシートが535mm、リヤシートが605mmと高めで、乗り降りのしやすさ、開放感の高さ、前方視界の良さなどを享受できます。なお、コラムシフトの採用により、左右ウォークスルーも可能など、足元も広く、乗降性の良さにも貢献していました。

ほかにも、多彩なポケッテリアを備え、身の回りの品が多くなる傾向にある女性ユーザーに配慮。搭載されるパワートレーンは、「K6A」型のオールアルミ制DOHCエンジンのみで、トランスミッションも4ATのみです。
気になる先進安全装備(予防安全)は、この時代は未設定で、4輪ABSもオプションでした。

初代アルトラパンは、女性向けのコンセプトが受けてヒット作になり、2002年10月にはターボ仕様も追加され、より力強い走りと、男性ユーザーも振り向かせる陣容を得ています。

ロングホイールベース化で居住性をさらに改善

スズキ アルトラパン 3代目

2代目アルトラパンは、2008年11月にリリース。初代同様に、「身近な雑貨や家具のような愛着のもてる道具」をコンセプトに掲げて投入されています。
丸みを帯びた角を持つエクステリアは、より立体感が強調した造形になり、モダンなオーラを漂わせています。

4代目ワゴンRやパレットをベースにした新プラットフォームが与えられています。
初代の2360mmから2400mmにロングホイールベース化し、室内長、前席後席のタンデムディスタンス(乗員間距離)も広くなり、より快適なキャビンを確保。さらに、乗降性の良さも磨かれ、フロントドアを大きくすることで、開口幅を拡大させ、さらにフロントドアの開度が66度まで広がっています。

こうした使い勝手の向上により、初代で強かったパーソナル感から小さな子どもがいる女性からも支持されています。
装備も充実していて、前席両側に照明付きバニティミラーが備わり、女性ユーザーなどに配慮。加えて、リクライニング機構付の分割可倒式リヤシート、小物の収納に向くラゲッジアンダーボックスなどが与えられています。

走りの面でもプラットフォームの刷新により、操縦安定性や乗り心地がブラッシュアップ。エンジンは、NAとターボを設定し、トランスミッションは、CVTのほか4ATも用意されています。
先進安全装備は未設定ながらも、運転席・助手席SRSエアバッグを全車に標準装備。フロントシートSRSサイドエアバックとSRSカーテンエアバックを「T Lパッケージ」にメーカーオプションするなど、衝突安全性の向上が盛り込まれています。

スズキ アルトラパンショコラ

なお、2013年には、アルトラパン・ショコラが追加され、丸目ヘッドライトによる個性的な仕様によりユーザー層の拡大に寄与しています。

先進安全装備が採用され、快適装備充実の現行型がオススメ

そして、現行型となる3代目は、2015年6月にデビュー。2トーンカラーも設定されたルーフラインは、少しだけ後ろ下がりになっています。

新車開発の現場は男性が多く、女性はカラーデザインなど、限られた分野であることが一般的です。
しかし3代目は、メインユーザーである女性がクルマに求める要素を調べ上げ、企画から開発、デザイン、機能・装備の検討に留まらず、アクセサリーの設定にも携わっています。
キルティングが施された天井やソファのようなシート、「ナノイー」の装備、紫外線、赤外線をカットするプレミアムUV&IRカットガラスがフロントドアに採用されているのは一例です。
さらに、箱型ティッシュを収納できる引き出し式のインパネボックス、500ml紙パックに対応するインパネドリンクホルダーなども女性らしい配慮がうかがえる設計になっています。

また、初代から受け継ぐ取り回しの良さに加えて、視界のサポート機能も加わっています。
ボディとドアミラーの計(左右)4か所にカメラが設置され、車両を真上から見たような俯瞰映像をナビ画面に表示する機能をはじめ、左右の見通しが悪い場所や駐車時などで運転を補助します。
さらに、スズキが最近積極的に採用している全方位モニターボタンを用意。同機能により、前方と後方ワイド映像、助手席側のサイド映像など、視点の切り替えができるようになるなど、視界と取り回し性をサポート。

注目の先進安全装備は、衝突被害軽減ブレーキである「レーダーブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、スリップや横滑りを抑える「ESP」が全車に標準化されるなど、より安心、安全な装備、機能が備わっています。

現行型の登場から6年が経過したいま、次期型の登場も気になるところ。
中古車市場では、2代目が最もタマ数が多いようです。しかし、ベストチョイスは、先進安全装備を採用する現行型全方位モニターカメラはオプションですので、ニーズに応じて選択したいところです。
また、新プラットフォームの採用や改良型のエンジン、トランスミッションにより、走りが磨かれ、燃費を35.6km/L(登場時のJC08モード)まで引き上げているのもメリットです。

スズキ アルトラパン 2代目

価格的には、初代、2代目がかなりお得感があります。
現行型で先進安全装備の衝突軽減ブレーキを備えた個体でも価格は下がってきています。2トーンや3トーンカラーのほか、特別仕様車の「Fリミテッド」「Sセレクション」など、より個性的な仕様も用意されています。

また、ライバルは、ダイハツのミラココアと比較検討するのが順当です。現行アルトラパンには、アイドリングストップ時でも冷風が提供される「エコクール」が標準装備されます。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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